大手志向の韓国学生を振り向かせる方法3選

大手志向の韓国人学生が多いですが、中小企業やベンチャー企業であっても効果的な方法でしっかりとアピールをすれば、学生の志望度を高めることができます。今回はそんな大手志向の韓国人学生を振り向かせる方法3選について、多くの企業の韓国人採用を支援してきたビーウェルインターナショナル代表の大亀さんにインタビューをしてきました!

目次

1.いろんな業務に挑戦できることをアピールする

2.日本でのベンチャー企業のイメージを伝える

3.経営者との距離が近いことをアピールする

4.まとめ

こんにちは。本日はよろしくお願いします!

よろしく〜。

大亀さんは今までいろんな企業さんと韓国人学生をつないできたと思うんですけど、
今日は大手志向の韓国人学生を振り向かせる方法について教えていただきたいです!

1.いろんな業務に挑戦できることをアピールする

これは韓国とか日本とかであんまり変わらへんかもしれんけど、大手になると同期が何百人っていることが多いから、会社が一人ひとりに任せる仕事量っていうのが限られてると思うねん。

だからもし自分のチャンスを増やしたいんやったら、同期やったり企業全体の人数が少ないベンチャーとか中小企業の方がいいっていうところを、うまくアピールするのがええかな。

確かに、300分の1よりかは30分の1の方が任せてもらえる仕事量は多いかもしれないですね。

そうやな、韓国人学生はスキル面で成長したいっていう思いが強い子が多いから、いろんなことを任せてもらえる中小企業ならチャンスも増えるっていうふうに、しっかりアピールできるといいね。

例えば営業だったら、顧客への営業活動だけでなくマーケティングもやらせてもらえる、なんていうのは、韓国人学生にとって魅力やと思う。

確かに、初めての日本就職でいろんな業種を体験して、より多くの経験を積めるのはとても魅力的に感じますね。

そうやろ。例えば、出世とかもそうやと思うねん。300分の1よりも30分の1の方が出世のスピードが早いとかも魅力やと思うから、そういうところをしっかりアピールするのが大切やな。

成長のスピードとか度合いやったり、大手にはないけどベンチャーや中小にはある利点をしっかり伝えたら、そこに魅力を感じる学生は多いと思う。

なるほど。中小ならではの魅力をしっかりアピールするのが大切ということですね!

2.日本でのベンチャー企業のイメージを伝える

韓国は文化として、大手の方が安定していて給料も良くて・・っていう思考が結構根深く染み付いてるから、韓国でベンチャー企業に就職するっていうと、「大丈夫なのか?」とか「なんでわざわざそんな険しい選択をするん?」みたいに思われることも多いと思うねん。

韓国における大手志向の根底には、大手と中小企業の待遇の差がある。韓国の大企業と中小企業の1カ月の平均賃金を見てみると、大企業の515万ウォン(約49万円)に対して、中小企業は245万ウォン(約23万円)※。なので、大手は中小の倍以上もらえることになる。就職先として印象が全然違うわけやんね。

※換算レートは3月10日時点(2019年・韓国統計庁)

そんなに違うんですね!

だから余計に、「日本では最近ベンチャーとかスタートアップ、中小企業もかなり注目浴びてるんやで!」っていうところを、しっかり伝えるのが大事かな。

これから上場を目指していく段階のベンチャーは勢いがあって、やる気もあって盛り上がってて、活気があることをしっかりアピールすれば、中小企業に対するマイナスイメージも払拭できるんじゃないかな。

たしかに!韓国でもベンチャーやスタートアップが増えてきてはいるものの、母数がまだまだ少ないのと財閥の力がやっぱりすごいので、ベンチャー企業に対するイメージとかは日本人学生と違うなとは感じますね。

そうやろ。ここは文化の違いやから、しっかり伝えてあげるのがいいかな。

3.経営者との距離が近いことをアピールする

あとは、やっぱり経営者と近い距離で仕事ができるのをアピールするのもいいと思う。
「経営者の近くで一緒にビジネスする面白さを味わってほしい」っていうのを韓国人学生に伝えると、案外響く可能性は高いね。

確かに、新卒の頃から経営者の方々の近くで仕事ができるっていうのはとても魅力的ですね。
そういう方たちと一緒に働くといろいろなことを知れたり学んだりできますし、そのような貴重な経験を面白いと感じる学生は多いかもしれないですね!

そうやな。しかも自分のことを、そういう立場の人にしっかり評価してもらえるっていうのは、成長意欲が高い韓国人学生にとってはかなり魅力的に感じると思う。

説明会とかでも、社長が登壇しますってなったときの反応って結構いいねん。日本人学生にとったらよくあることなんかもしれんけど、韓国で就活イベントとか説明会を開催するときに社長が登壇するってなったら、おーーーー(拍手)みたいな反応もらえたりするから(笑)。

そうなんですね。説明会でもその反応なら、一緒に近くで働けるってなるとさらにいい反応が来そうですね!

そうやな。実際に働くってなったときも、そういう役職の人と一緒に働けるっていうのは、魅力的なところの1つやと思う。

本日はいろいろ教えていただきありがとうございました!

こちらこそありがとう!

4.まとめ

今回は、大亀さんから大手志向の韓国人学生を振り向かせる方法3選についてお聞きしました。

大亀さんのお話からもわかる通り、韓国では大手(財閥企業)が一番という考えが根付いていますが、アピールするポイントによっては中小企業やベンチャーの魅力を伝えることができます。また、文化の違いがあるということをしっかり理解したうえで韓国人学生にアピールしていくと、大手志向の学生を振り向かせることは可能ですので、ぜひとも参考にしていただければと思います。