韓国で大学院に通うモナさんが感じた韓国人材のイメージとギャップ

モナさんインタビュー

日本人から見て、韓国人材はどのようなイメージがあるでしょうか?

また、実際に接してみたときのギャップはあるのでしょうか?!

今回この記事では、韓国学大学院に通いながらKORECのスタッフを勤めるモナさんにインタビューをさせていただきました。

モナさんのインタビューを通して、韓国人材の特徴をご理解いただけると嬉しいです。

CONTENTS——————————————————————————–

1.住宅手当や寮の制度を気にしている

2.韓国学生は自分のスキルと企業が求めるスキルがマッチするかを気にする

3.韓国の学生は正解がないものは苦手と感じる人が多い

4.韓国では就活の仕方や期間はさまざま

5.まとめ

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モナさんよろしくお願いします!

1.住宅手当や寮の制度を気にしている

KORECで韓国学生の就活相談を受ける中で驚いたことはありましたか?

住宅手当や寮の制度をとても気にしている学生が多いことですね。
住宅手当や寮の制度があるかどうかで会社選びをしている学生がいるくらい、みなさん気にされていて驚きました。

最初の会社選びの時点ですでに、住宅手当や寮の制度を見ているのですね!
給与やその他の福利厚生よりも、それらの制度を重要視する学生が多いということですか?

そうですね。
韓国学生にとっては「日本企業に勤務する=海外に住む」ことになるため、住宅関係の心配が一番大きいようです。
企業説明会の際にもよく学生たちがそのことに関して企業側に質問していますね。

韓国学生にとったら海外で生活する不安もありますしね。

韓国でもらえる初任給より、日本でもらえる初任給が安いという認識を持っている学生が多いため、日本で住宅手当や寮制度がない環境で生活していけるのか、という不安があるみたいですよ。

2.韓国学生は自分のスキルと企業が求めるスキルがマッチするかを気にする

韓国学生は、自分が今持っているスキルと企業が学生に求めるスキルがマッチするかを気にしています。就職してから求められる技術を身につければいいと考えるのではなく、入社してすぐに自分のスキルで企業に貢献できるのかを考えている方が多いです。

私は今、日本で就活中なのですが、自分のスキルと企業が求めるスキルがマッチするかではなく、自分のビジョンと企業のビジョンがマッチするかを考えていました。確かにそこは、日本と韓国の学生でギャップがありますね。

そうなんです。
韓国で就活する時はある程度の能力やスキルが求められるため、韓国学生は将来のビジョンよりも自分が持っているスキルを気にしながら就活しているようです。そのため、自分が持っているスキルで選考に進めるのかをよく質問している学生が見受けられます。
例えばエンジニア職を希望している学生の場合、
「この言語を用いてこのくらいできるんですけど、このレベルでもエントリーできますか?」と質問をする方が多いです。

個人の実力を重視するのかビジョンや考え方を重視するのか、
これが韓国就活と日本就職の大きな違いですね。

3.韓国の学生は正解がないものは苦手と感じる人が多い

韓国の学生は正解がないものは苦手と感じる人が多いようです。
面接の時も面接官の雰囲気に合わせて答えるよりも、自分の中での正解通りに答えなければ!と考えている人が多いです。

それは何か文化的な背景があるのですか?

韓国は超がつくほど実力主義社会であるため、幼い頃からテストで正解を出すことを求められます。就職活動でもその影響を受けているようで正解を求めすぎてしまう方もいるようです。
面接でもっと自分を出していいのに!と感じることはたくさんあります(笑)

韓国学生の真面目さがとても伝わります!

4.韓国では就活の仕方や期間はさまざま

何年間も就活を続けている韓国学生がいることは驚きでしたね。
日本就活といえば、大学3、4年時の一定期間に一斉に就活するイメージがあるじゃないですか。しかし韓国では、大学卒業に必要な単位を全て取得した後からすぐ就活を始めることが一般的です。また、大学を卒業後も何年間か個人で就活準備する方、大学卒業を延期し就活準備をする方、就活するためにわざわざ大学院まで行く方、など人によって就活の仕方や期間はさまざまです。

なるほど!
韓国の就活時期ははっきりと決まっておらず、それぞれなんですね。

そうです。
日本就職を目指す韓国学生の場合は、人によって日本就活を始める時期は違いますが、大学3年の2学期〜既卒(卒業1・2年後)から始める人が多いです。

日本の就活時期に合わせて早く始める学生もいるのですね。

5.まとめ

いかがでしたでしょうか?

モナさんのインタビューを通して、韓国学生が日本就活の際に気にしているポイントや、日本と韓国の就活の違いが見えてきました。

今後韓国人材採用の際にこのインタビューを参考にしていただけると幸いです!