ここが驚き!?韓国人が日本に来て感じたギャップ

日本政府観光局(JNTO)の2024年1月17日の発表によると、この1年間で日本を訪れた外国人は2507万人にも上り、日本各地でショッピングや観光を楽しんでいます。

その内訳を国別で見ると韓国人が約696万人で最多とのこと。これは訪日外国人全体の28%に達し、10人に3人が韓国人だったことになります。同時にここ数年で日本を生活拠点とする韓国人の方も増えています。彼らにとって日本での生活は、韓国での生活とどのような違いがあるのでしょうか?今回は韓国人が日本に来て感じたギャップを紹介します!

韓国人が生活面で感じたギャップ

▶︎外出にはお財布が必須!

まず、韓国人が日本に来て初めに驚く点としては「現金でのやりとりが多いこと」。以前、こちらの記事でも紹介したように、韓国は「キャッシュレス社会」であり、お財布を持ち歩かなくてもショッピングができます。クレジットカードやスマートフォンのQRコード決済で商品を購入する場合がほとんどです。小さな売店などでもキャッシュレス対応が浸透しているため、小銭や現金を持たずに出かけるのが韓国国内では当たり前となっているようです。

一方日本では、近年多くのお店がキャッシュレスに対応してきていますが、まだまだ現金のみの対応というお店や場所もたくさんあります。例えば飲食店の券売機や、駅の切符売り場などがありますね。韓国人観光客はもちろん、日本に在住している韓国人の方々でも日本で生活をしていて今だに「小銭がなくて困った!」と感じる場面が少なくないそうです。

▶︎1人でご飯は当たり前!?

韓国人が日本の飲食店で感じるギャップとして、「1人でご飯を食べる人が多い」ことです。

日本やアジアの旅をキーワードにした「tripediter」サイトによると、韓国では1人で外食することが少ないそうです。というのも「食事は誰かと食べるもの」というマナーがあり、1人でご飯をする人は「ちょっと変わっている人」と思われるほどタブーな印象があるそうです。

また、韓国の飲食店では2人前以上で頼むメニューがほとんどであり、1人前の料理が少ないことも理由として挙げられます。そのため日本に来た韓国人は、1人前のメニューが豊富であることに驚く人も多いとのこと。

しかし、最近はコロナ禍の影響から韓国でも1人前のメニューを提供するお店が増えるなど「1人ご飯」が浸透している段階であるそうです。

日本の職場って!?韓国人が仕事面で感じたギャップ

さて韓国人が日常的に感じた日本でのギャップを紹介しました。近年観光客も増えると同時に、多くの韓国人労働者の方も日本で就労しています。そんな彼らが日本で働く上で驚いたことや、韓国との違いを調べてみました。

▶︎ここを重視する!?ビジネススタイルの違い

韓国人が日本企業で働いた際に驚いたこととして、ビジネススタイルの違いがあります。

日本では「質」にこだわって仕事を行うのに対して、韓国では仕事の「スピード」を重視して仕事を行います。例えば、日本の企業では商談やプレゼンを行う際、あらかじめスケジュールを組み、前もって準備した状態で取り組むのが一般的です。

それに対して韓国の場合は、プロジェクトを始める際に事前に準備するよりも、「いかに早く始めるか」の取り掛かりの素早さを重視するようです。韓国旅行によく行く人はわかると思いますが、韓国人の会話で「빨리 빨리 (パリパリ)/早く早く」と言う言葉を耳にするのではないでしょうか?

ビジネスの場合、このパリパリ文化が日本との違いを明確にします。迅速に意思決定する韓国のビジネススタイルは、韓国がキャッシュレス社会であることも含めて「いかに効率的に物事を進められるか」という考えが象徴されていることがわかります。

▶︎時間には少しルーズ?

韓国人と待ち合わせしたことがある方は、彼らが約束の時間通りに来ることは滅多にないという「あるある体験」をされているのでは?もちろんその人の性格によりますが、「コリアンタイム」というキーワードがあるように日本に比べて時間の概念が少し異なるようです。

しかしながら、ビジネスの場面における時間の概念について国別の調査を見ると、日本が特別、他国よりも厳しいという結果が出ているようです。

もちろん「遅刻をネガティブに評価する」という考え方は共通していますが、日本以外の国では、3回までの遅刻が許容されているとのこと。韓国人やその他外国人がルーズなのではなく、日本が厳しすぎるという側面もあるかもしれません。

▶︎日本企業は丁寧!?研修制度の違い

韓国人が驚くギャップとして、日本企業は研修制度がしっかりしていることが挙げられます。

日本企業における新卒入社の場合は、「社会人」としてのビジネスマナーの基本や会社組織の成り立ち・社内ルールなどを学ぶ研修から始まり、同期社員とのコミュニケーション、配属部署の仕事内容を学ぶ研修などが続き、企業によっては新人社員1人につき先輩社員がメンターとしてサポートしてくれる場合もあります。

組織の一員として長く共に働く仲間として丁寧なサポート体制を基本としているのが日本企業の研修スタイルとした場合、韓国の企業では、先ほどの「パリパリ文化」でもあるように効率性を重視していることや、実力主義であるが故に、より実践的な研修が主になっているようです。そのため日本企業に入社した際、安心感があった!と思う韓国人も多いようです。

しかしながら、前回のこちらの記事でも紹介しているように、韓国企業の研修は先進的に変化しているようです。ぜひこちらも併せてご覧ください。

まとめ

いかがでしたか?

今回は生活面と仕事面で韓国人が日本に来て驚いた韓国とのギャップについて紹介しました。日本と韓国では文化の違いはありますが、それぞれ良さがあります。

例えば、日本企業で働く韓国人は即戦力があり、効率よく仕事を行なうという特徴があります。日本人、韓国人のそれぞれの良さを活かして、今後たくさんの韓国人の方が日本で活躍することを願っています。

(参考文献)

日本政府観光局 JNTO 訪日外客数(2023年12月および年間推計値)

韓国人が「ひとりでご飯を食べられない」と話す、その理由とは

日本って、意外と…韓国人が来日してショックを受けた10のこと