日本企業に内定をもらった韓国人学生へのインタビュー 第五弾!

こんにちは!日本企業に内定した韓国学生へのインタビュー第五弾では、日本の大手通信企業に4月に入社された韓国人学生のイ・ヒウォンさんにインタビューしてきました。日本の国公立大学で工学を学び、在日期間は5年を超えるヒウォンさん。韓国の中学や高校でのカリキュラムについてのお話では、意外な発見や気づきがたくさんありました。今回はその一部をご紹介できればと思います!

日本の大学に進学したきっかけは○○だった⁉

さっそくですが、20歳のころから日本で生活されているんですね!
高校卒業後に日本の大学に進学されたんですか?

はい、2016年4月に日本の北海道大学に入学しました。途中2年程兵役で休学して韓国に帰ったのですが、また戻って通算5年くらい日本に住んでいます。

日本に来られて結構長いですね。どうして日本の大学に進学することに決めたんですか?

日本留学の決め手は日本政府の奨学金制度があったことです。留学したいなという願望があって、金銭的な問題から日本もいいかなと思うようになりました。

韓国での進学は考えていなかったのですか?

元々は韓国の大学ばかり見ていました。しかし浪人することになり、高校での第二言語が日本語だったことから、文部科学省の日本留学奨学金の試験があることを教えてもらいました。当時は日本語がそこまでしゃべれませんでしたが、韓国語か英語で受験できたので、受けてみました。運よく合格できたので、最終的に日本の大学に行くことにしたんです。

日本語の勉強方法は?

高校から第二言語があるところが日本と違いますよね。

韓国では高校で必ず第二言語があります。僕は中学から第二言語がありました。日本にいるとすごいねって言われるんですが、韓国って学習熱がすごいので…

確かに!私もKORECの学生型のTOEICの点数の高さやN1・N2持ってる方の多さに圧倒されます。ちなみにヒウォンさんは日本語どのように勉強されたんですか。

高校在学時にすでに日本語能力試験のN3は持っていたので、ある程度の読み書きはできました。しかし、しゃべれなかったんです。僕が利用したのは日韓政府協働の奨学金で、来日の半年前から韓国の大学で月~金曜日の午前9時から午後3時まで行われる「日本語の集中コース」というのがあり、そこで漢字を重点的に学びました。

平日みっちり、大変ですね・・!

大変だったんですけど、事前にしっかり学んだお陰で入学後のレポート作成などにとても役立ちました。また、日本に来てからアルバイトや就活、兵役時も日本語通訳をしていたので日本語の会話力もさらに伸びました。

日本で就職活動を始めた理由は?

続いて就職活動についてお伺いしたいんですが、当初から日本就職を考えられていたんですか?

いや、最初は全く考えてなかったんですけど、兵役が終わった2020年はコロナで日本に行けず、韓国にとどまっていました。ちょうど3年の後期から復学の予定で、日本の就活時期と被っていたので、始めてみました。

コロナで遠隔でも就活できますしね!

そうですね。韓国は就職難なので、状況的に考えてこの選択肢がベストなのではと思い、日本就職を選びました。

現在の会社に決められた理由は何ですか?

自分が活躍できる範囲を広げたかったので、手をあげたら挑戦させてくれるような環境を重視しており、ベンチャー気質のある会社を選びました。あとは、会長が在日韓国人で日本に大きな影響を与えた人なので、尊敬していたというのが大きいですね。

最後に、今後の目標について教えてください。

会長は日本社会だけでなく韓国社会にも影響を与えているので、僕も将来日韓関係に貢献したいと考えています。初めは民間でできるレベルからでも、日韓の協力を築ける仕事がしたいなと考えています。あとはシンプルに会社で一人前になって、社内ベンチャーやツールを作ってみたいです。

素敵ですね。日韓関係の架け橋としても活躍されることを期待しています。
本日は貴重なお時間いただきありがとうございました!

まとめ

今回は、大手通信企業に入社されたヒウォンさんにインタビューさせていただきました。韓国の若者の就職困難は耳に挟むことがありましたが、実際に韓国の方から就職の難しさを聞いたことでより現実味を感じました。国内就職の難しさから韓国では中学から第二言語が始まっていたり、日韓政府共同の奨学金制度があったり、海外で活躍する人材の創出に力を入れていることが伺えました。今後、日本や海外で活躍する韓国学生が増えることを期待したいです。