ついに韓国の新大統領に、ユン・ソギョル(尹錫悦)氏が就任しました。拮抗した今回の選挙、ムン・ジェイン大統領からユン・ソギョル氏になり、韓国はどう変わっていくでしょうか。過去最悪と言われている日韓関係が改善に向かっていくことを切に願います。
ところで、韓国の若者は選挙に対してどのようなスタンスだったのでしょうか。KBS・MBC・SBSという韓国テレビ局3社が共同して行う大規模な出口調査出口調査によると、日本同様に世代が上になるほど投票率は高くなっていますが、それでも20代の投票率は65.3%という高い数字が出ています。
韓国の若者は大統領選についてどのような想いで臨んでいたのか、今回はKO R E Cを通じて聞いた、韓国学生の大統領選に対する声をご紹介できればと思います!
選挙に行きましたか?
<Aさん>
「期日前投票に参加しました。周りもみんな選挙に行く雰囲気あります。みんなやってるから私もしなきゃ!という感覚がありますが、投票は義務というより権利という感じです。韓国は直接選挙なので、日本に比べたら選挙や政治に対する興味・関心が高いのではないでしょうか。選挙に行ったらみんなに「選挙行ってきたよ!」とInstagramのストーリーをアップしています。(芸能人が選挙に行ったストーリーをよくアップするので、彼らの影響強い印象あります!)」
<Bさん>
「私は大使館に投票に行きました。在日の友人も今回はみんな行っていたし、若者の関心が特に高い選挙だったんじゃないかと思います。理由として、ウクライナ戦争や北朝鮮関係、日韓関係など身近に感じる問題が多々あり、投票しないといけない一種の義務感みたいな雰囲気があった気がします。」
<Cさん>
「当日行く予定です(インタビュー時は選挙前)。10-20代の若者は、他の国と比べたら政治に関心ある方だと思います。政治に関心のない人は全く関心ないですけど、私の周りの友達は投票にいく人の方が多いです。」
<Dさん>
「選挙に行きました。周りの友人もみんな行きましたね。どちらもあまり支持していなかったですが、無効にしないためにも消去法でこっちかなという方に投票しました!」
今回伺った皆さんやその周りの方は、全員選挙に行っていました。仕事など止むを得ない事情の方以外は選挙に行っている、という感じだそうです。中には日本の若者の投票率を知って、「日本の若者は政治へ関心が低すぎる、韓国みたいにデモを興すとまではいかなくていいけど、政治参加は民主主義の象徴なのから、もっと関心を持って参加すべき!」という意見もいただきました。
新しい大統領に期待することは何ですか?
<Aさん>
「今回の大統領選は史上最悪(笑)。 今までの選挙でも悪事・スキャンダル等ありましたが、今までで一番ダメな印象です。ちゃんとしてほしいというお願いだけ・・」
<Bさん>
「日本にいる韓国人としては、日韓関係の改善ですかね。」
<Cさん>
「日韓関係の改善!」
<Dさん>
「どちらもあまり支持していため、特に期待はありません。」
K O R E Cに関わりのある方々へのインタビューだったのもあり、日韓関係の改善には期待する声が寄せられました。しかし、全体的に新しい大統領への期待値は低い結果となりました。今回の選挙は全体的に、どちらかと言えばこっちの人に・・という後ろ向きな感じで投票された方が多いので、大統領に期待するものもあまり多くないのかもしれません。
韓国ギャラップの世論調査によると、今の10代20代の無党派層は47%で、40代の19%と比較して大きな差があります。「Z世代」「ミレニアル世代」と呼ばれるこの世代は、厳しい競争社会の中で育ってきているにも関わらず、就職難など頑張った分のチャンスを得られない辛い状況に直面しているので、そういった背景が既存の政党や候補に対する失望感に繋がっているのかなと思います。
まとめ
日本の20代の投票率は、50%に満たない状況が10数年続いています。それに比較すると、韓国の若い世代の人は政治に関心を持ち、選挙に行って投票する権利をしっかりと行使しているように感じました。
新しいユン・ソギョル大統領が日韓関係改善に向けて前向きな動きを見せ、日韓交流が再び活発に行われる時代がやってくればいいなと思います。韓国の学生がより日本で就職活動しやすくなることを期待しています!