韓国人就活生の内定をサポート。KORECのメンター制度とは

KORECは採用メディアだけでなく、韓国人就活生をサポートする「メンター制度」も行っています。利用した多くの学生がこのサービスを利用し、企業から内定をいただいて卒業していきます。

今回はその手厚いサポートについて、KORECで1年近くメンターを担当してくれているMさんにお話を伺いました!

<Mさん>
KORECのインターン生としてさまざまな記事を執筆。現在は本業の傍ら、KORECでメンターとして活動中。大学時代は、韓国ソウルに1年間留学をしており、韓国の文化や食事、韓国語が大好きです!

KOREC のメンター制度とは?!

早速ですが、メンター制度とは何ですか?!

日本就職を望んでいる韓国人就活生がサポートを受けられる制度です。就活生とメンターがマンツーマンで面談を行い、就職成功を導きます。
メンター制度の期間は3ヶ月間限定で、模擬面接や自己分析やエントリーシート添削、企業選びの軸決めのサポートが受けられます。そして何より日本就活と韓国就活の違いについても教えております。

なぜメンター制度が必要なのでしょうか?

韓国での就活と日本での就活は、見られるポイント・必要な対策が異なっているからです。韓国の就活は即戦力採用で、スキルや経験が見られます。日本のように自己分析をして、マッチした会社にいくという考え方がないのです。それを入り口で話し、日本就活について知ることから始めます。

面談はどのような流れで進めていきますか?

まず、自己紹介や就活の状況、日本の就活についてどれくらい知っているか、いつまでに内定を取りたいかなどを質問していきます。ここまで聞くとその人の課題が見えてきます。
例えば、日本語力はあるのに一次面接でよく落ちるなら、そもそも日本の就活をよくわかっていない、自己分析や基本的に聞かれる内容の対策ができていないなどとなります。二次や三次で落ちるなら会社との適性の問題かもしれません。
他にも受けている企業の数が少ないなど。課題と内定を得るためにやるべきことを決めて、次からこうしていきましょうなどと進めていきます。

受けられるサポートについて具体的に教えてください!

面接対策を中心に、その人の課題に応じたサポート体制を作っています。例えば自己分析ができていない人は、日本の就活生と同じように過去に頑張ってきたことや、やりがいを感じたこと、強み・弱みを考えていきます。
ESと面接に関しては、韓国就活はスペック採用なので、資格やインターン経験をアピールしますが、日本就活では人柄や思いなども伝えなければならないことを指導しています。
企業選定は、韓国はまだ財閥があるので大手が人気で、中小だとその後のキャリアを歩めなくなるという考えがあります。でも日本は中小もベンチャーもフラットに見られていると思うので、大手じゃなくても大丈夫だよとか、企業をフラットに見ていこうと指導しています。他にも今まで見ていなかった業界や企業を勧めたりもしていますよ!

メンター制度を受けた後には変化が!

メンター制度を受けた学生にはどのような変化が見られますか?

日韓の就活の違いを理解して、自己分析をしたり会社を大枠ではなく本質的なところを見ていくようになったりします。
例えば、選考で見られているポイントが即戦力だと思ってたので、自分にはアピールできることがないという学生や、面接でどのような準備をしたらいいかわからなかったという学生が、改めて自分の経験を振り返ってみると、一見ビジネスとは関係のないエピソードでも自信を持って話せるようになり、内定をもらったりします。
​​あとは自信がつく人もいます。日本で就職できるんだ、道が見えてきたとか。ビジネスできるくらいまでの日本語力があるんだなと気づいて卒業していく人もいますね。

韓国の学生さんは色んな経験をしているのに、過小評価していることが多いですよね。

そうなんです。面接で堂々と話せるように対策したら受かったということもありますね。最初はとても暗かったけど、活躍できるイメージが湧きましたというフィードバックを面接官からもらったりするので、見られ方も対策しています。
​他にも、志望動機を会社のいいところだけでなく、自分とどのようにマッチしているかを話せるようになったり、就活の軸を作って、軸と会社がこういう風にマッチしているから……という志望動機を話したら受かったということもあります。

メンターをしているときに気をつけていることはありますか?

メンタルフォローですね。お尻を叩いたり、勇気を出してあげたりなどしています。
これも日韓就活の違いですが、韓国の学生は落ちた理由を自分の能力面に帰結しがちです。
一旦就活をやめてトレーニングスクール通いますとか、インターンに行きますなどと遅らせる人がいますが、日本は年齢の方が大事です。ただでさえ韓国は兵役や休学をする人が多く日本の就活生よりも年が上なので。

経験や能力がないから落ちるのではなく、会社との考え方が合わなかったかもしれないですしね!

あなたが悪いわけじゃないんだよ、と励ましています。能力にしても、どの仕事にも共通する論理的思考力やコミュニケーション力などを身につけていこうと提案しています。

最後に、韓国人就活生にはどのような強みを持った人が多いと感じますか?

バイタリティに溢れているというか、一生懸命な人が多いですね。
就活を一生懸命やってきた人は仕事への熱量に繋がってくると言われていますし、入社してからも活躍していくんだろうなと思います。
また正社員として働けることに対して、日本の人よりありがたみを感じる人が多いですね。素直にフィードバックを受け止めて改善していこうというのも強みだと思います。とにかくできることを増やしていきたいという気持ちが強いので、色んなことを同時並行で進めていこうという人は多いと思いますね。
自分を過小評価しているからこそ、面接で落ちた時に沈みっぱなしではなく、一緒に次できることを考えたら、また頑張ろうとなっています!

メンター制度は、ただ単に日本就活を知って対策していていくだけではなく、自信をつけることにも役立っているんですね!

まとめ

本業に加え、多くの韓国人就活生のサポートをしているMさん。韓国人就活生を思うメンターとしての熱意がとても伝わってきました!就活は内定を取るまで不安が伴いますし、外国での就活はさらに大変であることが想像できます。ですが、メンター制度を利用する韓国人就活生は非常に心強い気持ちで就活を進めることができると思います。