押さえておきたい!韓国人学生向け説明会のポイント

これまで韓国人学生の日本就活のために様々な企業の説明会を開催しながら、「すごくいい企業なのに、魅力が伝わらずもったいない…!」ということが幾度かありました。

その半面、「すごい!これは韓国人就活生のハートを鷲掴みにしている!」と感じることも!

本記事では、初めて韓国人の就活生を相手に説明会を開催するという方々のために、韓国人就活生を「エントリーしたい」と思わせる企業説明会の方法について、「話し方」「内容」「プラスα」の3つのポイントでご紹介させていただきます!

話し方

  • – 日本語OK!少しゆっくりめを意識

いくら日本語が出来る人だとしても、外国語で説明会を聞くのはかなりハードルの高いこと。採用担当者がゆっくり話をすることで、参加している学生は「気を遣ってくれている」と感じ、好感度が上がることも!また企業への理解度もUPし、エントリーにも繋がります。

  • – カタカナ語は言い換え

日本語と韓国語は文法的によく似ており、単語も漢字語であれば発音が似ていたります。しかし外来語は、全く異なる発音であることもしばしば。例えば、日本人は「Databese」は「でーたべーす」、「infomation」を「いんふぉめーしょん」と発音してますが、アメリカ人の英語の聴こえ方と異なりますし、韓国人が聞いても伝わらないことがあります。そのためカタカナ語はなるべくゆっくり伝えたり、説明を加えてあげたり、簡単な言葉に言い換えてあげましょう。例えば「フェーズ」を「段階」に変えるとか。「DX」は「ITやデジタル技術による改革」などに変えるといいでしょう。

内容

  • – 韓国人を採用する理由を話す

韓国人の学生は、「日本の企業が日本人ではなく、どうしてわざわざ韓国人を採用するのか?」ということを気にしています。韓国では新卒も即戦力として採用するため、ポジションで必ず要求される能力があります。そのため日本企業も韓国人採用を行う背景があり、韓国人に期待する何かが当然あるはずだと考えるようです。

特別韓国人だからという理由は、なくても大丈夫です。ただこの点を気にしている韓国人就活生は意外と多いので、説明会中に韓国人採用を行うことになったきっかけなどを話してあげるといいでしょう。

  • – 外国籍社員の割合、韓国人社員の存在を伝える

外国人、および韓国人社員が多い場合、有効なPRポイントとなります!会社が外国人採用に慣れているかどうかは、ビザの申請等が関わる韓国人就活生にとって、大きな安心材料。また韓国語で相談できる環境があることも、韓国人学生にとっては、かなりの魅力ポイントです。

  • 韓国人社員の参加

実際に働く韓国人社員が一緒に説明会に登場することは、韓国人学生にとって安心感に繋がります。そして韓国人社員が他の方々と、どうコミュニケーションをとるのかを見ながら、「自分も働くとこんな感じなのか」とイメージしやすくなります。また韓国人社員が経験談を交えながら、会社のいい話などをすると…一気に企業のイメージアップに繋がります。

  • – 給与・福利厚生などの情報は必ず説明

韓国の企業の説明会と言えば、事業内容や業務内容、そして条件的な部分を話すもの。日本では、採用ページを見れば書いてある情報なので触れないことも多いですが、韓国人学生は給与や福利厚生に関する話がないと不信感に繋がるなんてことも!そのため説明会ではなるべく給与や福利厚生について説明するのがいいでしょう。またボーナス制度がある場合は、その点も触れてあげるといいPRポイントになります。

  • – 住宅手当がある場合は必ずアピール!

韓国人学生が日本で働く際に最も心配することは、「住居」です。日本で家を貸りる際に、日本語での契約も不安なのに、外国人NGの家も多い、日本の家は高い!などとよく言われ、内定後は勿論、就活の時点から住まいを心配しています。そのため住宅手当があるなしをエントリーするしないの基準にするという韓国人就活生もいるほど。住宅手当があったり、住居のサポート等がある場合は、必ず伝えましょう!

  • – 選考過程について説明

説明会の後の選考の流れについて、「面接は何回あるのか?」「面接はオフラインなのか?」「SPIの試験はあるのか?」「いつまでに結果が出るのか?」など、日本人学生以上に細かい選考のフローを気にしています。韓国では採用の際、最初から書類合格発表日、一次面接候補日、二次面接候補日など全体のスケジュールを公開していることが多いため、選考のフローの詳細を気にする人が多いようです。また「日本語」で就活準備をしなければいけないため、日本人学生に以上に準備時間が必要なこともあり、前もって計画的に準備したい人が多いことも理由と言えます。そのため分かる範囲でフローの流れを説明してあげると、学生も安心して挑戦しやすくなります。

+ α <こうすればもっと良くなる!>

  • – 挨拶を韓国語で準備してみる!

やはり自分の母国に興味を持って、その国の言葉で話そうとしてくれる人には心が動くもの。最初の挨拶だけでも「アンニョンハセヨ(こんにちは)!○○イムニダ!(○○です)オヌルン チャル プッタカムニダ(今日はよろしくお願いします)」と言うだけで、参加している学生からは拍手が沸き起こります!

  • – 積極的にコミュニケーションをとってみましょう!

韓国の採用説明会は買い手市場であることもあり、企業が事業内容や条件について一方的に説明することが多いため、それに慣れている学生は日本就職の際も「情報だけ聞けばいい」という姿勢で参加することも多々。企業側も説明会の参加者に興味を持っていますよ、ということをより積極的にアピールすると、韓国人就活生は驚いて、「こんなに自分に興味をもってくれるなんて!」と関心を持ち始めることもあります。

  • – 発表資料はスタイリッシュに!

韓国人の学生は発表の機会がとても多く、人前で発表したことのない学生がいないと言っても過言ではないほど。数多くの発表経験から資料も作り慣れており、凝ったデザインの資料作りもお手のもの。そのため企業の発表資料のデザインで、会社のイメージを判断してしまうこともあります。余裕があれば、説明会の発表資料のデザインにも少し気を配ってみましょう。

まとめ

3つのポイントから説明会でぜひ取り組んでいただきたいことをお伝えしましたが、いかがだったでしょうか。

たかが説明会、されど説明会。説明会の30~60分の間に、上にあげたポイントを何個か意識して、ぜひ韓国人学生のハートを掴んでみてください!

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