日本企業に内定をもらった韓国人学生へのインタビュー 第七弾!

内定者インタビュー第七弾!今回は韓国の漢陽大学に在学中に、東京都立大学に1年間の交換留学を経験し、今年の春からWebセキュリティなどを手掛ける日本企業で働き始めたシム・シヒョンさんにインタビューをしました。

日本での留学経験や韓国の就職活動との比較、日本就職に至るまでの経緯など、様々なお話を聞いてきました!ぜひ最後まで読んでみてください!

日本語を学ぶきっかけと日本留学について

<留学時代の一コマ>

早速ですが、日本語を学び始めたきっかけについて教えてください!

学校で日本語を学ぶ機会があり、文字を少し読むことは出来ましたが、大きな転機は兵役中に日本語が上手な先輩から学んだことです。韓国の兵役では資格を取ると休暇がもらえたりします。なので最初は休暇が欲しいなぁと思って勉強しました(笑)。やっていると、兵役期間中に日本語能力試験のN2程度までの実力になりました。

ただでさえ大変な兵役期間中に、独学でそこまでレベルを上げられたのは凄いですね!その延長で日本留学を考えられたのですか?

昔から留学自体してみたいと思っていたので、このまま日本語を使わないのは勿体無いと感じ、N1を目指すようになりました。兵役から復学後に日本の東京都立大学と交換留学できる機会があり、それで挑戦してみました!

留学はどれくらいの期間、主に何を学ばれていたんですか?

1年間の留学期間で、韓国の大学の専攻と同じような科目を取っていました。信号システムやバイオメカニズムなどの授業です。

母国語以外の大学でさらに理系の専門科目!相当な日本語力が必要だと思います、凄いです!
留学中はどんなふうに過ごしていましたか?

国際寮のシェアハウスで様々な国籍の友人と過ごしました。みんなで一緒にご飯を食べたりして、文化の違いやその面白さを感じました。国による壁を感じない雰囲気が楽しかったです。飲食店などでアルバイトもしていましたよ。

色んな国の人と触れ合えるのは素敵ですね!

日本就職を決めた理由と韓国の就職活動との違い

<国際寮は交流が盛ん!>

その留学中に日本就職を決められたんですか?

いや、一度韓国に帰国し、韓国内の企業に就職しようと活動していたんです。ですが、もっと広い世界を見たいという感覚が昔からあり、このまま韓国に閉じこもるのは人生が狭くなってしまう、勿体無いと感じて日本就職を目指すことにしました。

韓国と日本の企業で就職活動の違いってありましたか?

韓国はスペック重視です。自分がどこまで出来る人間なのかを示すことが多いです。学生時代の活動履歴を具体的に書いてアピールすることがよくありました。
私が就活をした2020年は採用をしていない企業が多く、韓国内での就職はかなり厳しい状況でしたね。
逆に日本企業は現状のスペックよりも、「どこを目指したいか」などを聞いてくれたのが良かったです。ビジネス日本語には苦労しましたが(苦笑)。

日常の日本語会話とビジネス用は違いますもんね!

はい、面接での日本語は難しかったです。また、学業や試験などとの両立が大変でした。色んな試験と面接が重なって、2週間ぐらいまともに睡眠時間が取れない時もありました。

それは大変。。今の就職先に決めた一番の理由はなんですか?

日本の友達から話を聞いたり、就職サイトを活用して就活していたのですが、いろいろ調べていく内にグローバル展開している会社で働きたいと考えました。
私の就職先の企業は、海外にも事業展開をしており、自分のやりたいことと一致していると感じて決めました。成長しやすい規模感や、面接官の方の印象がとても良かったのもポイントですね。人生相談のような優しい面接でした。

今後の目標と韓国学生へメッセージ

<多くの出会いを得て、やはり海外で働くことを決意!>

シヒョンさんが日本で働く上での、今後の目標について教えてください。

就職先の会社でテクニカルサポートだけでなく、よりエンジニア的な道を歩んでいきたいです。長期的には、現在展開している国以外にもサービスを提供していきたいと思っています。

なるほど。シヒョンさんの考える、「海外で働く魅力」って何ですか?

ありきたりですが、世界には様々な人がいて、様々な価値観があって、それらを学ぶことが出来る点だと思います。広いところを見ながら人生を送れるのも魅力ですね。

では最後に、日本就職を考える韓国人学生へメッセージをお願いします!

始めたら頑張って挑戦し続けて欲しいと思います。色んなことがあるけど、何があっても挑戦することを忘れないでください。きっとその経験は何かに活きると思います。自分の伝えたい事を伝えられるように頑張ってください!

ありがとうございました!

まとめ

いかがだったでしょうか。シヒョンさんは穏やかな雰囲気をお持ちですが、言葉からは強い信念が感じられました。また広い視野を持ち、学ぶことにとても熱心です。兵役中に日本語に出会うのは珍しいケースで、そこから日本での就職まで繋がったのには何か縁のようなものを感じます。グローバル化が進む中で、シヒョンさんのような芯があって、違う国でも挑戦したいという広い視野を持った方が、日本でも多く活躍されることに期待したいですね!

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