日本企業に内定をもらった韓国人学生へのインタビュー、今回は日本のホテルに内定したファン・イェジさんです。ご自身の明るい性格を活かせるサービス業を志し、日本のホテルでは「おもてなし」の心を学びたいと話すイェジさん。新しい挑戦をすることや、主体的な行動の大切さについてもお話を伺いました。
海外就活サークルを立ち上げ
ーイェジさんはじめまして!まずは簡単な自己紹介をお願いします。
湖南大学の経営学部ホテル学科のファン・イェジです。KORECの求人で出会った、日本全国で展開してるホテルに就職予定です。
ー日本就職を目指したきっかけはなんですか?
昔から日本の漫画や番組が好きで、字幕なしで見たいと思って日本語を学ぶようになりました。大学入学後はすぐに海外ロードマップに参加し、日本で働くことはずっと選択肢としてありました。2年生からは学部でホテルの専門知識を学び、ビジネス日本語を学ぶ授業も受けていました。3年生の時には、既存のサークルに入るのではなく、自分で海外ホテルに就職するためのサークルを立ち上げました。その後、4年生になってKORECに参加し実際に就職活動を進めるようになりました。
ーすごいですね!サークルではどんな活動をしていたんですか?
英語の履歴書作りや面接準備や面接対策などの活動を行い、大学の就職プラスセンターから支援金をもらうこともできました。その後は縁があって、韓国内の有名ホテルで客室やレストラン、バックヤードなどの見学もさせてもらいました。
日本のサービス業でおもてなしを学びたい
ーどうして就職先にホテルを選んだのでしょうか?
アルバイトでサービス業界に関わる中で、お客さんが喜ぶ姿を見て自分も嬉しく感じたことがきっかけで、サービス業界の就職を考えるようになりました。その中でも、自分の専門を活かすことができるホテルに絞りました。
ちなみに、韓国のホテルでは豪華で華やかなことが重要視されますが、日本ではお客様ひとりひとりを喜ばせることが大事にされていると感じます。私は就職先を選ぶ上で、多くのことを学ぶことができる環境が大切だと考えており、日本のサービス業が体現する「おもてなし」に学べることは多いのではないかはないかと思い、特に日本のホテルに惹かれました。
ー大学のHPを拝見しましたが、イェジさんが載っていますね!
そうなんです!有名人になっちゃいました(笑) ホテル学科は経営学部の中でも最も学生数が多く、58名が所属しています。その中で海外のホテルに就職したのは私だけでした。
ーどのように最終的な就職先を決定されたのでしょうか?
内定先のホテルは、親会社が大きいという点で安定感があり、勤務地を選択できるという点も大きなメリットでした。そして、外国での就職ということで心配もありましたが、ホテルの方から不安な点があるか先に聞いてくださったり、直接面談する機会を作ってくださったので、この企業であれば楽しく仕事をすることができるという確信を持つことができました。
韓国の就活との違い
ー日本の就活で大変だったことはありますか?
日本企業は、面接が多かったことが少し大変でした。韓国では履歴書が通ればすぐに最終面接となるので、その点が少し違いました。内容面でも、韓国では「どんな成果が出たか」ということを主に質問されるのに対して、日本では結果に至るまでに苦労したこと、学んだことなどを質問されることが不思議でした。
また、適性検査が難しくて最初は驚きました。とても急いで解いても、後の方の問題は時間切れになってしまうこともありました。問題集を解いてから行った方がいいと思います。
ーKORECのサービスで良かった点は何ですか?
一番良かった点は、無料で利用できた点です(笑) 内定をもらった後には、ソウルのKORECカフェで内定先の担当者と入社前の話をすることができました。
またメンター制度を通して、メンターさんと一緒に頑張っていると思うことができて、安心して就職活動に励みました。質問をしたら必ず答えてくれるような方で良かったです。
チャンスは自分で作り出す
ー就職してからの目標は何でしょうか?
3年くらいは韓国に戻らず、日本で頑張ろうと思います。できるだけ長く働くのは良いことですが、いつか英語を活かしてシンガポールのホテルでも働いてみたいと思います。
ーホテルには支店も多いので、チャンスがあるかもしれませんね!最後に、日本就活を目指している方にメッセージをお願いします!
他の人々と違うところで働くということは、視野を広げるとても良い機会だと思います。もし長く滞在しないのであっても、一度海外で働いてみることは十分に価値があることだと思います。
そして、チャンスは自分で作り出すこと!何事も自分自身で始めないと手に入らないと思います。だから何でも挑戦してみる! 私も軽く挑戦したことが、結局内定として実を結ぶことになりましたから。
まとめ
いかがでしたでしょうか。何事も自分自身で始めることや、挑戦してみることでチャンスが生まれると語ってくださいましたが、大学在学中から努力を重ね道を切り開いてきたイェジさんらしい言葉だと思いました。日本のホテルへの就職という夢を叶えてもなお、熱意の収まらない姿に、この先どのようなキャリアを歩まれるのか期待が膨らみます!これからのご活躍を、心から応援しています!