【韓国人材の採用企業インタビュー】アスニカ株式会社

アスニカ株式会社は、通販特化型RPA「FULLTIME」の開発・運営、受託システム開発やWebサイト企画・制作を主軸として2013年7月に設立されました。「明日につながる架け橋をつくる」を経営理念に、IT企業の課題を「モノづくり」という観点で解決しながら、より良い未来のために自社サービスの開発にも取り組まれています。現在創業11年目。KORECからの採用実績もある企業様です。

今回はエンジニア職で採用されたジャン・ヒョナさんと人事採用・営業責任者の宇辰さんに韓国人材採用についてお話を伺いました!

(以下、KOREC:K、宇辰さん:宇、ジャンさん:ジ)

韓国人材の魅力は、勤勉さと成長意欲

K:外国人採用(韓国人採用)に興味を持った経緯を教えてください。

宇:代表の原戸の経験がきっかけです。前職時代の同僚に韓国人の方がいらっしゃって、その方の勤勉さ、成長意欲が非常に高い働きぶりに感心したそうなんです。それで自身で会社を立ち上げて運営していく際には韓国人材が必要だということで、今KORECさんにお世話になっています。今日インタビューに参加しているジャンさんが第一号の採用で、来年春と秋にも2名の韓国人材が入社予定です。

K:ジャンさんが日本就職を選んだきっかけは?

ジ:初めての日本旅行でガイドさんが外国語を操る姿に感動して、私も日本語なら韓国語と近い文法だし取得しやすいかもと考え、大学で日本語を専攻しました。その後2年生の時にITの初歩を学べるコースを選択した際に先輩から日本就職の道もあるよ、と教えてもらって。韓国が即戦力採用なのに対し、日本はポテンシャル採用だと知り、ITのスキルが現時点では弱くても仕事をしながら自己成長できることに魅力を感じました。

K:アスニカさんに決めた理由を教えてください。

ジ:KORECを中心に就活する中で、複数の日本企業から内定をいただいた中でも私に合うのはアスニカだと思ったのは面接です。一次面接がいきなり社長だったのでとても緊張しましたが、想像していたより堅い印象はなく、とてもフランクな感じの面接でした。

K:どんな面接内容でしたか?

ジ:私がアスニカについてどう考えているかよりも、なぜ日本に来たか、今まででつらかった出来事をどう克服してきたか、アスニカでどう成長していきたいかなど、私自身についての質問が多かったです。私のやりたい仕事についてお伝えした時も、どんどんチャレンジしてほしいと背中を押してくれる言葉をかけてくださり、自分らしく働ける所だと確信しました。

積極的な仕事ぶりは周囲にも刺激

K:ジャンさんの配属先の業務と、これまでに印象に残っている仕事があれば教えてください。

ジ:エンジニアとして当社が開発したRPA「FULLTIME」の開発・保守・運営を担当しています。クライアントからの要望に即時対応すれば、直接言葉をいただけることもあって、大変やりがいを感じています。また簡単と思えた案件に半年ほどかかったことがありとても苦労したのですが、その時に自分で調べたり先輩に教えていただいたりしながら自己成長できたのは、大きな収穫でした。

K:ジャンさんの仕事ぶりはいかがですか?

宇:前途にお伝えした韓国人材の魅力を実感しています。いわゆる指示待ちではなく、自発的に動く能力がとても高いですね。また自責の念が強く、ミスや技術がない事を他人のせいにせずに自らを省みる姿勢がすごいと感じてます。

K:具体的にどの様な点が魅力ですか?

宇:誰より早く出社しているときもあるし、一番遅くまで残っているときもありますね。また臆せず周りの人間に質問をし、自分の気持ちをきちんと伝えている場面を多くみます。頼もしい限りです。日本語に不安があったようですが、イベントの時は率先して盛り上げてくれるんですよ。

K:ジャンさん日本語のコミュニケーションは大丈夫ですか?

ジ:やっとビジネス会話に慣れてきました。例えば「わかりました」「承知しました」はOKで、「了解しました」はNGなどですね。実際に働いてみて目上の方、クライアントへの敬語表現など身についてきました。

研修制度を見直しながらN1以上の確保が目標

韓国にいる内定者とのトレーニング風景。代表も参加してます。

K:研修期間はどうでしたか?

ジ:指定されたWEBアプリケーションを1ヶ月かけて制作する研修をします。自分で勉強してわからないところをフィードバックしながら自主性を育てる方式で、正直自分にはちょっと大変でした。

宇:これからは入社前にトライしてもらう方式に変わる予定です。今後は現場に入ってもらうスピードをあげたいと考えています。スラックで代表と直接やり取りする「トレーニングチャンネル」を設計し、エンジニアの養成に力を入れていますし、ジャンさんが講師となってマンツーマンで教えてくれているので未経験の方でも安心して入社前に準備できると思います。もちろん入社後もエンジニアのメンバーがフォローします。

K:韓国人材の採用において重視されてる点はありますか?

宇:やはりコミュニケーションスキルが一番大切かなと思っております。他には論理的思考、バイタリティの高さであったり人柄であったり、向上心を持ち合わせた方と出会いたいですね。

日本語能力についても、仕事に慣れてきたらお客様と商談を行う場が増えるため、N1取得者を最低ラインに考えております。ジャンさんも言っていた通り、敬語など注意すべき点が多々あるため、日常会話などで慣れていただくように意識はしています。

韓国人の方の国民性は、弊社の社風にマッチしていると感じております。理由としては、韓国人の方は向上心の高さ・意見交換の場でも自身の意思をはっきり伝える「芯の強さ」を持ち合わせているため、仕事に対しても主体性を持って取り組む姿勢が見られます。平均年齢が30歳と若い会社なので出来る人には若くても責任のあるポジション、新しいプロダクトも積極的に任せていきます。

上記のような方の評価をしっかりする環境が整っている弊社であるからこそ、その魅力を伝えていき、どんどん新たな方に挑戦していただきたいと考えております。

K:ジャンさん、今後のビジョンと日本就職を目指している韓国学生にアドバイスをお願いします。

ジ:今後はこの案件はジャンが全部わかると言われるまで成長したいですし、いずれは重要な判断を出せるリーダーになりたいです。頼られる人になっていきたいと考えています。

そして日本就職を目指す韓国人学生の皆さん、就活期間が長くなると自分の力が足りないと思って諦めたくなると思いますが、自分のせいではなく単純にその会社と合わなかっただけだ、と思うことも大切です。そういう時は、自分はなぜ日本で働きたいのかをしっかり考えてください。自分の性質とあって活躍できる所は必ずあります。諦めずに頑張ってください。

まとめ

今回は、EC業界初となるリピート通販に特化したRPAを展開するアスニカ様にお話を伺いました。韓国人材の魅力を理解した上で、ジャンさんのような成長意欲の高い人材を今後も積極的に採用するとのこと。面接での意思疎通の取り方は特に参考になりました。自分らしく働ける場所をしっかり作っているジャンさんの今後のご活躍が楽しみです!