ある就職情報サイトが行った調査では、20〜30代の韓国人の84.9%が「チャンスがあれば海外で就職したい」と答えるほど、韓国人学生は今海外就職への意識が高くなっています。日本での就職活動を行う際、韓国人にとって人気の業界はどこなのか調査してみました。
IT業界ーIT先進国の韓国で得たスキルに自信!
韓国はアジア有数のIT先進国として有名ですが、対して日本では現在IT人材不足が問題となっており、SEやプログラマーなどITで活躍できる人材を必要としています。業界の現状を鑑みても、より高いレベルでITを学んできた韓国人学生にとっては、比較的有利であるようです。またITを専攻していなくても、ある程度の日本語能力があり、資格やITに関連する教育を受けたことがある韓国人学生は採用されやすい傾向があるようです。
サービス業界ー広い分野で求められる即戦力!
サービス業界といっても、飲食やホテル、小売など多くの分野があります。特に日本国内における韓国文化の人気向上や外国人観光客の増加に伴い、即戦力として活躍できる韓国人学生が採用されやすい傾向があるようです。
- ー飲食業界
キムチやビビンバなどは、今や当たり前のように日本でも愛されており、韓国のお酒ソジュはコンビニなどで気軽に手に入れることが出来るようになりました。このように日本でも韓国料理の人気が進んでおり、現在食品業界や小売店などで活躍する韓国人が多くいます。
- ーホテル・観光業界
コロナウイルスの収束に伴って外国人観光客も増加しているため、スムーズな対応が可能な多言語を扱える人材が必要とされています。韓国人学生は自身の持つ語学スキルを日本ですぐに活かすことができます。
- ーファッション、コスメ業界
k-popの人気に伴い、日本でも韓国メイク、韓国ファッションが親しみのあるものになっています。ドラッグストアで韓国のコスメ商品が購入できたり、韓国のファッションブランドを扱うファッションサイトも登場しました。韓国の文化を取り入れた製品を開発することに力を入れ始めたアパレル業界や化粧品会社に即戦力として活躍できる韓国人学生を採用することが増えています。
- ー語学業界
韓国人学生が自身の語学スキルを活かして働くことができるため、多くの韓国人が働いています。日本では韓国ドラマなどの影響で韓国語学習に興味を持つ人が増えたり、グローバル化により大学や高校で英語の他に第二言語を必修としたりするところも増えています。そのため、ネイティブ講師の需要度が高く、語学スクールなどの教育の分野では語学力を活かすことが出来る韓国人学生が採用されやすい傾向にあります。
働く意欲が高い韓国人学生
その他、海外からも人気の高い日本のアニメ=いわゆるエンタメ業界への志望も高いようです。しかしながら人気業界は日本人学生と同様狭き門であることに変わりはありません。第一志望への道が残念ながら閉ざされたとしても、韓国人学生はそこからさらに自己分析を繰り返し、自分自身で納得できる志望理由を確立させて日本就職を目指して活動を継続しています。日本で働きたいという以上に、しっかりと働く理由を明確にして高いモチベーションを持っているのが韓国人学生の特徴です。
まとめ
IT業界やサービス業界が韓国人学生にとって人気であるとご紹介しましたが、もちろん他業界でも現在活躍している韓国人材はたくさんいます。人材不足である日本では外国人労働者の雇用が今後ますます増えていくと予想されます。今後、より多くの韓国人学生が日本での就職活動を希望し、どの分野でも多方向に活躍していることでしょう。
・参考文献