【KOREC学生インタビュー】韓国の大学でのリアルな学生生活・日本の大学との違いとは?

韓国での大学生の日常が日本と比べてどのようなものなのか
皆さんご存知ですか?

この記事では、実際に韓国の大学に通っている韓国人学生にヒアリングを行い、韓国の大学でのリアルな学生生活と日本の大学との違いを聞いてみました!

【ユンべさん】
・韓国の西江大学の4年生
・上智大学に半年間の交換留学
・日本で外資系企業の入社を控えている

・現在3つの学位取得を目指している

今回は、韓国の西江大学で3つの学位取得を目指しているユンべさんにインタビューさせていただきました。
それでは、早速ユンべさんの韓国でのリアルな学生生活・日本の大学に留学して感じた日韓の大学の違いを聞いていきましょう。

1.韓国では、就職を念頭に置いて学位を選択する文化がある

韓国の学生生活はどんな感じですか?

「学業に専念」ですね。

就職のためにGPA(GPAとは、授業科目ごとに5段階程度で評価された成績に対して段階ごとにポイントを付与し、単位当たりの平均「GradePoint Average(GPA)」を算出して、
その一定水準を卒業などの要件とする制度)の平均をあげることに必死に学業に取り組む学生が多いです。

やはり大学生のうちから就活に力を入れている学生は多いのですか?

そうですね。
GPAの平均の数値をあげることはもちろん、2つ・3つの学位を複数専攻する学生もいますよ。
自分が興味のある学科+就職の際に有利な学科を同時に履修する韓国人学生が多いです。

僕は、3つの学位(経済学・日本学・哲学)を専攻しています。

就職の際に有利な学科とはどんな学科ですか?

文系では経営学・経済学、理系ではPC工学を就職のために履修する学生が多いです。

2.評価C以下をとったら、自ら再履修をする?!

3つの学位を同時に履修をしているということでしたが、
単位はどのくらいになるのですか?

僕の場合は、1年次は教養科目(30〜40単位)で、
2・3・4年次には経済学(40単位)日本学(40単位)哲学(40単位)を取得します。

就職のために数多く単位を取る・そのGPA平均も高くする…とても大変そうですね。

とても大変です。
しかし、将来のために学生のうちから努力しています。

ああ、そうだ。韓国ではC評価以下の学生は再履修可能で、対象学生は大体再履修を行います。

韓国社会では、GPAの平均が3,7以上でないと大企業への就活は厳しいため、GPAの平均が高い成績表のためにB評価を取るくらいならC評価をとって再履修したいという声も上がっています。

日本では、Fや不可(単位取得不可)の場合のみ、
卒業のために「再履修をしなければならない」という風潮があります。
より良い成績のために再履修をするなんて…さすがです。

3.学業専念のリアルな学生生活

日本で留学された際に感じた授業の日韓の大学の違いはなんでしたか?

授業風景が全然違いましたね。
日本では授業中の座席を後ろの方を選ぶ方が多かったのは特に驚きました。

韓国の授業では、前の席取るために開始時間より早くから着席し、
死に物狂いで授業を受ける人がほとんどです。

授業の最高評価をもらえる学生は全体の30%と決まっているため、
授業は毎回緊張感があって気が抜けません。

生徒間の序列も激しく、もちろん授業中に寝ている学生はいません。
もちろん一番前の方が勉強に集中できるとは一概には言えないと思いますし、座席を選択する自由はありますので
そこが一定担保されていることは素晴らしいことだと思いますが、
授業に対する姿勢みたいなところは日韓で大きく違うところだと感じましたね。

ユンべさんの言うとおり「学業に専念」の方がほんとに多いのですね。
他に学校生活での違いは何かありましたか?

日本ではサークルやバイトに力を入れている方が多いと感じましたが、韓国ではほとんどサークルを行わないです。
僕の大学や僕の周りだけでなく、他の大学でもサークルを行わない方が多いようです。

学校生活を豊かなものにする上でサークル活動があることはとてもいいことだと思います。
日本の大学には一貫して自由に選択できることが多くあるのでとても羨ましく感じます。

4.まとめ

今回は、ユンべさんから韓国での学生生活をお聞きしました。

ユンべさんのお話からもわかる通り、韓国では学業に専念する学生が多いということがわかりました。それは、社会に出るための下準備として考えている学生が多いからだということもわかっていただけたかと思います。
大学で学ぶことに対する価値観も日本人とは少し違うものになりますので、こういった背景を理解して韓国人人材と面接していただくと人柄も含めて理解しやすくなりますので是非とも参考にしていただければと思います。