韓国学生が望む働き方と福利厚生

前回、韓国BIG4の採用ページから韓国の福利厚生に関する記事を書かせていただきました。(採用ページから読み解く!韓国BIG4の福利厚生:https://bwell.jp/korec/magazine/archives/2706) 

韓国BIG4と呼ばれるサムスン電子、LGグループ、SKグループ、現代自動車では入社後に社員のキャリアを鍛える教育制度が充実していたり、ユニークな家族待遇があったり、福利厚生が整っていたりと社員への手厚いサポートが見られましたが、韓国では財閥企業を中心とした大手64グループが名目GDPの84.3%を占めるため、中小企業の力が日本と比べて極めて弱く、福利厚生や経済基盤も脆弱だと言われています。そのため、福利厚生を企業選択の際の重要な判断材料としている学生は多いです。

そこで、今回は韓国の大学に通う韓国人学生にアンケートをとり、どのような働き方を望んでいるのか、福利厚生についてどのように考えているのか、リアルな学生の声をご紹介していきます!

【アンケート調査概要】

調査題目:働き方・福利厚生についてのアンケ―ト

調査対象:韓国人学生39名

実施期間:2022/5/12~5/19 

韓国学生が働き方で重視するポイントと働くスタイルの変化

近年、韓国でも働き方改革の波が押し寄せ、2018年に長時間労働や正規・非正規社員の格差解消に焦点が当てられました。韓国の働き方改革は、若者の失業率改善に大きな狙いがあり、労働時間を短縮させ、雇用を増やして失業率を下げるために、改正に至ったそうです。

学生からみても、労働時間は気になるポイントのようで、「働き方について、どのようなことが気になりますか」と質問をしたところ、「時間外労働やサービス残業の有無」と答えた学生が6割近くいました。中には、「残業の時間がどれだけかが一番大事」、「どんどんワークライフバランスを気にする新卒者が多くなると思う。これから会社側も変化があるんじゃないかと考えている」という意見がありました。知り合いの韓国学生も、「社会の風潮としてワークライフバランスの実現が進められていて、以前に比べるとだいぶ働く環境がよくなっているのではないか」「韓国の大企業で働く先輩が昔は深夜まで仕事をしていたと聞いたが、自分はプライベートも重視したいので、労働時間を重視している」と話していました。

一方で、「仕事が楽しく、給料が高い方であれば、ワークライフバランスはあまり気にしない」と考えるワーカーホリックな学生もおり、働き方についての考え方は千差万別とも感じる部分も。日本でも多様な働き方に対する考え方が柔軟になっているように、韓国でも多様な働き方があり、ワークライフバランスに対する考え方も様々なようですね。

また、働くスタイル(出社または在宅勤務)についても聞いてみました。「どのような働き方に魅力を感じますか」と質問したところ、出社と在宅勤務の両方を取り入れた働き方を支持する学生が全体の84.6%でした。コロナウイルス拡大以前は、韓国でも日本同様に在宅勤務に対して不信感があり消極的だったそうですが、コロナ禍により在宅でも仕事ができる環境整備が進められているため、学生の間でも在宅ワークを取り入れて効率よく働きたいと考える人が増えたのではないでしょうか。

私自身も学生の目線から、満員電車や移動時間のストレスを考えなくていいというメリットがある在宅勤務はとても魅力的に感じます。一方で、コミュニケーションを取りづらいのではないかという心配もあり、出社と在宅勤務を混合した働き方が理想だなと思います。

働 き 方 に つ い て 
0 
ぎ 二 に つ い 二 、 に な 第 の 第 と の よ う な デ ィ ン 5 て す プ 。 
に つ 下 し 二 ( た 三 い ) 
0 
ど の よ う な ぎ 方 に そ を し デ 
、 を n に 第 ・ を を 第 
第 一 ′ 3 滝 日 第 n ′ う 新

韓国学生が望む福利厚生について

続いて、韓国学生が福利厚生についてどのように考えているのか調べてみました。企業選択の際、福利厚生の充実を「とても意識する」「少し意識する」と回答した学生は全体の74.4%でした。「意識する」と回答した学生に、その理由を聞いてみたところ、「ちゃんとした福利厚生がモチベーションにつながる」「福利厚生が充実していると自己啓発に取り組みやすい」といった福利厚生をもとにさらに自らのスペックを高める前向きな姿勢が感じられる意見が多くありました。また、「長く働けるかどうかにつながる」という勤続に関する回答が多く、韓国中小企業の弱さという社会問題を直視しているからこそ、福利厚生の充実度合いが重要なのかなという側面を感じました。

一方で、「実家が地方で、貯蓄する為に福利厚生が重要」「ある程度金銭的に社員を支えてほしい」「日本で働くために住宅補助があると助かる」など、生活の質を保つために福利厚生を重視しているという声がありました。ただ、本人たちに聞くと、「裕福に暮らしたい」「たくさんお金をください」という意図ではありませんでした。異国で住むことになるので想像できない不安があって、お金がなくなったら暮らせない、どうしよう、、とい考えるようです。そんな彼らに「ソウルから東京にいくから不安かもしれないけど、地方から東京で働こうとしている日本人も同じ不安を持ってるよ。就職先の1人暮らしの先輩は生活できてるよね?だから大丈夫だと思うよ」とアドバイスをすると安心する韓国学生は多いようです。

どのような福利厚生があってほしいかについて質問したところ、回答者39名のうち38名の学生が「通勤手当」、28名の学生が「住宅手当」が必須だと回答しました。特に東京など都心での就職を考えている人は「住宅手当」は必須だと考えているようです。これはソウル市内の家賃高騰で、地方から出てきた若者が家賃に苦しんでいるという現状から、都会での生活に不安が生じているのではないでしょうか。そのため、韓国学生の方と接する機会があれば、都会での生活がイメージできるように、実際の暮らしぶりや郊外であれば、家賃を抑えることができるといったノウハウを提示することで、韓国学生の興味を惹くことができるのではないでしょうか。

また、あればうれしい福利厚生として、約6割の学生が「資格取得支援制度」を選択していました。韓国ではスペック採用が主流であるため、入社前から自らの市場価値を高めるために尽力している学生がたくさんいます。「資格取得支援制度」を求める背景として、入社後も自らのスペックをさらに高めたいという熱心な学生が多いのではという印象を受けました。

福 利 厚 生 に つ い て 
Q 生 下 の 、 を = を ど の 匯 言 
重 を し デ す プ 。 
0 
生 下 の 、 必 た と え 第 を 
報 す キ 当 薈 キ を 
= を 十 ニ ッ ク し 二 ( た 
い マ 当 を 材 宿 ー を を 当 三 
レ つ り 1- ョ ン 責 ー 」 ヨ 
第 一 第 要 を 当 ご 宿 を ま を 0

まとめ

今回は、韓国学生の方にアンケートのご協力をいただき、生の声をもとに「働き方・福利厚生」についてご紹介しました。日本同様に、ワークライフバランスを実現する為に在宅勤務を望む学生が増えていたり、福利厚生が”長く働けるか”の一つの指標になっていたりと、働き方や福利厚生は企業選択に大きな影響を与えていることがわかりました。

コロナウイルスの感染拡大でリモートが普及したことで、在宅勤務が取り入れられたことに加えて、韓国にいながらもオンラインで日本での就職活動がしやすくなりました。今後さらに海外で働きたいという優秀な韓国学生と出会う機会が増えるはずです。

KORECを通して、海外で働きたいと考える学生を応援し、優秀な学生を求める企業様とつなぐ架け橋になれれば幸いです。

こちらもおすすめ

採用ページから読み解く!韓国BIG4の福利厚生

韓国4大財閥のサイトから福利厚生に関する内容をピックアップ!