韓国大学紹介Vol.10【韓国外国語大学】

分類私立大学
所在地(ソウルキャンパス)ソウル特別市東大門区
(グローバルキャンパス)京畿道龍仁市処仁区
開校1954年
学部在校生17,770人(2019年)
大学院在校生2,660人(2019年)

大学概要

「真理・平和・創造」を校訓とし、開設外国語専攻数は世界3位、アジア1位で、計45ヶ国語を専攻として取り扱っている、韓国を代表する外国学研究・教育機関です。終戦直後の1954年、外交官養成と人材の海外派遣を支援することを目的として「韓国外国語大学(Foreign Language College of Korea)」として開校されたのが前身です。現在ソウルキャンパスとグローバルキャンパスの2つのキャンパスがありますが、2023年には仁川広域市延寿区松島洞に第3のキャンパスである、松島キャンパスが新設される予定です。

外国学(外国語学、地域学)、外事学(外交、社会科学)に特化した大学ですが、人文科学、社会科学、経営・経済学、自然科学、工学、教育学、体育学、保健、法学、軍事など総合的な教育を提供している総合大学です。アジア初の通訳・翻訳大学院(1979年設立)、欧州連合が選定した韓国代表研究所である国際地域大学院、東アジア唯一の国連平和大学(UNが運営する大学院課程高等教育機関)が大学院として運営されています。

大学の特徴

「融合」を強調

韓国外大は1965年、韓国の大学の中で初めて副専攻制度を導入するなど、以前から制度的に学際融合を強調しています。実際、他大学に比べて卒業生の海外就職事例が多く、在校生の活動範囲が広い傾向があります。また、二重専攻を校則として運用しており、理工系を除いた大部分の外大生が二重専攻制度を活用しています。入学当時の専攻に関係なく、2年生の進級時期から申請学科の二重専攻の資格要件を満たせば、卒業証書には二つの専攻が表記され、二つの学士学位を取ることが可能です。

主要専攻でも、Language&Diplomacy学部、Language&Trade学部、GlobalBusiness&Technology学部、ELLT(English Linguistics&Language Technology)、AI融合専攻など、名前からして融合を強調した専攻が設置されていて、他学問の視点から眺めることができる講義も多数開設されています。

実用主義

朝鮮戦争以後、長い間実務に投入する専門人材養成機関の役割を果たしてきた歴史的背景のおかげで、純粋学問よりは実用主義を強調する学風が強いです。語学・文学系の学科の場合、語学、文学だけを扱うのではなく、地域学、通訳・翻訳学、言語工学などの多様な実務課程と実用学問が全てのカリキュラムに含まれています。商業・経営系でも外大は伝統的に実用的で動的な金融、貿易分野で大活躍しています。また、海外留学制度はもちろん、学科別の独自産学協力と外大内部選抜インターンプログラムも活性化されています。

実用主義な側面以外にも、人文学分野で優秀な成績を収めており、QS世界大学ランキングで毎年ソウル大学、延世大学、高麗大学とともに国内3、4位を争う英文学部はもちろん、人文学全人プロジェクト、HUFS Life Academyなど、学校や財団が自主的に運営する人文学プログラムも多様です。

世界市民主義

交換留学、正規留学などに来る外国人学生も多く、またソウル内の他の大学と比べて4倍程度の学生が在学中に留学を経験しています。グローバルインターンシップなどを通じて、外資系企業や機関などで教育を受け、勤務することもできます。また、世界各国の著名人が韓国を訪問すると外大を訪れて演説を行うことも多いです。

#外国語だけではない

韓国外大は2017年朝鮮日報&QSアジア大学ランキングで医学部のない大規模総合大学として韓国国内1位、アジアでは9位を獲得。医科大学がなく、理工大学の規模が小さいという特性があるため、総合評価では決して高い順位ではありませんが、人文系、社会系などの分野では全体として優れた教育を提供しています。

キャンパス紹介

【韓国外国語大学ソウルキャンパス】

【ソウルキャンパススマート図書館】

【韓国外国語大学グローバルキャンパス】

韓国学生の声

「韓国を代表する外国語教育機関。外大生にとって韓国語、英語、専攻語の3ヶ国語は基本だ。学べる言語が多く、エスペラント語のようなユニークな言語も学ぶことができる。」

「多様な文化が共存していて、自由奔放で進取的な雰囲気がある。」

「二重専攻が必須なので外国語は基本であり、経営やメディアコミュニケーションなどの分野も得意だという認識がある。」

「海外に姉妹校が多く(98ヶ国534校)、留学プログラムも多様で留学の機会が多い。」

韓国外国語大学出身KOREC卒業生の内定先

Amazon、パナソニック、Abeam Consulting、Deloitte、みずほフィナンシャルグループ

イメージの近い日本の大学

各国の語学に精通するスペシャリストを輩出する、東京外国語大学が当てはまります。

KORECフレンズ記事の最新記事8件