数字で見る韓国

日本から飛行機で約2時間のお隣の国「韓国」。日本でも韓国グルメやK-POPを筆頭に韓国ブームは根強く、私たちの生活の一部になりつつあります。みんなのランキングによる「韓国といえば?で思い浮かぶもの」では、1位『K-POP』、2位『キムチ』、3位『韓国ドラマ』と、おなじみの韓国カルチャーがランクインしていました。一方で、「韓国の人口は?」「日本との時差は?」「GDPは世界何位くらい?」と改めて聞かれると、パッと出てこないのではと思います。そこで今回は、知っているようで知らない、韓国の基本情報を数字でご紹介していきます!

1.基本情報編

まずは韓国の基本情報である面積・人口、そして人口密度を見ていきましょう!

面積

韓国の面積は約10万㎢で、日本の総面積(37万7,961万㎢)のほぼ4分の1です。北海道(約83.5㎢)と岩手県(約15㎢)を合体させた面積とほぼ同じ広さになります。(ちなみに日本の都道府県の面積順位の1位と2位が北海道と岩手県です!)日本と比較するとこんなに小さかったんですね!

人口:

韓国の総人口は2021年度時点で約5,175万人で、日本の総人口約1億2,512万人(2021年時点)の半数以下です。日本同様に少子化が懸念されており、人口減少に合わせて、生産性を高める政策に重点が置かれているようです。

人口密度:

韓国の人口密度は531人/㎢。日本が345人/㎢ですので、だいぶ過密であることがわかりますね。特にソウル市内の人口密度は8,900人/㎢と世界第17位の人口密度を誇っています。しかしながら、ソウル市内の人口は1990年代初めをピークにゆっくりと減少しており、2020年には32年ぶりに1千万人を下回ったようです。

2.旅先編

東京から約2時間と、北海道から沖縄まで行くよりも近い韓国。コロナ以前は旅行先として幅広い世代に人気の国でした。第2章では、早く訪韓できる日が来ますように!という希望も込めて、旅先としての韓国情報をご紹介!

日本との時差:

海外旅行の際に気になる時差。日本と韓国の時差は0時間で、時差ボケなく行ける国の一つです。 主要空港である仁川空港からソウル駅までも空港鉄道(A’REX)で約1時間で移動できます。直通であれば9000₩、一般であれば4150₩とお手ごろな価格でソウル市内へ行くことができるのもうれしいポイントですよね。

気候:

東京から韓国の首都ソウルまでは約1,081kmです。これは日本国内で言うと「東京駅から札幌駅」と同じくらいの距離になります。気候も似ていますが、韓国の冬はー10℃〜10℃ととても寒くなります。そのため旅行するのであれば、春か秋の比較的温暖な時期が理想的です。

レート:

日本と韓国のレートについてですが、その前に韓国で使われている通貨単位は₩(ウォン)です。レートを見ると1000₩=100.92円(2022/5/27時点)で、日本円にする場合、0を一つとると計算できます。

交通事情:

ソウル市内の移動で気になる交通手段。韓国の移動でよく利用されるのが地下鉄・バス・タクシーです。中でもソウル観光の際は、地下鉄が便利です。9の路線が縦横を走っており、どの電車も5分~10分ほどの間隔で運行しています。タクシーも日本に比べて格安で、移動手段は充実しています。

祝日・休日:

韓国の祝日は年間10日しかありません。(ちなみに日本は17日です。)その中でも、韓国で二大名節といわれるの祝日は、ソルラル(旧正月の前後2日間)とチュソク(旧暦8月15日の前後2日間)です。ソルラルは1月末に、チュソクは9月半ばごろに当たり、その時期は休業するお店も多いようなので、観光の際は注意が必要です。

3.経済編 

最後は、経済関連の情報について、名目GDP、産業構成比、大卒就職率の3つを見てみましょう。

名目GDP:

韓国の名目GDPは2020年時点で1兆6,308億ドルとなり、一人当たりでは3万1,954ドルでした。日本の2020年の一人当たり名目GDPは3万9,890ドルなので、日本と韓国の差は年々縮まってきています。日本が低成長が続く一方で韓国は高い成長が続くと予想され、2027年には逆転するのではとまで言われています。

産業構成比:

韓国と聞くとエンターテイメント!国策としてエンタメ人材の育成を行っており、経済的にも非常に大きな割合を占めている印象がありますが、GDPの4分の1を占めるのは製造業です。今後半導体や自動車分野といったハイテク産業でさらに世界市場を圧巻するといわれています。

大卒就職率:

韓国の教育部の発表によると、2020年の韓国の大卒就職率は65.1%で、日本の98%と比べるとかなり低くなっています。さらに実態に近い数字では、正社員就職は10人に1人とも言われており、大学を卒業しても、就職することが非常に困難であることがわかります。65.1%という数字は2011年以来、最低の水準で年々若者の韓国国内での就職は困難となっています。

4.まとめ

今回は「数字で見る韓国」というテーマで、改めて韓国という国をご紹介させていただきました。時差や距離など、数字で見るとやはり近さを実感します。また、製造業やエンタメなどの成長スピードには目を見張るものがあります。一方で、優秀な人材がその能力に見合う職を見つけられない現実も存在しており、KORECを通じてそんな韓国学生と日本企業を繋ぐ架け橋となれればと思っています!

参照:外務省データ大韓民国基礎ータ|外務省 (mofa.go.jp)

   みんなのランキング:https://ranking.net/rankings/best-korea-toieba

   JETRO 韓国統計庁 2020年データ https://www.jetro.go.jp/world/asia/kr/basic_01.html

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