分類 | 国立大学 |
所在地 | 大邱広域市 達城郡 玄風邑 上里 50-1(達城郡 テクノ中央大路 333) |
開校 | 2004年 |
学部在校生 | 1,431名(2020) |
大学院在校生 | 814名(2021) |
大学概要
大邱慶北科學技術院(DGIST)は韓国の大邱にある公立の理工系大学です。大学の略称としてDGISTと呼ばれています。また、DGISTは韓国四代公式科学技術の研究中心大学(科学技術院)の一つです。科学技術通信部所属であり、韓国科学技術院、光州科学技術院に続き3番目に設立された科学技術院です。
#設立歴史
韓国の科学技術競争力を強化するための科学者および技術者の支援に関する特別法と、韓国政府が制定した大邱慶北科学技術研究所法(法律第6996号)により、2004年研究機関としてDGISTが設立しました。 2008年に法が改正により、研究所の役割だけでなく研究教育の役割にも拡大され、最終的には研究機関から大学への移行が可能となりました。2011年には大学院の博士過程を開設し、2014年に学部過程を開設し教育を始めました。
#DGIST3代革新
1.教育革新(科学技術の未来力量拡充)
・将来のニーズに対応する思考能力の向上
・「4C」人材養成のための「融合教育2.0拡散」
・第4次産業革命をリードするグローバルリーダーの養成
2.研究革新(科学技術発展先導)
・研究没入環境づくりによる革新研究成果基盤の構築
・創意·融合型グローバル碩学招聘
・創意·挑戦的研究振興のためのCoE運営
3.価値の創出(科学技術革新生態系の造成)
・競争力ある知的財産の創出と実用化研究の活性化
・科学技術基盤の技術革新型創業·ベンチャー活性化
・新産業·雇用創出のための「I&E Park」造成
大学の特徴
#韓国の4代・科学技術院中での相違点
KAIST、GIST、UNISTなどと違う点は研究部、学士過程、大学院過程それぞれ運営される3体制であることです。DGISTは研究所から始まった機関として現在の研究部が存在し、博士課程の教授と、学部過程の教授がそれぞれ専攻別に所属しています。大学院の教授には授業の負担を減らし、大学院生の指導および研究をより深めるために学士過程の教授には学部性教育により充実できるシステムを行われています。その他、DGIST以外は特殊法人ですが、DGISTは財団法人という相違点もあります。
#単一学部と無専攻
DGISTは卒業するまで専攻の選択がない差別化した教育課程を行っています。DGISTの融合・複合大学基礎学部は無学科単一学部であり、学部4年間基礎科学(数学、物理、化学、生物)基礎工学、人文素養とリーダーシップ、英語などの科目があります。そして受講された選択科目の性格によって融合·複合理学士または融合・複合工学士の学位を取得します。大体、1~2年生の時は基礎科学と基礎工学を中心に必須教科と一部選択科目を受講し基礎知識を育てます。3年生の時は深化した選択教科を受講し、1年間の学部生グループ研究プロジェクト(UGRP)に参加しながら融合研究マインドと協業能力を育てます。4年生から、卒業後の進路を考慮し、基礎学部で開設した科目の他に、大学院の6専攻別コードシェア教科をはじめ、多様な教科を受講できるようになっています。
#夏・冬休み中海外名門大学への留学
DGISTは全学部の新入生に、新入生グローバルリーダーシッププログラムである「FGLP」の参加機会を与えています。米国の名門大学であるUCバークレー、スタンフォード大学、ジョンズホプキンス大学の中から希望する学校を選択し、短くて5週、長くて8週間、現地で寮生活をしながら正規授業を受講するだけでなく、現地の学生たちと交流し、多様な文化体験をサポートします。このプログラムは参加学生たちの満足度が非常に高いと評価されています。
#担任教授システム
DGISTでは学部教育専担教授制が行われています。教授が研究や技術開発、大学院論文指導などの業務のため、十分な学部指導を行うことが難しいことが理工系大学教育の問題点となっている昨今、DGISTは学部学生の教育と研究指導、生活や進路のメンタリングまで担当する「学部教育専担教授制」を導入。学部生の密度の高い教育と立体的なメンタリングを1~2ヶ月に1回以上定期的に受けられるようにしています。
#学費免除と奨学制度
DGISTは学生全員の授業料を免除しています。基本的に入学生全員に「国費奨学生」として4年間授業料全額を免除しており、夏学期の海外大学研修教育費や生活費と学資金、食費までも支援しています。
また、世界的な碩学、DGIST Fellowや著名人からのメンタリングなどの特別管理を受ける機会も与え、希望研究活動支援費、電子書籍電子機器の助成も行っています。
キャンパス紹介
<全体写真>
<図書館>
韓国学生の声
「国立大学なので学費が安い、ほぼ0。」
「ほとんどの学部生が大学院を目指す雰囲気。」
「少し規模が小さめな学校。」
「学校福祉が非常に良い。」
「教授と生徒の距離が近い。」
卒業生の就職先
SAMSUNGディスプレイ、LG電子、国防科学研究所など
イメージの近い日本の大学
・東京工業大学
理系大学であることや、学習内容など印象が似ています。
・沖縄科学技術大学院大学(OIST)
科学ジャーナル「ネイチャー」が2019年10月に発表した「2019ネイチャーインデックス新興大学ランキング(Natureindex 2019 young universities)」で大邱慶北科學技術院(DGIST)が「浮上する新興大学Top25(Top 25 rising young universities)」で7位を記録、沖縄科学技術大学院大学(OIST)が5位を記録しました。