韓国のスポーツ教育について

コロナ禍の開催でいろいろと話題になった東京オリンピック!

日本の選手たちはオリンピック全体で、金メダル27個・銀メダル14個・銅メダル17個獲得し、日本に活力を与えてくれました。

日本は、オリンピック順位でもアメリカ・中国に次いで3位となり、世界的にも注目が集まりましたね。

お隣の韓国は、金メダル6個・銀メダル4個・銅メダル10個の活躍。

日本と比べると、メダル数は少ない印象でしたね。

「学力やアイドル養成には、厳しい環境の韓国だけど、スポーツはそこまで重要視されてないのか・・」という疑問が浮かんだため、今回は、韓国のスポーツ教育についてまとめました。

韓国には「部活」文化がない!

日本では、「部活」に入るのは当たり前の文化が根付いていますよね。

韓国で部活動は동아리(トンアリ)といい、部活という概念はありますが、日本の部活動に比べるとないに等しいようです。

その理由は、韓国は学力至上主義だからだと言われています。

「勉強して、いい大学に入り、大企業に属するといい人生が送れる」と教育されてあるからこそ、部活より勉強!と考える人が多いのでしょう。

「部活」がない学生は何をしているのか?

「部活」がない韓国の学生は放課後何をしているの?と気になった方もいらっしゃるのではないでしょうか?

どうやら、

・塾へ行く学生

・PCバン(日本でいうネットカフェ)へ行く学生

・家でスマホをいじる学生

と3パターンに分かれているようです。

KORECの学生や私の韓国人の友達に聞くと、

夜遅くまで塾(ハクウォン)に通い、朝早くから学校にいく。そして、学校が終わったらまた塾・・・と、勉強漬けの毎日を送っていたという声もありました。

「夜中の22時〜1時頃まで塾で勉強してたよ。」と話す方もいました。恐るべし、学力至上主義の韓国!日本では、考えられませんね(笑)

日本『文武両道』韓国『エリートスポーツ主義』

日本では、『文武両道』という言葉があるように、小学生のうちから勉強とスポーツを両立していくことが一般的です。

一方で韓国は、『エリートスポーツ主義』と言われ、子どもの頃にスポーツの才能が見出されれば、勉強はそっちのけでスポーツに専念するような仕組みになっているようです。

スポーツの才能が見出された子どもたちは、幼い頃から将来の道を決定して専門トレーニングを受けます。

『エリートスポーツ主義』だからこその弊害もあるようで、勉学を疎かにしてスポーツに励んできた子どもたちが怪我等でアスリートの道を断念することになった場合、社会からドロップアウトしてしまうとのこと。

너 운동부냐?(君は、運動部なの?)

と成績が悪い時には、先生にこう怒られることもあるようです。

メダルをとったら兵役免除?!

『エリートスポーツ主義』の韓国では、

アジア大会以上の大会でメダルをとると兵役が免除されるという制度もあるようです。

国を越えてどんなに有名になったアイドルや歌手・俳優などのスターも兵役には必ず行くにも関わらず、アスリート向けにそんな制度があるのは、驚きですね!

日韓戦について

野球やサッカーで日韓戦が行われると、両国ともに盛り上がりますよね。

東京オリンピックのバレーボール予選リーグ日韓戦では、フルセットで接戦の末、勝利した韓国。

試合後の韓国メディアは、「日本の心臓を指す」「圧倒的撲殺」「日本盲爆」などの過激な見出しが出されていました。

一方で、8月4日の野球準決勝の日韓戦では、韓国が負け、結果に納得できない韓国ネットユーザーは、代表選手や監督に対してバッシングを浴びせたことでニュースになっていました。

日本に留学しにきていた私の韓国人の友達は、普段は親日ですが、オリンピックになると『日本には絶対勝たなければならない』と闘争心を燃やして話していた姿が印象的でした。

日本も韓国も同じくらい好きな私にとっては、このような状態がなんだか寂しく感じます。

お互いに歩み寄り、良きライバルになってくれると嬉しいです。

まとめ

学力至上主義の韓国ではスポーツ教育にも力を入れていましたが、日本のような『文武両道』の上でのスポーツ教育ではなく、『エリートスポーツ主義』と呼ばれるものでした。学力に専念する学生とスポーツに専念する学生に、ガッチリ分かれた教育がなされていました。

学力においてもスポーツにおいても、徹底してその道を極め、努力するところは、韓国らしいところかもしれませんね!