韓国大学紹介Vol.13【カトリック大学】

大学概要

韓国教会史上初のカトリック神学校。 1877年にソウル市龍山区に移設した際「龍山イエス聖心神学校」と名を変えたが、1947年解放された後は誠信大学に、1959年に再びカトリック大学へと改名されました。

1962年にはカトリック中央医療院（CMC）を、1964年にはカトリック大学とは別に世界中で聖心学校を運営することで有名な聖心修道女会が江原道春川市に聖心女子大学を設立。 1982年、長期的な発展のために聖心女子大学春川キャンパスを閉鎖し、現聖心キャンパスのある京畿道富川市に移転した後、1995年カトリック大学と聖心女子大学校が統合して現在のカトリック大学となりました。

校内の一角に小さな聖堂があり、普段はカトリック信者の宗教活動(ミサ)が行われ、週末には信者や同窓生の結婚式が開催されることもあります。カトリック大学は専攻別に二元化キャンパス方式を採択して運営していますが、一つの校舎で人文·自然系列のように学問的大分類や、実用·応用学問のキャンパス的な性格に分離された他校と違い、医大、神学大、そして総合大がそれぞれ独立した状態で一つに統合されているのが特徴です。

＃建設概念&学風

建学理念は「人間尊重の大学」、教育理念はカトリック精神に基づいた真理、愛、奉仕です。 カトリック大学はこの教育理念によって、高い道徳性、学問間の連携、実践をすべて備えた倫理的人材養成を追求する全人教育的学風を持っています。

国内で初めて生命大学院、倫理教育大学院などを導入し、学内社会だけでなく社会全般に生命倫理に対する課題を投げかけています。また、学生が主導的に専攻を選択できるように、学部制が中心の学士制度に加え、多様な融合·複合専攻トラック融複合専攻と自由な複数専攻制度を運営しており、強化された基礎教養及び奉仕制度、国内初の人文社会系列の産業間産学連携と多様な海外プログラムを通じて学生たちが学問と実践を遍く経験できるように手助けしています。

大学の特徴

＃海外交流

世界の181に及ぶ大学と交流協定を結んでおり、交換留学、海外インターンシップ、短期語学研修などの国際交流に努めています。またカトリック大学にはEASCOMという、韓国・日本・中国・台湾の独特な学生交流プログラムがあります。

＃カトリック中央医療院（CMC）

１９３６年に開院した聖母病院が前身となる韓国の最大規模の医療ネットワークであり、現在、カトリック大学の医学大学と看護大学及びソウル聖母病院などの韓国の主要拠点に8個の附属病院を運営している韓国最大の医療機関です。8個の付属病院の中でソウル聖母病院は大韓民国Big5（5個の総合病院）と呼ばれていて、議政府聖母病院は京畿北部圏域応急医療センターに指定されています。カトリック大学の学生に医療サービスの提供もしています。

＃独特な入学式

韓国カトリック教の象徴的な場所であり、民主化運動の聖地でもある明洞聖堂の偉名と入学祝福ミサという独特な入学式が有名です。普通神学部でないと入学祝福ミサとチャペルがないため、カトリック系ミッションスクール出身ではない学生や、カトリック信者でない学生は大司教が直接執り行うミサを経験できる貴重な時間となります。大司教が執り行うミサは、信者たちも頻繁に目にすることができないことであるため、貴重な経験となるようです。

キャンパス紹介

【カトリック大学聖心校廷正門】

【カトリック大学聖心校廷正門】

【カトリック大学聖信校廷聖堂】

【カトリック大学校ソウル聖母病院】

韓国学生の声

「カトリック大学は宗教の自由を認めており、チャペル授業の義務もない。カトリック系の学生だけ選抜することもなく、違う宗教系の学生と宗教を持っていない学生もいる。」

「医学大学と看護大学、薬学大学など、医学系が有名であり、心理学の分野でも有名とされている。」

イメージの近い日本の大学

都心に校舎を構え、カトリック精神を軸とし、世界人を要請する教育理念などが、上智大学のイメージに近いです。

また、‘世界大学ランキング’において世界456位、韓国内13位に位置しており、同じ位置にある日本の大学を見てみると、これらの大学が挙げられます。

465位　　　横浜市立大学（YCU）

488位　　　千葉大学

501-510位　一橋大学

（QS World University Rankings 2021参照）

また、カトリック大学がソンシム女子大学（漢字表記で聖心女子大学）という名で設立していた歴史を持つことから、1973年には聖心女子大学と留学協定を結んでおり、日本の聖心女子大学との関わりが深い学校でもあります。

カトリック大学との協定校（2021年現在）