分類 | 私立大学 |
所在地 | 仁川広域市ミチュホル区 |
開校 | 1954年4月24日 |
学部在校生 | 17,507人 (2020年) |
大学院在校生 | 1,577人 (2020年) |
大学概要
代表的な名門工科大学で、仁川広域市ミチュホル区に位置する私立大学です。朝鮮戦争中の1952年、韓国の工業水準を向上させるため、当時の大統領だった李承晩の発議により発足しました。仁荷大学校の「仁」は、仁川の「仁」であり、「荷」はハワイの「荷」で、ハワイの韓国人移民からの寄付によって建てられたことからこの名前がつきました。
工科大学として金属、機械、鉱山、電気、造船、 化学工学の6つの学科から学校の歴史が始まり、1958年に兵器工学科と原子力工学科が開設、その後も経営学部、医科部などが新設されています。2021年には第4次産業革命時代の国家発展に貢献する未来融合型人材養成を目的に先端ソフトウェア融合学部が開設され、現在は11の単科大学(学部)に70の学科(学部)が開設されています。
大学の特徴
工科大学として開校しただけに伝統的に理工系が非常に強いです。人文系の場合、アジア太平洋物流、国際通商、グローバル金融などの専攻が頭角を現しています。これは質の高いアウトプットと就業率からも見て取れます。学事課程も全般的にとても柔軟で、学科の移動も活発で、副専攻、複数専攻にも柔軟であるため、入学後も本人の専攻が合わないようであれば、本人の適性に合わせて 学科を移動し、進路を修正することができ、様々な分野を学ぼうとする学生たちにも非常に良い環境と言えます。
仁荷大学は大韓民国のロケット開発の先頭大学です。NASAのアジア初の研究所が韓国に設立される際、仁荷大学が共同研究パートナーに選ばれ、NASAと共同研究のための宇宙技術契約を結んだアジア初の大学となりました。現在NASAラングレー研究所が推進している深宇宙探険のための発射体開発プロジェクトである「ヘリオスプロジェクト」を一緒に進めており、深宇宙探査共同研究センターが建てられる予定です。
工科大学として長い伝統があるだけに大企業の役員を多く輩出しており、同窓生の力は強大です。国際的な交流としては、2017年現在、中国、アメリカ、日本、フランス、ロシア、イギリスなど海外53カ国345大学及び機関と姉妹校提携を結び、交換学生、共同研究などを行っています。 ウズベキスタンの首都タシュゲントに学校設立協定を結び、2014年にウズベキスタンにも学校を設立しています。
また、「グローバルU8コンソーシアム」を結成し、経営、国際物流、海洋及び先端科学技術の4つの核心戦略分野を中心に、学生交流、カリキュラム共同開発、教授交流及び講義、研究プロジェクト共同推進などのプログラムを進めています。代表スローガンは「仁荷で学び世界で展開しよう」。2016年度中央日報で韓国の大学のうち大学評価で総合10位を記録し、2017年中央日報大学評価では総合8位を記録。QS University Rankingsでも500位代に位置しました。
韓国学生の声
「理工系の中でも特に工科大学が有名。工科大学と言えば仁荷大学。」
「就職率が相対的に良く、アウトプットに優れている。」
「大企業の役員を多く輩出しているので、社会での卒業生の影響力が強い。同じ財団である仁荷工業専門大学も韓国の専門大学の中では認知度が高い専門大学なので、仁荷工業専門大学が大きくなって仁荷大学になったと勘違いしているケースが多い。」
キャンパス紹介
韓国の航空会社である大韓航空と密接な関係があり、キャンパス内には学校の設立者である大韓民国初代大統領が実際に 乗っていた飛行機が展示されています。すぐ隣には同じ財団である仁荷工業専門大学があり、航空サービス学科の実習用として寄贈された実際の飛行機もあります。
大学校内には、アヒル、亀、コイが住む湖があり、その中でも、そこに住むアヒルは機械工学科の生徒らが作り出した機械アヒルであるという噂も。学校のシンボルは飛龍で、龍に関する塔があり、龍に因んだキャラクターもいます。
恋人同士がぴったり座れればそのカップルが相性がよく、そうでなければ別れてしまうという『相性の木』や、石の周辺には壁など何の障害もないのに、上に立って話をすると音が広がらず、こだまのように響く神秘的な『音の響く石』など、ユニークなスポットもあります。
イメージの近い日本の大学
工学部を中心にした学校で、特に機械工学と航空工学と物理学分野がかなり有名な大学な点で、名古屋大学が挙げられます。