日本語を話せる韓国人が多いのはなぜ!?韓国人の日本語勉強方法

日韓交流は年々盛んになってきています。コロナ渦が落ち着いた今、韓国人旅行者の多くは日本各地の観光を楽しんでいます。また、K-popの流行や韓国コスメの流入はもはや一時的なものではなくなってきました。そのような中、言語スキルは日韓交流の上で役に立つスキルです。実際に韓国語を話せる日本人よりも日本語を話せる韓国人の方がたくさんいます。彼らはどのように日本語を学んでいるのか、その秘訣を調査してみました。

日本語が第二言語として選択科目に!

出典:2021年 国際交流基金 日本語教育機関調査より

2021年の国際交流基金による調査では、韓国の人口約5200万人のうち47万人もの方が日本語を学んでいるそうです。対して日本は全人口1億人中約7万人が韓国語を学んでいます。

韓国で多くの方が日本語を学習している理由の一つとして、韓国の中学校、高校では第二言語として日本語が選択科目であることが挙げられます。このグラフからも中等学校、高校で日本語を学ぶ人が多いことが分かります。

高校では、日本語、中国語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、ロシア語、アラビア語、ベトナム語の中で、日本語を選択する学生が最も多いそうです。その理由として、言語が似ていて簡単なことや、日本の文化が1番身近であることが挙げられます。

中学、高校の日本語の授業では、主に日本語能力試験の対策や大学受験を考慮した教材を使って、基礎的な文法を学習します。また、一部の学校ではネイティブの日本人教師から日本語会話の授業が開講されています。

このように中学、高校で日本語の授業を気軽に受けることが出来るのも、日本語を話せる韓国人が多い理由の一つでしょう。また、若いうちから日本語の基礎知識を知ることによって、今後の言語習得が容易になります。

独学する人が多い!?日本語の勉強方法!

韓国では第二言語として日本語を学校の授業で受けられることに加え、独学で日本語を学ぶ人もたくさんいます。どのように日本語を学んでいるのか調査してみました。

ーマンガやアニメから学ぶ!

日本のアニメや漫画は海外の多くの方に愛されています。現在は主にサブスクを通して、様々な言語で日本のアニメ、漫画が世界に発信されています。

韓国も例外ではなく、韓国語字幕で日本の有名なアニメがサブスクを通して簡単に見ることができます。そのため、日本語が話せる韓国人の多くは日本のアニメから日本文化に興味を持ち、学び始める人が多いです。韓国語字幕で日本の音声を聞いて日本語のイントネーションや使い回しを学びます。分からない単語が出てきたらその都度メモをしたり、繰り返し同じシーンを見てフレーズを声に出して覚えます。ストーリー性があってあって面白く、気軽に日本語を学べる方法の一つです。

ーアプリを使って学習する!

スマートフォンのアプリやSNSも日本語を学ぶのに欠かせないツールです。Skypeやzoomを使って日本人と会話練習をしたり、LINEを通して日本人と日本語でチャットをして学んでいます。中学や高校で学んだ日本語を実際にアウトプットする機会であり、日本語の会話力を効率的に身につけています。

ーひたすら知ってる単語を使って話す!

韓国人の国民性として物事をハッキリと言い、積極的に人と話すという特徴があります。そのため、日本語を話す時も積極的にコミュニケーションを取ります。街で日本人を見かけると、とにかく知っている日本語の単語で話しかける!分からなくてもとりあえず使ってみる!ことを心がけているそうです。そのような積極性から、日本語を自然と話せるようになっていた、という韓国人もたくさんいるようです。

ー目標を設定を明確にする!

韓国で日本語を学ぶ人の特徴として1番多いのは、日本語を学習する目的を明確にすることです。「日本旅行に行く」「日本で就職したい!」など、しっかりと目的や期間を設定して、それまでひたすら毎日日本語を勉強する人が多いそうです。また将来海外で就職するにはもちろん、韓国で就職する際も外国語スキルは役に立ちます。毎日語彙を覚えたり、日本語の塾に通ったりなど方法は様々ですが、目標に向かってひたすら勉強を続けることが出来るため、日本語を話せるようになるのです。

まとめ

学校で日本語を学ぶことが出来るのに加え日本語を話せる韓国人が多いのは、彼らの積極性や目標に向かって努力できる性格も関係していることが分かりました。また、彼らの積極性は言語習得だけでなく仕事をする際も大いに発揮されることが期待されます。採用活動の際には、日本語習得レベルだけでなく彼らの目標に対して努力する姿勢なども含めて見ていただきたいと思います。