面接当日に合否通知が来た際の人事の意図とは?

就職活動中において最もソワソワする時間は「面接を終えてから合否通知が来るまで」ではないでしょうか。最終面接から1週間が経っても内定通知がない場合には「最終面接まで頑張ってきたけれど内定はもらえなかったのかな…。」と落ち込んでしまいますよね。最終面接後の内定通知が来ない場合には「ここまでの努力が無駄になってしまった。」と感じる気持ちも非常によくわかります。

このように面接後の合否通知が来ないことがある一方で面接後すぐに内定を伝えられることや面接当日に内定通知が来ることもあります。合否通知が遅い場合と当日内定をもらえる場合の違いについて気になる人も多いのではないでしょうか。合否通知がなかなか来ない際に考えられる原因についてはこちらをご覧ください。

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また、当日内定に対して不安な気持ちになる就活生も少なくはありません。通常では考えられない当日内定の裏には何かあるのではないかと勘繰って不安になってしまうのは普通のことだと思います。

今回は「一般的な合否通知のタイミング」「面接当日に合格通知が来た際に考えられる人事の意図」についてお話ししていきます。また、不安に対する対処方法についてもお伝えします。

一般的な面接の合否通知タイミング

面接が終わってから合否通知が来るまでの一般的な期間は3~7日程度です。1週間以上合否通知がない場合は不合格の可能性が非常に高いと考えましょう。不合格の連絡をくれる企業もあれば、不合格の場合には連絡がない企業もあります。

先ほど面接の合否通知が届くまで3~7日かかるのが一般的だとお話しましたが、中には面接の最後に「選考の結果に関わらず○日以内に連絡します。」と伝えてくれる企業もあります。他にも「合格の場合は○日以内に連絡します。」と伝えてくれる企業もあります。

面接の結果がいつ届くのか知りたい場合には、面接の最後に「選考結果はいつまでにご連絡いただけますか。」などと質問してみるのもいいでしょう。その際には選考結果を早く知りたい理由に関しても一緒に伝えることができると非常に良いといえます。多くの面接官は「○日以内にはご連絡します。」と教えてくれます。

面接当日に合格通知が来た際に考えられる人事の意図

一般的に合否通知が来るまでには3~7日程度の時間が必要であるというお話は先ほどお伝えしました。ここからは即日内定を出す企業はどのような意図を持っているのかについてお伝えします。

面接当日に合格通知が来た際に考えられる人事の意図①「最終面接官が面接の中で内定出しを決断した」

多くの企業では最終面接官の意見を参考にして経営者が会議を通して合否判断をしています。ただし最終面接官として学生と面接を行うのは社長や役員など社内で大きな決定権を持っている人であることが大半です。最終面接の面接官は採用権限を一任されているケースもあります。

つまり、最終面接の面接官が最終面接の中で「この学生はぜひ採用したい」「この学生は入社後に活躍しそうだ」と判断した場合にはその場で内定を通知してくれることがあります。

筆者の知人(以下、Aさん)でその場内定経験者に聞いた話をお伝えします。

今回お伝えする場面は面接が終わる場面からです。

面接官:「面接は以上ですが、他に質問などはありますか。」

Aさん:「選考を通じて様々な社員さんなどに質問をさせていただきましたので、現在質問はありません。今後伺いたいことが出てきた場合には人事さんを通じて質問させていただけますと幸いです。」

面接官:「承知しました。それでは内定です。面接を通して弊社で活躍する姿が浮かびましたのでこの場で内定を出させていただきました。来年度からよろしくお願いします。」

Aさん:「ありがとうございます。こちらこそよろしくお願いします。」

以上がAさんから聞いた実際のその場内定通知でした。

最終面接官が「この学生は入社後に活躍しそうだ」と感じたことがその場内定の決め手となっていることがわかります。

面接当日に合格通知が来た際に考えられる人事の意図②「優秀な学生を早く確保し、他社への流出を防ぎたい」

新卒採用市場が売り手市場となっている現在、新卒採用に苦戦している企業は少なくありません。特に「優秀な学生」の市場価値は高くなっており、企業は優秀な学生を強く求めています。

優秀な学生は複数企業から内定を獲得する確率が高いことは疑う余地はありません。優秀な学生に対して早めに内定を出すことで人材を確保しておきたいというのが人事の本音です。

就活をしているとオワハラという言葉を耳にすることがあるかもしれません。オワハラとは「内定を出したら他の選考を辞退できますか。」など内定を出す代わりに就職活動を終わりにするよう求めて来ることをいいます。このような言葉を耳にするのも売り手市場で優秀な人材を確保することの難易度が上がっていることが理由でしょう。

このように優秀な学生を早く確保し、他社への流出を防ぐために当日内定を出す企業もあります。

面接当日に合格通知が来た際に考えられる人事の意図③「最終面接前に内定が”ほぼ”決まっている」

最終面接前に内定が決まっているなんてありえないと思うかもしれません。

ありえないと思った方はここで一度最終面接に辿り着くまでの選考フローを思い出してみてください。

ES提出→適性検査→GD→1次面接→現場社員との面談→2次面接

このような選考フローを突破して最終面接までたどり着いているわけです。

これまで受けてきたすべての選考フローで面接官はあなたを評価しています。つまり採用するか否かの判断材料は十分に揃っていると考えることもできます。1次面接をトップ評価で通過し、現場社員からの評判も良く、2次面接でもトップ評価を受けた学生であれば最終面接をする前に内定が”ほぼ”決まっていてもおかしくはないのです。

ではなぜ最終面接をするのか気になると思います。

理由は大きく「入社意思の確認」と「学生の懸念点の払拭」の2点です。

最終面接では様々な角度から入社の意思確認をします。内定を出しても承諾してもらえなければ意味がありません。経験豊富な経営層が内定承諾をしてくれる学生なのかを確認します。

学生の懸念点の払拭に関しては、現段階で入社に対して不安や懸念点がないかの確認です。不安や懸念点があれば最終面接の時間の中でできる限り学生の質問に答えることで不安や懸念を取り除くことに注力します。

一貫して”ほぼ”という言葉を使っている理由は「最終面接で入社意思が企業に伝わる」などのケースが想定されるためです。何度も繰り返しにはなりますが、企業は内定を出しても承諾してくれない学生に対して内定を出そうとしません。

このように最終面接までに”ほぼ”内定が決まっているというケースもあることを理解しておいてください。

面接当日に合格通知が来た際に考えられる人事の意図④「採用計画達成のためにとりあえず早く内定を出す」

当日内定を出す企業の中には「採用計画のためにとりあえず早く内定を出す」という企業もあります。新卒採用も残りわずかという時期に採用計画の達成が厳しくなった場合、その場でとりあえず内定を出して採用計画を達成しようとする可能性は否定できません。

このような企業は「内定承諾率が低い」「エントリー数が少ない」など採用に大きな課題を抱えているケースが大半です。

このような企業の特徴の1つとして選考フローが極端に短いことが挙げられます。コストをかけずにとりあえず内定を出す人数を増やすためには選考フローを短くすることが手っ取り早いためです。

極端に選考フローが短い企業の中にはとりあえず内定を出す人数を増やしたい企業があるということは頭に入れておきましょう。

まとめ

今回は「一般的な合否通知のタイミング」についてお伝えした後に、「面接当日に合格通知が来た際に考えられる人事の意図」を4つ紹介しました。

ここまで記事を読んでくださった方は「面接当日に合格通知がきた際に考えられる人事の意図」について十分に理解していただけたと思います。当日内定は決してネガティブな理由で行われるものばかりではありません。あなた自身を高く評価している企業からのラブコールである場合が大半です。一方でとりあえず内定を出す企業があるということについてもお話しました。

就職活動はあなたの人生を大きく左右する非常に大きなイベントです。

当日内定をもらったことに対して不安がある場合には1人悩むのではなくプロに相談しましょう。

ALPSHOOLは人事経験豊富なスタッフが揃っています。あなたが内定を獲得した企業がどのような意図で当日内定を出しているのか気になる方はぜひ一度お話を聞かせてください。人事の目線から当日内容を出している理由についてお話をさせていただきます。