【2022最新版】就活生に人気の企業とは!?10年前と比較し解説!

「周りの就活生に人気の企業はどんなところだろう」

「私も人気の企業に就職したい」

就職活動をしているとこのようなことを考えると思います。今回は現在の人気企業と10年前の人気企業についてお話ししていきます。この記事を読むと「10年前の人気企業は今でも人気なのか」「10年前と比較して人気のなくなった企業は何が理由なのか」についてわかるようになります。

時代や背景によって移り変わる人気企業の理由を知ることで今後の就職活動に役立ててください。

大学生就職人気企業ランキング ~文系~

2012年と2022年の就活生に人気の企業ランキング(文系)です。

文系総合ランキング

出典:キャリアリサーチLab 2012年卒大学生就職企業人気ランキング、 キャリアリサーチLab 2022年卒大学生就職企業人気ランキング

人気企業の変動理由(文系)

2012年と2022年の就活人気企業ランキングを見れば、10年間で人気企業が変動したことはおわかりいただけるでしょう。TOP10の企業を見ると企業の所属する業界がランキングに大きな影響を与えていることがわかります。ここからは10年間で人気が低迷した業界と10年間で人気が上昇した業界についてお伝えします。

人気ランキングが下落した業界①「旅行業界」

2012年に文系で人気1位だったJTB、人気2位だったANAは2022年にはTOP10から姿を消しています。さらに、2012年には9位だったHISもTOP10からは姿を消しています。

観光業界に属するこれらの企業が人気をなくしてしまった最も大きな理由として考えられるのが、新型コロナの流行により観光業が大きな打撃を受けたことです。根拠として新型コロナ流行前の2019年の人気1位はANA、2020年の人気1位はJTBであることが挙げられます。少しづつ人気ランキングが下がったわけではなく、コロナの影響を受けて順位を落とす結果となりました。

観光業ではありませんが、2012年人気ランキング4位のオリエンタルランドも2022年には人気ランキングTOP10から姿を消しました。こちらもコロナ流行によって順位を落としているということが考えられます。

人気が下落した業界②「銀行業界」

2012年には三菱UFJ銀行・三井住友銀行とメガバンクがTOP10入りしていました。しかし、2022年には両校ともにTOP10から姿を消しています。

理由として考えられるのは、銀行に就職すれば生涯安泰だという考え方が一般的ではなくなってきたことです。10年前は銀行に就職できれば生涯安泰だと考えられていました。しかし、デジタル化による人員削減計画を打ち出すなど、銀行に就職しても生涯安泰に暮らせる保証がなくなりつつあります。

人気ランキングが上昇した業界①「保険業」

2022年の就活人気ランキング1位は東京海上日動火災保険、2位は第一生命は保険業界に属します。8位にランクインしている損保ジャパンも保険業界に属する企業であり、2022年は保険業界の人気が上昇していると言えます。

2012年のTOP10には保険業界からランクインしてる会社はありませんでした。なぜ2022年にはこれほど人気があるのでしょうか。2020年の人気ランキングでは東京海上日動火災保険がすでに3位にランクインしていますが、他の企業がランクインしていないことを考えると業界として人気が上昇したのは2022年だと考えるのが妥当でしょう。

2022年に順位を上げた大きな理由として考えられるのは、コロナウイルスの影響をあまり受けていないためです。コロナ禍でも採用人数を減らしていない点が学生から評価された1つのポイントであると考えられます。

他にも業界全体として平均年収が高いことや自動車保険や生命保険など日常生活の中で耳にすることのある商品を扱っていることが挙げられます。

 

人気ランキングが上昇した業界②「食品業界」

2022年のTOP10に味の素・サントリーがランクインしている食品業界も人気が上昇していると言えそうです。食品は私たちの日常に根付いているため親近感が湧くことや食品はなくならないという安心感が就活生から人気を集めている理由です。

 

大学生就職人気企業ランキング ~理系~

2012年と2022年の就活生に人気の企業ランキング(理系)です。

理系総合ランキング

出典:キャリアリサーチLab 2012年卒大学生就職企業人気ランキング、 キャリアリサーチLab 2022年卒大学生就職企業人気ランキング

 

人気企業の変動理由(理系)

理系企業のランキングを見ると業界における変動はそれほど大きくないと言えます。

食品業界の企業やメーカー、インフラ企業などは10年前も現在もランクインしています。変化としてはNTTデータや富士通のようなIT企業がランクインしていることでしょう。

理由として考えられるのは、時代が変わったことです。現在はDX化の推進が経営における重要課題とされる時代です。ここ10年間で時代の波に乗った企業がTOP10にもランクインしていると考えます。

 

時代や状況によって人気企業は変化する

人気企業は時代や状況によって変化します。2012年の就活生に向かって、「10年後には観光業は大きなダメージを受けて大変なことになっている」「10年後には銀行の人気が急落している」と伝えても誰も信じないでしょう。しかし、2022年を生きる私たちにとっては観光業が大変なことになっていることも銀行の人気が急落していることも当たり前なのです。

時代や状況によって人気企業が変化するのであれば現在の人気で就職先を選ぶことに意味があるのでしょうか。人気企業に就職するためだけに就職活動を行い、精神をすり減らすことはあなたの人生にとって最善なのでしょうか。

現在の人気企業に捉われすぎることなく、数年後の未来も考えながら情報収集をしてみましょう。少し先のことを考えると視野が広がることもあります。

まとめ

今回は2012年の就職活動人気企業ランキングと2022年の就職活動人気企業ランキングを並べ、それぞれの違いについてお話ししました。

文系の人気企業ランキングは業界ごとに大きな変化がありました。

一方で理系の人気企業ランキングは業界ごとの大きな変化は見られませんでした。

文系のランキングにはコロナの影響が大きく関係していることをおわかりいただけたと思います。外的要因により業績にダメージを受ける企業の人気は低下し、安定性の高い事業を行っている会社の人気が上昇していました。理系のランキングには業界ごとの大きな変化こそなかったものの、市場規模が急激に拡大してるIT業界の企業の人気が上昇していることをお伝えしました。

最後には時代や状況によって人気企業は変化するため、周りの評価に踊らされることなく自分の就職先を選択するべきだとお伝えしています。繰り返しにはなりますが、時代や状況によって人気企業は変化するのです。

就職先の選択にお困りの際はぜひALPSHOOLにご相談ください。人事経験の豊富なサポーターがあなたの就職活動を支援します。自己分析や面接対策だけではなく企業分析もお手伝いします。