就職活動を始めるとES(エントリーシート)の提出を求められます。就職活動を始めるまで聞いたこともないESという言葉に拒絶反応を示す人は少なくありません。
筆者はもちろん、筆者の知人・友人もESに対して苦手意識を持っている人は非常に多くいました。それでも就職活動で必要とされる以上はESから逃げ続けることはできません。
今回は多くの方が苦手意識を持つESについて、最低限気をつけるべきことについてお伝えします。今回の記事を最後まで読んでいただくと、ESの選考通過率が改善され、苦手意識がなくなります。
ESと履歴書の違い
「アルバイトで履歴書は書いたことがあるけどESとは違うものなの?」
「ESと履歴書の提出を求められたけど違う内容を書かないといけないの?」
このような疑問はESと履歴書の違いを理解することで解決できます。
ESとは
ESは企業ごとに記載が求められる項目が異なっており、その企業が求めている人物像や必要としている能力が反映されています。その企業の選考を受けるにあたって自分自身の人柄や強みをアピールするだけではなく、その企業の求める人物像などを理解した上で提出する必要があるのがESです。
履歴書とは
履歴書は今までの経歴(学歴やアルバイト経験)や資格などのスキルを企業に伝えるための書類です。こちらは規格が定められている場合が多く、企業の求める人物像などが特徴的に現れることは多くありません。
ESと履歴書の違いまとめ
ESと履歴書の違いは、企業によって記入する内容に差ができるかできないかであると理解しておきましょう。また、ESに加えて履歴書の提出を求められる場合は資格や経歴など、面接では測りきれない部分を知っておきたいという企業の目的があると考えることができます。
ESを書く際に最低限気をつけるべきこと
ここではESを書く際に最低限気をつけるべきことを3つ紹介します。
この3つのポイントを理解し、ESを書く際に意識するだけで選考の通過率が大きく向上します。知識を手に入れて喜ぶのではなく使いこなせるようになるまで実践してみてください。
ESを書く際に最低限気をつけるべきこと①「誤字脱字に気をつける」
まずESを書く際には誤字脱字に気をつけましょう。
突然ですが質問です。
誤字脱字のあるESを見た面接官はあなたに対してどのような印象を持つと思いますか?
一般的には次のような印象を持つことが想像できると思います。
- 注意力のない学生
- 準備にあまり時間をかけていない
- 入社後にも仕事でミスをしそう
他にも様々な印象を持つことが想像できますが、ネガティブな印象を持つ面接官が多いことは明らかです。ESは面接官に、この学生と会って話をしたいと思われることが大切です。ネガティブな印象の学生と会いたい面接官はいないので、誤字脱字には気をつけましょう。
しかし、どれだけ誤字脱字に気をつけてもミスをしてしまうのが人間です。誤字脱字をなくすための3つの方法を紹介します。
① Googleドキュメントに下書き
Googleドキュメントには正しくない日本語を教えてくれる機能が備わっています。まずはGoogle先生の叡智に頼るようにしましょう。脱字はもちろん、文脈から大きく外れた漢字を使用している場合も教えてくれます。
② 書いた次の日に見直す
ESを書き終えた直後は特に誤字脱字に気がつきません。自分が書いたものは間違えていないと思いたいのが人間です。しかし、時間をおいて冷静になってから確認をすると驚くほどミスに気がつきます。締切の1週間前にはESを書き上げておき、少なくとも2回は誤字脱字のチェックをしてから提出するよう心がけましょう。
③ 自分以外の人にチェックしてもらう
先ほどもお伝えしましたが、自分の書いたものは間違えていないと思いたいのが人間です。自分以外の人に客観的にチェックしてもらうことで誤字脱字に気づくケースは少なくありません。お互いにESをチェックしあう仲間を見つけることは誤字脱字をなくす上で大切な要素です。
以上、誤字脱字に対する対策をお伝えしました。重ね重ねにはなりますが、知っているだけでは意味がありません。今回学んだことをしっかりと実践して誤字脱字を0にしましょう。
就活仲間よりも採用担当経験者にESの誤字脱字を確認してもらいたいという方にはALPSHOOLがオススメです。数多くの採用担当者が専任のキャリアアドバイザーとしてあなたの就活が終わるまで伴走します。
ESを書く際に最低限気をつけるべきこと②「伝えたいことを絞り込む」
ESを書く際には伝えたいことを絞り込みましょう。
筆者は就職活動を始めたばかりの頃、ESにはできる限り自分の魅力を詰め込もうと思っていました。この記事を読んで下さっている方の中にもこのように思っている方がいるかと思います。
※少なくとも筆者の周りの知人や筆者が就職活動のお手伝いをさせていただいた学生さんの中にはそのように思っている方が数多くいました。
しかし、この考え方は間違っていました。間違っていると断言できる理由は、筆者を含めてこの考え方をしている人たちのESの通過率が悲惨だったからです。
人事の知り合いの方にも確認をしてみましたが、
自分の魅力をひたすら詰め込んでいる学生は結局何が言いたいのかわからないことが多いのであまり惹かれない。自分の中でも特に自信のある部分をまとめて書いている学生の方が説得力があると感じることも多い。
とおっしゃっていました。
ただひたすら自分の魅力を詰め込むような書き方をするのではなく、自分の中でも特に自信のある部分を説得力のある形で書くことを意識しましょう。企業が求める人物像に合わせて自分の魅力の伝え方を変える方法も有効ですが、この方法は最低限のレベルではない上に合わない企業から内定を獲得してしまうリスクが伴うのでここではお伝えしないこととします。
先ほどから何度も口うるさくお伝えしている、ESは会いたいと思ってもらうことが大切という観点から見れば、魅力をひたすら詰め込まれたESは不正解だと言えます。
ESを書く際に最低限気をつけるべきこと③「問いに対する答えから書き出す」
ESを書く際には問いに対する答えから書き出すようにしましょう。
ここでは同じ内容の2つの文章を用いて比較を行います。どちらの文章がよりわかりやすいかを考えてみてください。今回は「あなたの強みを教えてください(200文字以内)」という設問を想定します。
【問いに対する答えから書き出した場合】私の強みは”目標を達成するための実行力”です。この強みは「志望大学合格」「貯金額100万円」の目標を達成する際に生かされました。志望大学合格のために1日7時間だった勉強時間を1日14時間へと大幅に増やし偏差値を45から60まで向上させました。貯金額100万円を達成するために、外食の回数を月に10回から2回まで減らし、不要な間食もやめました。このように目標を達成するための実行力に強みがあります。 |
【問いに対する答えから書き出さなかった場合】私は志望校合格のために1日7時間だった勉強時間を1日14時間へと大幅に増やし偏差値を45から60まで向上させました。貯金額100万円を達成するために、外食の回数を月に10回から2回まで減らし、不要な間食もやめました。その結果、志望大学合格と貯金額100万円の目標を達成しました。このように目標を達成するための実行力に強みがあります。 |
上の2つの文章を比較してどちらの文章が読みやすいでしょうか。おそらく多くの方は上の文章の方が読みやすいのではないかと思います。
上の文章のように問いに対する答えから書き出すことを意識するだけで面接官が読みやすいESだと感じるようになります。今回お伝えした問いに対する答えから書き出す方法をしっかりと身につけた上でさらにレベルアップを目指す方は、伝えたいことが伝わる!エントリーシートにおいて大事なポイント4つを紹介!の記事をご覧ください。
まとめ
ここまで読んでくださったあなたは”ESと履歴書の違い”や”ESで最低限気をつけるべきこと”についてご理解いただけたと思います。
ESはその企業の選考を受けるにあたって自分自身の人柄や強みをアピールするだけではなく、その企業の求める人物像などを理解した上で提出する必要があります。一方で履歴書は今までの経歴(学歴やアルバイト経験)や資格などのスキルを企業に伝えるための書類です。
ESで最低限気をつけることとしては
- 誤字脱字に気をつける
- 伝えたいことを絞り込む
- 結論から書く
という3点をお伝えしました。
全てに共通しているのはESを読んだ採用担当者がESを書いた学生に会いたいと思うような書き方ができているかということでした。今回の記事で学んだことを実践し、納得のいく就職活動を送っていただけると嬉しく思います。