地方学生の中には就職活動を機に東京就職を目指す人も多いのではないでしょうか?
東京といえば「日本の首都として人が集まる華やかな街」「日本中のあらゆる情報が集まる最先端の街」という印象を持っている人もいるかもしれません。しかし、東京への憧れだけで上京すると後悔する可能性もあります。
当記事では東京で就職することのメリットやデメリット、東京就活を成功させるために必要なことについて詳しくお話します。この記事を読んで自分には東京就活がマッチしているかを判断する1つの判断材料にしていただけると嬉しいです。
地方学生の東京就職率
「東京で就職活動をしている地方学生の数を知りたい」
「地方学生の多くが地元就職を目指していると感じているが実態はどうなっているのだろう」
地方学生が東京就職をする割合についてマイナビが発表している「22卒大学生Uターン・地元就職に関する調査」の結果を見ていきます。
調査結果によると東京の企業に勤めたいと答えた学生の割合は「19.7%」と20%を下回っています。
また、東京に住みたいと答えた学生の割合は「12.7%」となっています。
みなさんはこの数字を聞いて「思ったより東京就職を希望している学生が多いな」と感じましたか?
それとも「私の感覚よりは東京就職を希望している学生が少ないな」と感じましたか?
ここまでで就活生全体の20%弱が東京の企業に勤めたいと考えていることがわかりました。
ここからは東京就活のメリット・デメリットについて見ていきましょう。
東京就職のメリット
東京就職のメリット-生活面
前提として各個人の価値観に左右されるものではありますが、
東京就職のメリットとして「プライベートを充実させやすい」という声が多くあります。
東京にいれば遊ぶ場所に困ることはありません。プライベートを充実させるために休日はしっかりと遊びたいという人にとって東京はまさにうってつけの場所です。また、買い物に困ることもありません。交通機関が非常に発達している東京で生活をしていれば短時間で目的の買い物をできるお店に到着することが可能です。
プライベートを充実させることは仕事を続けていく上でも重要な要素になります。このようにワークライフバランスを考えると東京で就職することは非常にメリットがあるといえそうです。
東京就職のメリット-ビジネス面
東京就活のビジネス面でのメリットは「選択肢が多い」ということです。
新卒採用における職種採用の充実度という観点では地方とは比べ物になりません。
東京には多くの企業が集まっており、様々な業種や職種の採用が行われています。希望職種が決まっている人が地方で求人を探すのは非常に厳しいのが現状です。すでにどのような職種にチャレンジしたいか決まっている場合は東京での就職活動を行い、希望の職種に応募してみてください。
選択肢の多さは東京就活の大きなメリットといえます。
東京就職のメリット番外編
生活面にも大きく関わり、ビジネス面にも大きく関わってくるのが「給料」でしょう。
地方と比べて東京の給料は高く設定されているケースが非常に多くみられます。
初任給の都道府県ランキングでは当たり前のように東京が1位です。
初任給の金額は「227,200円」で最下位の岩手県(181,300円)とは実に45,900円の差がついています。(参照元:THE OWNER|新卒者初任給の都道府県ランキング)
ちなみに平均年収でも東京都が4,380,000円で1位となっており、最下位の沖縄県(3,360,000円)とは1,020,000円もの差になっています。
一方で家賃や生活費など物価が高いという印象を持っている方も少なくないと思います。
東京の平均家賃は1LDKで「191,200円」で最下位の愛媛県(44,800円)とは実に146,400円もの差がついています。
(参照元:しろまるライフ|全国47都道府県の家賃相場ランキングと家賃相場マップを公開!!)
生活費に関しては1ヶ月平均で326,229円と最下位の和歌山市(224,853円)と比較して101,3761円もの差がついています。
(参照元:ほけんROOM|生活費が一番安い県はどこ?住みやすく安く暮らせる県を紹介)
給与は生活をする上で大切なだけではなく仕事をする上でのやりがいの1つとしても大切な要素です。家賃や生活費が高い東京ですが、給与水準が高いということは東京就職の大きなメリットといえます。
東京就職のデメリット
東京就職のデメリット-生活面
東京就職の生活面のデメリットは「誘惑が多い」ことです。
至る所に美味しい飲み屋があり、近くに有名なブランド店がある環境の中で生活するということはそれだけ多くの誘惑が存在します。誘惑に負けてしまうとすぐにお金がなくなります。
他の地域に比べて多くの給料を貰ってるとはいえ、出費が多くなれば生活が苦しくなります。苦しい生活を送ると晴れやかな気持ちにはなれずストレスがかかります。
誘惑に惑わされやすい人は、東京就職ではしっかりと危機感を持っておく必要がありそうです。
東京就職のデメリット-ビジネス面
東京就職のビジネス面でのデメリットは「人が多いこと」です。
東京の通勤時間は基本的に満員電車に乗っての通勤になります。朝からストレスを受ける生活を何年も何十年も続けなければなりません。満員電車が苦手な人には非常に辛いでしょう。
また、人が多いということはライバルが多いということでもあります。社内の同期はもちろんライバルになります。出世競争が生まれたり、同期間での妬みや嫉みなどが生まれることも考えられます。
通勤に対するデメリットは非常に多いですが、仕事やプライベートなどでの出会いは地方と比べると圧倒的に多くなっており、メリットの1つとなっています。東京は最も優秀な人が集まると言われており、仕事においても刺激のある日々を送ることができます。また、プライベートでの出会いも多いことからより充実した人生を歩める可能性が高くなると考えることもできます。
人が多いからこそモノや情報が集まるなどのメリットもありますが、人が集まることで生じるデメリットについても理解しておきましょう。
東京就職を成功させるためには
ここまで記事を読み進めて東京で就職することのメリットデメリットについてはご理解いただけたと思います。
「僕は東京で就職してバリバリに稼ぐ」「私は東京で充実した人生を歩むんだ」と思っている方に向けて東京での就職活動を成功させるために何が必要なのかについてお話します。
先ほどまでは「就職した後」という視点でのお話が多くありましたが、ここからは就職活動の目線でお話していきます。
東京就職を成功させるために①「上京に必要な費用を準備する」
東京で就職活動をしようと思うと意外と壁になるのが「お金」です。地方学生が東京で就職活動をする場合「交通費・宿泊費・食費」など多くのお金がかかります。
この記事を読み終わった後に東京までの交通費を計算してみてください。
上京には想像以上に交通費がかかることがわかります。
また、宿泊が必要な場合には安くても1泊3000円程度の費用もかかります。
毎回交通費を払うのはお金がかかるからと東京で宿泊する場合でもお金がかかります。
そして意外と馬鹿にできないのが食費です。
1日3食食べると1500〜2000円程度の食費がかかることも計算に入れておきましょう。
就職活動をする前にしっかりと必要なお金を準備することは「自制心」を手に入れることにも役立ちます。誘惑の多い東京での生活を過ごすために必要な自制心を身につけ、就職後も充実した生活を送りましょう。
東京就職を成功させるために②「本当に東京である必要があるかを考える」
最後にもう一度考えて欲しいことがあります。
「本当に東京に就職する必要がありますか?」
この問いに対して明確な理由を持って「東京で就職する必要がある」と答えられるかどうかです。それができるようになったあなたが東京就職をしない理由はありません。全力で頑張り抜いてください!
東京での就職活動に不安を抱えている方はぜひ一度ALPSHOOLにご相談ください。
大阪に本社を構えるビーウェル社の就職支援サービスであるALPSHOOLには、関西圏の学生が東京就職をする際の支援実績が多数あります。また近年では関西圏以外の学生に対する東京就職支援の実績も急増中です。
まとめ
この記事では地方就活生が気になるであろう「東京での就職率」や「東京就職でのメリット・デメリット」についてお話しした後に「東京就職で成功するために必要なこと」についてお話してきました。
筆者の意見としては東京就職は多いにありだと考えています。
特に就職活動の段階で東京就職を考えることは選択肢を大きく広げてくれます。
最終的に東京に就職するかどうかは別にして就職活動中は東京の企業も視野に入れながら就職活動をしてみてください。地方企業に就職すると最終決断をした場合でも、様々な選択肢の中から決断した方が有意義な決断になります。