
インタビュー:株式会社relation 取締役副社長COO 井上 秀士 様
エントリーは集まる。しかし、本当に会いたい学生には出会えない。
多くの企業が陥る「数」と「質」のジレンマに、株式会社relation様もまた、強い問題意識を抱いていました。「採用は、単なる業務やノルマ達成ではない。会社の未来を創る、経営そのものだ」。そんな想いを抱く同社が、既存の採用手法に見切りをつけ、本質的なパートナーとしてビーウェルを選んだ理由とは。
量より質を徹底的に追求し、採用から育成までを一貫して見つめ直した7年間。
その結果、ビーウェルと共に採用した新卒の離職率はゼロという、特筆すべき成果を達成。なぜ彼らは、これほどまでに高い定着率を実現できたのか。その背景にある採用哲学の全てを、取締役副社長COOの井上 秀士様にお話しを伺いました。
なぜビーウェルの新卒コンサルに興味を持ったのですか?
―まず、ビーウェルとの出会いと、当時の採用課題について教えてください。
井上様: 18卒採用までは、私たちも一般的なナビサイトを使っていました。エントリー数は年間500名ほどありましたが、その多くは残念ながら当社のビジョンとは異なる方向を向いている学生さんでした。一人ひとりと向き合う時間もなく、ただ大量の応募をさばくだけの作業になってしまい、「これは本質的ではない」と強く感じていたんです。そこで、19卒からはダイレクトリクルーティングへの切り替えを検討し始めました。
その過程でパートナーを探す中で、ビーウェルさんに出会いました。
決め手は、学生のインサイト(本音や価値観)を一番深く理解していると感じたからです。小手先のテクニックではなく、学生が本当に何を考え、何を求めているのか。その視点から採用戦略を一緒に考えてくれる点に、他社にはない魅力を感じました。
―ビーウェルの採用コンサルティングを利用することになった決め手は何ですか?
井上様: 私自身、日本の人事によくある「いかに業務を楽にして、採用ノルマを追いかけるか」という考え方に、ずっと嫌気がさしていました。採用は、会社の未来を創る経営の根幹です。しかし、多くの採用支援会社は「何人採るか」という数にしかフォーカスしていないように見えました。
その点で、ビーウェルさんは全く違いました。彼らが提案してくれたのは、採用だけでなく、その先の「定着」と「育成」までを連関させた支援でした。「採用した人がどう活躍し、定着するか」という、私たちが最も大切にしている部分までをセットで考えてくれた。ようやく本気で話せるパートナーに出会えた、と感じましたね。
実際にサービスを導入して、どのような変化がありましたか?
―「量より質」への転換で、どのような成果がありましたか?
井上様: 大きな転換点でしたね。エントリー数こそ500名から、意図的に年間50名程度に絞りましたが、その50名は、本当に私たちのビジョンに共感してくれる可能性のある学生さんだけ。無駄なコミュニケーションをなくし、候補者一人ひとりと深く、濃い対話ができるようになったんです。
そして何よりの成果は、この7年間、ビーウェルさんと一緒に採用した新卒が、一人も辞めていないことです。
これは、採用の入り口で徹底的に「質」と「マッチング」にこだわった結果だと考えています。彼らが今、会社の中心でいきいきと活躍してくれている姿を見るのが、経営者として一番の喜びですね。

ビーウェルのサポートで良かったことは何ですか?
井上様: まず、私たちのビジョンや、どんな想いでこの会社をやっているのかを徹底的に理解しようとしてくれる。その上で、入社後も「最近どう?」と新人と定期的にコミュニケーションを取ってくれるので、我々が見えない部分のフォローまでしてくれるんです。
時には、採用活動に直接関わっていない役員やリーダー陣に対しても、第三者の視点から「なぜ今、この採用が重要か」を伝えて、社内を巻き込む手伝いをしてくれることもありました。採用から育成、そして社内の意識統一まで、まさしく経営の根幹を一貫してサポートしてくれる存在です。
御社の今後の展望についてお聞かせください。
井上様: これまでは、私たちの想いやビジョンという「主観」でのマッチングを極めてきました。
7年間新卒離職率ゼロという成果は、その集大成です。しかし、私たちはここで満足するつもりはありません。
これからはさらにその精度を高めるために、AIによる適性診断やアセスメントツールといった「客観的」な評価を取り入れていきたい。主観と客観の両輪で、より科学的なマッチングを実現していく。それが私たちの次なる挑戦です。

まとめ
「エントリーは多いが、採用には繋がらない」。
株式会社relation様が抱えていたのは、多くの企業が陥る採用のジレンマでした。今回のインタビューから見えてきたのは、その課題を乗り越える鍵が、採用を「点」でなく「線」で捉え、入り口の「質」が、その先の「定着」と「活躍」という未来を創るという、本質的な哲学にあるという事実です。
ビーウェルの役割は、目先の採用人数を追うことではありません。お客様のビジョンに深く寄り添い、採用・定着・育成の好循環を共に創り上げる経営パートナーであること。
採用の常識に疑問を抱き、本気で会社の未来を変えたいと願う全ての企業様へ。
その挑戦の第一歩を、ぜひ私たちと。

企業名 | 株式会社relation |
本社 | 大阪市福島区福島2丁目4番3号 ABCアネックス6階 |
事業内容 | ソフトウェア開発、製造、販売、保守、管理等のサービス 労働者派遣事業・有料職業紹介事業 Web・ECサイト制作・マーケティング支援 運営代行(サポート)・撮影 |
企業サイト | https://www.relation2012.com/ |