KORECメンターが実感!韓国人材採用のポイントとは?

韓国人学生の日本就職の夢を叶えるために、日々さまざまなサービスを展開しているKOREC。実は1年ほど前から、新しくメンター制度を導入していました!今回は新制度の創設時から責任者としてメンターを総括し、これまで300名以上の韓国人学生の相談に乗ってきた藤岡さんに、学生との対話のコツを伺ってきました。

メンタープロフィール

藤岡勇人

株式会社ビーウェルインターナショナル

JP Division 新卒Team メンター制度統括

KORECメンター制度とは?

ーメンター制度の概要について教えてください。

メンター制度とは、KORECに在籍する日本就職のプロ(通称:メンター)がKORECに登録している韓国人学生(通称:メンティー)に3ヶ月間・無料日本就職をサポートする制度です。具体的には、

 ◾️日本就職に関するスキル向上(履歴書・ESの添削、面接練習、日本語チェックなど)

 ◾️メンタル維持・精神面サポート

 ◾️適性に合った企業紹介

といったサービスを無料で提供し、日本企業から内定をもらうまでをサポートしています。

ー特にメンタル面のサポートに関して、多くの学生から高い評価を頂いていますが、サポートする際のコツはあるんですか?

まず前提として、学生の味方であることが伝わるようにサポートしています。日本就職の相談ができる人って、韓国にはなかなかいないと思います。そのため就職相談ができる一人の大人として、学生に寄り添うことを意識しています。時には厳しく改善点を伝えることもありますが、学生に寄り添うことを前提に、一緒に作戦を練っていく感覚で、メンター・メンティー間で良い関係性ができていると思います。

ー制度が始まってから1年半ほど経ちますが、どのくらいの学生が利用しているんですか?

卒業生はトータルで300名ほどいて、これまで150名ほどの学生が日本就職に成功しています。時期にもよりますが、現在は月40〜50名ほどの学生にご利用頂いています。

ー相談にはオンラインで対応しているんですか?

カカオトークのチャットと、zoomを使ったオンラインでの相談ができます。zoomは平均1時間前後を使ってサポートしていて、頻度は多くて週1回〜2週間に1回などさまざまです。面接前だったり、学生の希望によっては回数を増やすことも可能です。

韓国人学生の魅力

ー藤岡さんが感じた、ずばり韓国人学生の良さは何でしょうか?

メンター制度を通じて、韓国人学生は徹底的にやり切る力があるなと感じました。3ヶ月の間に「JLPT(日本語能力試験)のN1レベルを取る!」と目標を決めて、本当に取ってしまう方もいらっしゃいました。その勉強量はもちろん、一つのことに熱中する力や、決めてから行動するまでのスピード感は、こちらが圧倒されてしまうほどです。

ー具体的なエピソードはありますか?

最近ではKORECにご登録頂いている日本企業さんから、KOREC卒業生が入社2か月で月間MVPを受賞した、というお話を聞くことができました!外国人観光客のために観光パンフレットを英語で作成し、それが素晴らしいお仕事として、日本人でもなかなかない入社2か月での月間MVP受賞につながったそうです。その他、KOREC経由で入社された韓国人材の方も多く大活躍中だそうです。現場の責任者や社員の方から「良い人材!」と人事部にまでお声が上がってきて、人事担当者もびっくり嬉しいそうです

ーKOREC卒業生が活躍していると、すごく嬉しいですね!

はい、とても嬉しいです!KORECは他にはないサービスだからこそ、学生からは「メンターさんとKORECに出会えて本当に良かった」「研修も頑張ります!」など、感謝のメッセージをたくさん頂いています。

韓国人学生が抱える悩みって?

ーこれまで300名以上の学生と接してきて、学生共通の悩みはどんな事でしょうか?

JLPT N1レベルを持っていて日常会話はできていても、敬語など正しい日本語を話せているか不安に思う学生は多いです。なので、とにかく日頃から日本語を使うようにアドバイスしています。また、面接で将来のビジョンを聞かれて悩む学生も多いですね。韓国は競争社会の中でみんな幼い頃からひたすら勉強に打ち込むので、「将来どうなりたいか」「学生時代に頑張ったこと」等をそもそも考える機会がない人が多いんです。その場合、なりたい像がなくてもやりたい仕事がある方に対しては、なぜその仕事をやりたいか?深掘りをしていく中で、人によって憧れの人・趣味・特別な思いなどヒントにぶつかるので、そこまでを一緒に考えていく・確かめていく作業をしています

韓国人材採用アドバイス/学生との対話のコツ

ー最後に、日本企業の採用担当者の方へメッセージをお願いします。

「外国人」というフィルターをかけずに、一人の人として見てもらうと魅力的な部分がたくさん出てくるなと、メンター活動を通して感じています。話してみると、日本に対して熱い想いがある学生さん、意外な魅力が出てくる学生さんなどさまざまいらっしゃいます。外国語で自分の思いを100%伝え切ることが難しかったり、ニュアンスの違いもあると思いますが、伸びしろがある学生さんばかりなので、今後の成長の可能性人、思いの部分まで見てもらえたら嬉しいです。そのためには、直接会った方がその人の魅力が伝わると思うので、最終面接はぜひ対面でやって頂きたいと思っています。

まとめ

今回は、韓国人学生の一番近くで日本就職を支えるKORECメンター制度についてお話を伺いました。韓国人学生が優秀である理由や、日本就職後にしっかり活躍されている様子がわかりました。KORECは今後もメンター制度やKORECカフェなどさまざまなサービスを提供していきます。また新たなサービスがスタートした際にはここで紹介させていただきます!