
インタビュー:抱月工業株式会社 代表取締役社長 大久保 尚容 様
地方の、小さな町工場。新卒採用を始めてはみたものの、エントリーはほとんどゼロ。
多くの地方・中小企業が抱えるこの深刻な採用課題に、抱月工業株式会社様もまた、深く悩んでいました。「とにかく数を集めるだけ」という“昭和の採用”から抜け出せず、会社の未来を託せる若者との出会いを見つけられずにいたと言います。
しかし、一本の電話から始まったビーウェルとの出会いが、その全てを一変させます。それは、耳の痛い“ダメ出し”から始まった、二人三脚の採用変革でした。結果、かつて見向きもされなかった町工場に、全国から300名以上のエントリーが集まるように。会社の未来を担う、優秀な若者が続々と集まる採用力の高い企業へと変わっていったのです。
常識を覆したその変化の裏側を、代表取締役社長 大久保 尚容 様にお聞きしました。
なぜビーウェルの新卒コンサルに興味を持ったのですか?
―まず、ビーウェルとの出会いと、当時の採用課題について教えてください。
大久保社長: ビーウェルのインターンをしている学生さんから一本お電話をいただいたのが、最初のきっかけです。電話口の学生さんの声から、マニュアル通りではない、採用に対する本気の熱量を感じました。「一度会って話を聞いてみよう」と思いました。
当時の私たちの採用は、今思えば“昭和”そのものでした。
新卒採用を始めて間もなかったこともあり、とにかく手当たり次第に学生を集めて、数を追いかけることしかできていませんでした。説明会では給料や休日といった条件面の話ばかりで、私たちがどんな未来を目指しているのか、どんな仲間と働きたいのかという“夢”やビジョンを全く語れていなかったんです。当然、学生の心には響かず、エントリーもほとんどない。そんな状況でした。

―ビーウェルの第一印象はいかがでしたか?
大久保社長: ビーウェルさんと話して印象的だったのは、私たちのことを想って、はっきりと「ダメ出し」をしてくれたことです。多くは耳障りの良いことを言いますから。
でも、ビーウェルさんは違いました。上辺の提案じゃなく、本気で私たちの未来を考えてくれているからこその厳しい言葉だと感じました。そして、抱月工業のためだけの、完全にオリジナルな戦略を考えてくれた。その本気度に、心を動かされました。
ビーウェルの採用コンサルティングを利用することになった決め手は何ですか?
大久保社長: 私が「こんな採用活動がしたい」という想いを伝えたとき、ビーウェルさんが提案してくれたのが、学生と食事をしながら本音で語り合うインターン企画、『タダメシ』でした。
よくあるフレームワークを当てはめるのではなく、「抱月工業の魅力を伝えるならこれだ!」という、私たちのための企画だったんです。しかも、企画を提案して終わりじゃない。集客から当日の運営、その後のフォローまで、全てを自社の採用チームの一員のように動いてくれる。
この「やりっぱなしにしない」伴走力に、絶対的な安心感を覚えて、お願いすることを決めました。
実際にサービスを導入して、どのような変化がありましたか?
大久保社長: 成果は、私たちの想像を遥かに超えるものでした。これまでほとんどエントリーがなかったこの町工場に、北は青森、南は佐賀まで、全国各地の意欲ある学生から300件を超えるエントリーが集まったんです。これには本当に驚きました。
そして、集まる学生の“質”も大きく変わりました。
ただ条件で会社を選ぶのではなく、「抱月工業で挑戦したい」という熱い想いを持った学生ばかり。今では毎年、未来のリーダー候補となる優秀な人材を迎えることができています。
彼らがいるから、会社の未来は明るいと確信しています。
ビーウェルのサポートで良かったことは何ですか?
大久保社長: 何より、レスポンスが驚くほど早い。そして、常に最新の採用市場のデータを共有してくれるので、我々も自信を持って意思決定ができます。
しかし一番は、「本音で伝えてくれる」ことですね。
私たちのことを想ってくれているからこそ、厳しい意見もストレートに伝えてくれる。単なる業者とクライアントという関係ではなく、会社の未来を真剣に考える“仲間”であり、自社の採用チームの一員だと感じています。
御社の今後の展望についてお聞かせください。
大久保社長: これまでは、とにかく人手を確保する「頭数」の採用でした。でも今は違います。100億企業という大きな目標を達成するために、どんな人材が必要か、という“戦略的”な採用ができるようになった。ようやく、会社の未来を担う「次世代リーダー」を採用し、育てるという、経営者として本当に面白いフェーズに入れたと感じています。
将来的には、「抱月工業の強みは何ですか?」と聞かれたら、技術力や製品ではなく、『採用です』と胸を張って言える。そんな未来が近づいていると確信しています。

まとめ
「地方の町工場には、どうせ学生は来ない」。 抱月工業株式会社様も、かつてはそのような常識に縛られていた一社でした。しかし、今回のインタビューから見えてきたのは、採用の本質が、企業の規模や場所ではなく、その「想い」をいかにして学生の心に響く「物語」として届けられるかにある、という事実です。
社長の熱い想いを「タダメシ」というユニークな企画に昇華させ、会社のありのままの魅力を全国の学生に届ける。私たちビーウェルの役割は、単なるノウハウの提供ではありません。お客様の想いに深く寄り添い、それを学生に届く形に翻訳し、共に未来を創造することです。
採用を、企業の最強の「武器」へ。その変革の旅に、私たちも伴走させてください。

企業名 | 抱月工業株式会社 |
本社 | 大阪府交野市幾野6丁目48番1号 |
事業内容 | ガス切断・レーザー切断(ファイバー、Co2) マシニング加工・曲げ加工・開先加工 ショット加工・溶接 |
企業サイト | https://www.hougetu.co.jp/ |