ガクチカ紹介!韓国人学生が学生時代に力を入れていたこととは?!

今までに知り合った韓国人学生へのインタビューでは、ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)のレベルの高さにたびたび驚かされました。今回は、実際に彼らがエントリーシートに書いたものをピックアップしてご紹介!どれも魅力的なものばかりで、人気企業から内定が出るのも納得!彼らは学生時代に、一体どのようなことに取り組んできたのでしょうか?!

日韓の架け橋に ーICU大学での日韓シンポジウム企画ー

「日本留学中、ICU大学の文化祭で日韓関係を主題にしたシンポジウムを開催しました。しかし、日韓関係という敏感なテーマを扱った私たちのサークルを尋ねてきてくれる方々は非常に少なく、午前中の段階で企画を続けられない状態に。私はすぐにパンフレットを持ち出し、キャンパスをかけ回りました。私のコミュニケーション力を活かして、通り過ぎる一人ひとりに、私たちのプログラムの企画意図を伝えました。その結果、私の真心が通じたのか、午後のセッションには30人以上の観客が集まってくださいました」(一部抜粋)

日韓の対立を乗り超えられる世代は私たちだ!という意識を持ち、日本と韓国を繋ぐ架け橋になるべく、学業や社会活動に取り組んできたMさん。日韓関係に対する様々な固定観念と戦いながら、新しいフレームを作り出してきた頑張りが心に響きます。その高い志が伝わり、大手メーカーから内定をもらいました。

日本語実践の場に飛び込む ー日本語の学習とカープールの推奨ー

「まず、日本語学習に注力しました。日本留学中に座学で学ぶだけではなく、実践的に使うことを心掛けました。日本の方々がいる場所に出向いて、会話の実力を養いました。さまざまな場所でありのままの自分を見てくれる日本の方と出会い、偏見が薄れて視野が広がりました。

また大学の経営戦略の授業で、カープール(車の相乗り)を推奨する企画に注力しました。人々がカープールを利用しない理由は「知らない人への警戒心」と考え、車の所有者と乗る人がお互いに、予め情報を共有するアイデアを出しました。途中でタクシー業界のストライキがあったために実現はできませんでしたが、チームで出したアイデアを落とし込んだアプリの作成にも挑戦しました」

日本語力を伸ばすために、自ら実践の場に飛び込んだり、タクシーの相乗り企画の実現に向けて行動したり、チャレンジ精神が旺盛なHさん。日本留学中で多くの人に出会ったことが、カープールの「知らない人への警戒心」というアイデアに繋がったのでしょう。

困っているお客様のニーズを満たす ースターバックスコーヒーでのアルバイトー

「スターバックスコーヒーでアルバイト中、お客様のニーズに応えて喜んでいただいた経験があります。休憩時間だったのですが、困っているお客様がいて声をかけたところ、「知り合いからコーヒー器具をもらったが、どのコーヒー豆が良いかわからない」とのこと。そこで、普段飲むコーヒーを伺い、風味や酸味が一番似ている豆を提案しました。また、持っている器具にふさわしい挽き具合で豆を挽き、それに関して説明をしました。その後、お客様からは感謝の手紙を渡していただきました」(一部抜粋)

休憩時間でも困っているお客様のために主体的に行動し、最大限の接客をしたAさん。サービス精神旺盛で、柔軟な対応力、提案力が垣間見れます。悩み事からニーズを把握する力を武器に、内定先の会社ではマーケティングの仕事ができるように精進していくと話してくれました。

売り上げを1400%向上!? ー観光地の雑貨店会社を共同設立ー

「雑貨店で会社創業の土台を築き上げた経験があります。当時、売上は減少傾向にありました。客数が多い他店をリサーチすると、私の働いていた店舗は他店と比べて特色が無く、観光地に位置していたにもかかわらず、接客が未熟であると気づきました。そこで、購入者の満足度を高めるため、全ての商品の値札を元値から半額で表示し、店の特色を表す「Sale50」に商号を変えました。また、観光地に合う接客を実施するため、3ヶ国語を活用した接客教育と店内放送を行いました。結果、3ヶ月後には1日の売上を最大1400%上げることに成功し、会社の共同経営者になった上、全国26店舗まで展開させることができました」(一部抜粋)

売り上げが減少していた店を全国26店舗にまで拡大したBさん!危機的状況でも冷静に原因を分析し、店の特色を最大限に活かした戦略で売上に繋げるなど、企画力に長けていることが伝わりました!そんな彼はその後、別のベンチャー企業で副社長直下の企画職として働く機会もゲットしています。

100人超えの大規模サークルへ ー天体観測サークルの立ち上げー

「日本の大学に留学中に天体観測サークルを立ち上げた事です。大学で天体観測サークルに入りたかったのですが、既存のサークルがなかったために自分で立ち上げました。新入部員を募集するにあたって、サークルの認知度を上げるために2つの角度から広報活動に取り組みました。一つは、広報活動の“幅”です。できる限り多くの学生が認知するように大学構内に広報紙を貼ったり、SNSに広告を載せるなどして広報の幅を広げました。もう一つは、広報活動の”深さ(頻度)”を追究しました。具体的には、週1回の説明会を行い、広報で興味を持った学生たちが信頼して入会できるように、サークルの概要を分かりやすく説明しました。その結果、天体観測サークルは最終的に100人を超える学校の代表サークルになりました。目標を実現させる行動力が大きな成果に繋がった貴重な経験でした」(一部抜粋)

「入りたいサークルがないなら自分で作ってしまおう!」という大胆な発想や、ゼロから作ったものを大規模に成長させた高いリーダーシップを持つSさん。サークルの広報を物怖じせずに積極的に行った点も非常に魅力的です。そんな強みが認められた結果、外資系企業の内定を手にしています。

最後に

5名のガクチカを紹介しましたが、この中にはある共通点があると感じます。それは、「積極性」「チャレンジ精神」です。韓国の激しい競争社会では、積極的に行動しないと生き残れません。他にもさまざまな韓国人学生と交流してきましたが、厳しい環境下で自己研鑽し、貴重な経験を積んだ優秀な学生が本当に多いです。そんな彼ら彼女らが日本企業に与えてくれる影響は計り知れないはずです!

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