KITA(韓国貿易協会)✖️KORECイベントレポート

コロナ禍の現在、オフラインのイベント開催は中々難しい状況が続いていますが、オンラインイベント市場は確実に動いています。

今回は、前月12月7日、8日にオンラインで行われた「韓国優秀『総合職』『エンジニア』人材採用イベント」の潜入レポートをお届けしたいと思います!

KITA×KOREC採用イベントとは?

今回のイベントは、KITA(韓国貿易協会)とKORECが共同で開催したオンライン採用イベントです。KITA(韓国貿易協会)とは、韓国の政府系団体のひとつ。日本国内のさまざまな機関と連携し、韓国企業の対日ビジネスへの支援を行っている団体です。規模や影響力から日本の経団連に近いという声もあります。イベントにはKITAの支援するITスクール学生や就活支援求職者など、各回約100名以上の求職者が参加しました。また、参加企業も日本経済を牽引する15社が参加し、12月7日は総合職、8日はIT系職種と、職種ごとに仕事の魅力をPRしていただきました。

12月7日に参加頂いたJT(日本たばこ産業株式会社)、8日に参加いただいた株式会社マネーフォワードの説明会にはKORECライターも参加させていただいたので、その模様を少しお伝えできればと思います!

JT(12月7日/総合職採用)

JT様の説明会では、前半約15分会社説明、その後パネルディスカッションという形で行われました。非常にフランクにお話しされていることが印象的で、大手企業でありながら堅苦しくない自由な社風が伝わった説明会でした。

会社説明では、企業の事業概要や企業理念、今後の方向性などをお話しされました。その中でも、企業理念の「お客様中心、株主・従業員・社会、全体に対して責任を果たす」について深く説明があり、参加者の企業理解が深まった印象でした。また、売上が伸びつつあることや今後のグローバル戦略について、参加者の多くが興味深く聞いている印象でした。

パネルディスカッションでは、登壇された3名の方の入社理由やJTの良いところ悪いところ、韓国の学生に期待していること、女性の活躍について等さまざまな質問がありました。自分たちにしかできないこと、自分たちだからできることは何なのか、などの質問に対し白熱したディスカッションが繰り広げられていました。

マネーフォワード(12月8日/IT系職種採用)

お金に関するユニークなサービスを提供されているマネーフォワード様の説明会も、前半約15分で会社概要を説明、後半15分で質疑応答という形で行われました。IT系職種向けのイベントだったこともあり、開発職の分野でどんな活躍ができるのか、エンジニアとしてどのように成長していけるのかといった話を中心に、具体的な説明をされていました。

マネーフォワード様ではグローバル人材が多く活躍されており、将来的には社内共通言語を英語にする予定もあるとのこと。説明会では実際に働かれている韓国人社員の方も登壇され、入社後がイメージしやすいように、就職前後のギャップについてなどを詳しくお話されていました。参加者の方も、同じ韓国人の社員の方のお話ということで熱心に耳を傾けている様子でした。

質疑応答の部分では、コーディングなどのスキル的な質問や会社の未来についての話など、入社後にしっかり活躍したいという意欲が見える質問が多かったです。

参加者の声

参加した学生の方の声は概ね好評で、

​​「韓国だと企業説明会の機会はあまりないので開催していただくことが嬉しかった。」

「質問が直接できる機会も少ないので、非常に良かった。」

「多くの企業が参加されていてよかった。」

「オンライン上で気軽に参加できるところもよかった。」

と、合同企業説明会の文化のない韓国の学生の方にとって、非常に有意義な場を提供することが出来たと思われます。

一方、参加企業様からも、

「質問がたくさん出てありがたかった。」

「日本人とは違う熱量を質問の量と質で感じることができました。」

「日本語で普通に話し、それを理解し、日本語で普通に質問することがすごいなと感じました。韓国学生の優秀さをオンライン上で感じることができました。」

など、韓国人材ならではの熱量やスキルの高さを感じていただけたようです。

まとめ

KITAは韓国の政府系団体のひとつで影響力の大きい組織で、設立まもないKORECがKITAと共同でイベントできたことは異例と言えます。KORECが韓国にオフィスを構え腰をしっかり据えて活動してきたことや、韓国学生から高い評判を得ている実情を評価いただけたのだと感じます。

参加企業の方はすべて日本語で説明会をされていますが、参加した韓国学生は日本語をしっかりと理解できていました。事前にHPを読み込んでから参加する学生が多く、日本と違って積極的に質問を投げかけるうえ、質問の質が高いです。とくにIT系の場合は、使用言語や開発環境など具体的な質問も多く、その知識の豊富さに驚かされました。

今回の盛況を受け、2022年は複数回の実施を予定しています。本イベントを、企業、求職者にとって価値あるものに成長させていきたいと思っています。