ダイドードリンコ株式会社は、自動販売機の活用を強みに、日本全国で消費者の生活に密着したサービスを展開し、独自の戦略で注目を集める企業です。昭和50年に設立され、「ダイドーブレンド」で有名なコーヒー飲料には非常に馴染みがあります。また全国有数の自販機シェアを誇り、業界3位を維持しています。自販機での売上比率が約80%を占め、同業他社とは一線を画すユニークなポジションを築いています。
KORECとは2023年よりお付き合いいただいており、今回は採用担当者の早稲田さんに、グローバルな活躍が期待できる韓国人材の魅力をお伺いしました!
新たな視点やアイディアを出してくれることに期待
ー 韓国人採用に興味を持った経緯を教えてください。
異なる文化的な背景を持っている人を採用することで、会社全体が新しい視点やアイデア等を取り入れていくきっかけとなることを期待して外国人採用に動き出しました。そこで日本への関心度が高く、文化的・距離的にも近い、日本語レベルが高い韓国人材に興味を持ちました。当社の採用職種は主に営業職なので、お客様に対しても比較的受け入れられやすさもあるのではないかと考えました。
ー採用活動で注力された部分を教えてください。
当社は営業職採用のため、日本語検定N1資格があるというだけではフォローできない実際の会話能力について重視していました。資格の有無に関わらず多くの韓国人学生に会うことを心がけ、自己PR動画を事前に提出いただいて日本語能力を確認しました。また、KORECで開催されているMeetUP(合同企業説明会)や韓国での会社説明会、オンライン面談なども実施しました。
韓国人採用でのギャップはカジュアルな交流を工夫し、相互理解を促進
韓国では資格や目に見えるスキル等を重要視した採用方法が主流だと事前に知っていましたが、想定よりも韓国人学生は自身の専攻やスキルをアピールしようとされる印象がありました。我々は本人の成長のポテンシャルを重要視しており、パーソナリティを知るための経験を聞き出すことが重要だと感じています。ですので、カジュアルな交流も図ったり、面談時の質問の仕方をスキルのアピール中心にならないよう心がけたりしました。
ー昨年採用された初めての韓国人社員も説明会に同行されたと聞きました。
はい。先に入った先輩として、より近い立場で韓国学生と交流してもらいました。
その影響もあり、彼らの考え方も改めて知ることができたと思います。例えば、日本では間接的な表現が多用される一方、韓国人学生は直接的な表現を好む傾向があり、表現の理解を促進していく必要があることがわかりました。
そして彼らは日本人よりもタフな経験(兵役など)をしている方が多いと思います。そういう時にどう立ち向かったのか。うまくいかない状況の中でも、自分なりに意義を見出し、前向きに捉えながらやり切る強さを持った人材との出会いが多く、とても有意義でした。
増え続ける外国人採用、在留資格などの申請は早めに!
ーKOREC側の対応はいかがでしたか?
これまでも数名、外国人の採用はしていましたが、その場合はすでに日本での生活歴が長い方でしたので、全く初めて海外から人材を採用するのは初めてでした。KORECから細かい部分までフォローいただいて感謝しています。特にKORECは担当の方が実際に応募いただいた韓国人学生と過去に直接話したことがあるなど学生との距離が近いのが魅力です。様々な角度で学生を知ることができるので、引き続き頼りにしたいですね。
ー韓国採用を検討する企業に向けて一言お願いいたします。
今後は、外国人採用の中で在留資格などの手続き関係でかなりの時間がかかりそうだと危惧しています。外国人労働者は毎年増え続けていますので、手続きの関係で採用してから働いていただく時期が想定よりもずれ込む可能性も考えておく必要があります。そうなった場合の対処法についても考えておくべきだと感じています。
また、韓国の採用市場はまだ日本企業による競争が少ないため、将来性のある優秀な人材を採用できるチャンスがあると思います。昨年採用した韓国人材はまだ入社して間もないですが、今後当社の一員として適応しつつ、より良い成長をしていく事を期待しています。
まとめ
新しい価値創造を目指し、飲料業界で挑戦を続けるダイドードリンコ様。お話を伺っていて、韓国人材のポテンシャルを採用活動で把握するためには、対話を重視するのはもちろん、韓国人ならではの思考や彼らの背景などをきちんと把握することが重要だとわかりました。また、手続き関係の情報もいただき、今後外国人採用をされる企業の皆様には大変参考になるかと思います。今後もKORECを通じて優秀な韓国人材を紹介していければと思います!