T D K株式会社は創業80年を超える老舗企業。音楽をカセットデッキで聞いていた時代を知る人にとっては、カセットテープのメーカーとして非常に馴染みがあります。現在はスマートフォンや自動車などに使われる電子デバイス・電子部品を製造するメーカーとして世界30カ国以上の国や地域に、工場や研究所、営業所などの拠点を設けているグローバル企業です。
K O R E Cとは2021年よりお付き合いいただいており、今回は採用担当者の加賀谷さんに、グローバルな活躍が期待できる韓国人材の魅力をお伺いしました!
優秀なグローバル人材獲得のため、海外に視野を向けて採用開始
ーT D Kは現在、海外生産・海外売上比率が8割以上と聞きました。
世界各地に200カ所以上の拠点があります。研究開発体制も日本だけでなく、ヨーロッパ、アジア、アメリカの4極体制を敷いており、様々な国籍の従業員が10万人以上働いています。当然仕事で英語を使用する機会も多いので、語学力や国際的なビジネス感覚が必要となってきますね。
ーグローバル企業として活躍できる人材を採用されているわけですね。
そうですね。日本人はもちろん、韓国、中国、フランス、ドイツ、アメリカなど、オフイスは本当に国際色豊かです。少子高齢化で日本国内の人材は減ってきており、特に理系人材の獲得が厳しいため、より海外に視野を向けて採用活動を行うようになりました。
オンラインの今だからこそ、海外人材の採用が活発に
ー今までも外国人採用は積極的にされてきたのですか?
はい。ですが、実は外国人採用枠があるわけではないんです。
以前から留学生は積極的に採用していたのですが、外国人を限定して採用しているわけでなく、当社にマッチする優秀な人材であれば国籍を問わず採用する、といった形なんです。
ーKO R E Cを導入されたきっかけは何だったんですか?
ちょうど当社が海外に採用市場を広げていくタイミングで営業に来られたと聞いています(笑)。韓国人材に対して真面目で優秀なイメージがありましたので、良い人材が採用できるのであれば、と導入させていただきました。成功報酬型というのも始めやすかったですね。
ー良いご縁があってよかったです!2021年卒はKORECから7名内定が出せたと伺っています。
技術企画、製品戦略、生産技術、プロセス開発、設計などの職種で採用が出来ました。理系の優秀な人材を獲得できたのは大きな成果ですね。全体的に韓国人の方は大人びていてしっかりした方が多く、ビジネスメールなどもとても上手です。あと、I T系の人材もレベルが高い印象があります。
ー選考はどのように進めているのですか?
定期選考では、まず書類選考とWebテストを行い、その後録画選考というのも行っています。これは決まった項目に対して答えた動画をアップロードしてもらうのですが、双方が好きなタイミングで録画/確認ができるので重宝しています。その後はオンラインでの面接を2回して内定出し、と行った流れでどの国籍の方も同じです。一方、TDKでは通年採用も実施しており、年間を通じて採用活動を行っております。入社時期を会社と相談することもできるので、海外の大学を卒業後すぐに働きたいという方にはぴったりです。
ー採用活動の中で苦労された点などはありますか?
やはりコロナ禍での入国制限やV I S A取得制限ですね。入国できない待機期間中は自宅で教育プログラムなどを受けてもらっており、教育チームや配属部門のメンバーと定期的に連絡をとって息抜きになるような企画を考えていました。特に技術系の内定者はやっと実際の装置を前に就業してもらえるので、規制緩和された今はホッとしています。
ーコロナによる影響は大きいですね・・。
はい。ですが、いい影響もありますね。オンライン化が進み、選考できる学生の間口が広がったのは大きなメリットでした。現地での説明会や面接、研修などにかかっていた費用も抑えることができますし、海外採用が非常に進みました。
コロナウイルス終息後も対面・オンラインそれぞれの良さをいかした選考を考えていきたいです。
韓国人材はグローバルに展開するT D Kに今後も必要不可欠
ー入社後のギャップなどはありますか?
とにかく多国籍で外国人比率が高いので、入社後のギャップというのはあまり聞きません。文化の違いもありますが、それが当たり前の環境なので戸惑いはないようです。難しい漢字など苦労する部分はあるみたいですが、周りの人たちがサポートしてくれるので問題なく過ごせているようです。
ー「違っていて当たり前」の環境だと、自分だけが感じる違和感はないわけですね。今後も韓国人材の採用は検討されていますか?
もちろんです。K O R E Cから入社される方以外では、文系の外国人の方もいらっしゃいますし、海外営業や海外工場とのやり取りなど、T D Kには英語力を生かしてグローバルに活躍できる部署が多くあります。語学力の高い韓国人材には今後も注目して採用を行っていければと考えています。
まとめ
世界中のグループ企業を合わせると約9割が外国人というT D K様。お話を伺っていて、韓国人材は「日本企業の中にいる韓国人社員」ではなく、「グローバル企業の中にいる一社員」という、いい意味で特別でない存在なのだと分かりました。また、外国人枠などではなく、どの国籍の方も同じ土俵でフラットに採用されている分、韓国人材の高いスキルを実感いただけているのではと感じました。
今後もKO R E Cを通じ、世界で戦うT D Kの技術を支える優秀な韓国人材を紹介していければと思います!