株式会社ビットエーは、デジタル領域を主軸に企業の成長支援を行っている会社です。データ解析・ブランディング・UI/UX設計・実装・AI導入といった幅広い専門領域を持ち合わせており、戦略立案から実行、またその後の改善領域までを一貫してサポートしています。
KORECを通じた韓国人材の採用は2019年を皮切りに現在まで続いており、今回は採用活動におけるポイントや受け入れ側で行っている工夫など、とても為になるお話をお伺いさせていただきました!
グルーバルに企業が生き残っていくためには、国内採用市場だけでは勝負できない
ーKORECを通じて4名の韓国人材を採用されていますが、きっかけは何だったのでしょうか?
2020年にアジア進出の第一歩としてベトナム拠点を立ち上げたのをきっかけに、本格的に外国人採用を開始しました。グローバルに企業拡大していく中で、国内の採用市場だけでは人材確保に限界があり、自然と外国人材を検討する流れになりました。韓国人材の優秀さは聞いていましたし、文化的にも近いのでチャレンジしやすかったですね。
ー韓国人材について、どんな風に聞いていたのですか?
韓国の就活状況が厳しく、就職浪人が当たり前、就職したくてもできない優秀でモチベーションの高い学生が多くいる、ということです。実際、採用活動をしていても語学力はもちろん、真面目で努力家な面を感じることが多いです。弊社はエンジニア人材を採用しているのですが、学生時代に独学でプログラミングを勉強している学生がたくさんいました。
不安を払拭させるためのフォローは万全に!
ー2019年から採用されているのでコロナ禍の以前からですね。
はい。当時はオフラインのイベントで交流したり、選考や面談にも社長や先輩社員を連れて韓国に直接会いに行ったりしていましたね。海外で就職するということは、本人も親御さんも少なからず不安や心配があると思うので、対面で話す時間を作ってあげるだけでも大きな安心材料になると思います。今は簡単に会いにいけない状況ですが、オンライン面談の時間をできるだけ設け、不安を払拭できるようにしています。
ー今現在はどのような採用活動をされているのでしょうか。
通年採用に近い形で、年に数回くらいオンラインのイベントに参加しています。韓国の学生は福利厚生面を重視する傾向があるので、説明会時に社内制度やスキルアップ環境などをしっかり伝えることを心がけていますね。
イベントでは一回につき約60名くらい応募が来ます。そこから履歴書やポートフォリオによる書類選考をした後、プログラミングスキルを見るための課題選考、最後に日本語能力や当社のカルチャーにマッチするかを見極める面接、といった流れで進めています。
ー面接時にはどういったことを確認するのですか?
日本語できちんと意思疎通がとれるかどうかの確認も行いますが、国内採用と同様に、仕事へのスタンスや価値観がマッチするかどうかを重視して選考をしています。
業界的にも変化の激しい環境ですし、ビットエー自体も今後さらなる成長を目指している会社です。変化していく環境のなかで、自分で考えながら行動する力、困難な壁にぶち当たっても乗り越えようとするスタンス、またチームワークを重視しながら取り組めるかどうかを確認しています。
ー根本的なところは日本人採用と同じということですね!内定後のフォローなどは、何か気をつけている点はありますか?
やはりコロナ禍でリモート勤務を余儀なくされる状態があったため、そこは不安や孤独を感じさせないためにどういう体制でフォローすべきか、丁寧に検討し準備しました。人事担当1名、エンジニアメンター複数名と毎日話す時間をつくるなど、現場とも連携してフォローしています。
あとは、海外から日本に引越ししやすいよう、一部制度改定も行いました。
ー制度改革まで凄いです!!ビットエーの柔軟でフラットな社風を感じます。
外国人採用自体は以前から行っていましたし、感覚として国籍で区別しない風土はあると思います。仮に最初はお互い戸惑いがあったとしても、その壁を乗り越えていくことが大切かなと。そういった考えを受け入れる側が持っていれば、どんな企業でも上手く外国人材とやっていけるのではないでしょうか。
高い意識を持った韓国人材が、社内にもいい影響を与えてくれる
ー現在はエンジニア採用がメインですが、今後は職種を広げる予定はありますか?
はい!韓国人材市場は、日本でもしっかり活躍できる人材が獲得できる市場だと実感しているので、エンジニアだけでなく、マーケターやデザイナーなど他職種も弊社にマッチする方がいらっしゃれば積極的に採用していきたいと考えています。
ー最後に、韓国人材の採用を検討されている企業へアドバイスいただければ!
優秀な外国人材は、今いる日本人社員にとってもいい刺激を与えてくれる存在です。自社のカルチャーにマッチするスキルやパーソナリティを持ち合わせた人材であれば、ぜひ前向きに検討してみてください。企業の成長を考えた場合にも、彼らは必ずプラスになってくれると思います!
まとめ
今回は、KORECを通じて4名ものエンジニアの韓国人材を採用されているビットエー様にお話を伺いました。不安を感じさせないために受け入れ側ができることを真摯に考え、取り組んでらっしゃる姿がとても印象的で、採用された方が定着されているのも納得でした!
後編では、2019年にエンジニアとして採用されたジョンミンさんにお話を伺う予定です。現在チームに欠かせないという存在になっているというジョンミンさんの、日本就職にまつわるリアルな声をお届けできればと思います。