学歴は就活でどの程度重要視されているのでしょうか。日本は学歴社会と言われ、高学歴であれば就職活動を有利に進めることができると言われてきました。
あなたは1991年にSONYが学歴不問採用を公表したことをご存じでしょうか。この公表は世間で非常に大きな話題になったとされています。(引用:ソニーの学歴不問から25年)
この公表は1991年までは学歴を選考の際の判断材料にしていたことを裏付けることになるとも言えます。SONYの学歴不問公表は他の企業にも大きな影響を与えたとされており、学歴不問を公表する企業が後に続いたという話もあります。
それでは本当に学歴は不要になったのでしょうか。今回は学歴が就職活動で有利に働くのかについてお伝えしていきます。
就活で高学歴は優遇されるのか
就職活動を始めると他大学の就活生と関わることが増えます。多くの学生と関わりを持つ中で学歴によって企業からサポートを受けれられる人と受けられない人がいることを感じると思います。
例えば、高学歴な大学の学生は企業からリクルーターを紹介してもらうこともあります。毎年多くの内定者を出している大学であればOBがリクルーターとして就活支援をしてくれます。他にも〇〇大学限定イベントなどを開催する企業もあります。
ただし、学歴があれば内定を取れるのかというとそうではありません。手厚いサポートを受けられることや限定イベントで企業について詳しく知ることができる程度です。多くの企業は学歴よりも自社との相性や人柄を重視します。
なぜ学歴フィルターが存在するのか
高学歴の就活生は、企業からリクルーターを紹介されたり、限定イベントが開催されるなど学歴フィルターが存在することは事実です。ではなぜ学歴フィルターは存在するのでしょうか。
最も大きな理由は、採用にかけられる人数や時間、費用が決まっているため採用を効率化する必要があるからです。採用には多くの人や時間、費用がかかります。使えるリソースが決まっている以上、その中で成果を最大化する必要があります。その際に1つの判断基準となるのが学歴です。基本的には「高学歴は努力した経験がある」「高学歴は地頭がよく吸収力が優れている」などの認識があります。
高学歴な学生の中には「勉強が好きだから頑張れた」という人もいますが、多くの人は苦しみながらも勉強を頑張った結果、高学歴を得ているという点は理解できます。
学歴フィルターの見分け方
選考を受けようと考えている企業に学歴フィルターがあるか気になると思います。ここではそんなあなたに向けて学歴フィルターがあるかないかを調べる方法をお伝えします。
最も簡単に学歴フィルターを確認する方法は、採用実績校を確認することです。大手企業のなかには「全国の国公立私立大学」と表現をする企業も見られますが、採用実績のある大学名を公表している企業も多くあります。偏差値が同程度の大学からの採用実績があれば学歴フィルターを気にする必要はありません。
HPや採用サイトで採用実績校を確認できなかった場合は大学の就活支援センターに問い合わせて見ましょう。過去5年間で採用実績がある場合は学歴フィルターをクリアしていると考えることができます。
学歴以外で戦う
ここまで学歴フィルターは存在するとお伝えしてきました。ここからは学歴以外で戦う方法をお伝えします。
面接力
最も磨いてほしいのが面接力です。
企業の中には〇〇大学以上しか面接をしないという企業もないとは言い切れませんが、面接に進むことができればそこからは横一線です。隣にいる学生が自分よりいい大学の学生でも関係ありません。面接であなたの魅力を面接官に伝えるための準備をしましょう。
ここでの面接力とは、「入社後に活躍できそうだと思われる力」です。もう少し具体的には「自己理解」「企業理解」「自社との相性の良さ」です。
自己理解を深めるためには自己分析が大切です。自己分析の方法についてはこちらの記事をご覧ください。自己分析を深めるためには就活サポーターの活用も効果的です。ALPSCHOOLでは人事経験もあるプロのサポーターが就活支援をおこないます。ぜひお気軽にご連絡ください。
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企業理解
企業理解を深めるためには企業研究が欠かせません。就活生は企業研究を重要視しない人も多いですが、深い企業理解は企業への志望度を示すことにもつながります。志望度の高さは面接官に安心感を与えるため選考通過率にも関係してくるでしょう。
自社との相性の良さを示すためには自己理解と企業理解の両方が必要になります。面接官は面接を受けている学生が入社後に活躍しそうかを見ています。活躍するための条件の1つが自社との相性の良さなのです。
学歴フィルターのある会社に勤めたい?
世の中には多くの企業があり学歴を気にしない企業も多くあります。学歴を気にしない企業の中にも魅力的な企業があります。
あなたは学歴でフィルターをかける企業に就職したいですか。前述の通り学歴フィルターの目的は「採用の効率化」です。効率化しなければリソースが足りないほど人気企業であることは否定しません。ただ、本当に1人の人間として一緒に働きたいと思ってくれる人がいる企業に就職することも選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
1人の学生を採用するために役員が時間をとってランチをする企業もあります。1人の学生を採用するために社長が飲み会を開催する企業があります。経営陣が本気で学生に向き合い、一緒に働きたいと思って声をかけて採用する企業も選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。そんな企業に出会ったことがないという方はぜひ一度ALPSCHOOLにご連絡をください。面談をさせていただき、あなたに合いそうな経営者の方と話す場をセッティングします。
知名度の高い企業に就職することが良いことばかりとは限りません。あなたの人生をより良くするためにどのような企業に就職することが良いのかを考えていただけると嬉しいです。
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まとめ
高学歴の学生は、初めにリクルーターがついたり限定イベントが開催されるなどある程度の学歴フィルターが存在することをお伝えしました。採用を効率化するために学歴フィルターが存在することもご理解いただけたと思います。また、学歴フィルターを見分けるためには採用実績校を確認したり、大学の就活支援センターに就職実績を確認することが大切だとお伝えしました。
学歴フィルターが存在するとお伝えした上で学歴以外で戦う方法として、面接官に「自己理解」「企業理解」「自社との相性の良さ」を伝えることもお伝えしました。そして最後には「学歴フィルターのある会社に就職したいですか」という問いを投げかけました。
本記事を読んでくださったあなたの就職活動が少しでも前進してくださると嬉しいです。就職活動で悩んでいることがある方は、どんな些細な相談でも構いません。ぜひ一度ALPSCHOOLの面接を体験してみてください。あなたの素敵なところを一緒に探すお手伝いをさせていただきます。