IN/OUT

2018.08.09

経営学部ってめちゃくちゃにビデオ見せられませんか?

どうも、竹取の翁といふものありけりの翁です。

翁こと私、実は経営学部(という名のフリーダムな夜間学科)に属しているのですが、経営学部の講義のビデオの見せられ率、高すぎませんか?

まあ兎にも角にも、偉い人や企業のビデオ(プロジェクトXやプロフェッショナルなど)を見せて、感想レポートを書かせときゃなんとかなるだろうといった気持ちが見え隠れしているわけです。

私の大学だけかもしれないんですけど、なんか多分これ経営学部あるあるな気がする。
これで経済学部もですよ!とかなったら笑ってしまいますが。

なんで今回こんな始まり方からしているかというと、最近また観たわけですよ、プロフェッショナルをね。

今期はビデオを観る授業がほとんど無かったのにも関わらず、最後の最後で観せられるあたり、まったく経営学部ってやつはよ!と言いたい気分なのですが、でも実際ああいうのって見てみると面白いじゃないですか。
面白かったんですよね、今回のものも。
当たり前のように面白かったですね、悔しいけど。

というわけで、タイトルにもある通り、今回のコラムは私が観たビデオに少し基づくIN/OUTの話です。

IN/OUT、などと格好つけて書きましたけど、何が言いたいかというと、インプット・アウトプットのことです。
タイトルにするのであれば格好良く決めたいよね!ということでちょっといじったのですが、みなさんはインプット・アウトプットをしていますか?

私は昔からアウトプットの激しい奴で、インターネットで言葉を通じて、まあ痛々しい記憶でもあるのですが、色んなことを言葉にして出してきました(書いていて激しいというほど激しくもない気がしてきた)

中学生の頃からインターネット大好きウーマンとして、なんらかの形でアウトプットの場を設けていた私は、アウトプットの大切さを理解して今まで生きてきたつもりでした。
ここ数年前にそれが間違いだと気付くまでは。

いや、間違いといったらそれもそれで間違いですね。
正しくは、インプットもアウトプットも大切。
片方だけが大切だとかいうことでなく、両方揃って意義を発揮するということに気付いたんです。

私がイン・アウトプットが大切だと気づいたのは、丁度ヒキニート(=引きこもりニート)をしていた時でした。
丁度あの頃は生き方を模索していた時で、過去に書いたコラムのような考えに至ったのもその頃。

インプットもアウトプットも大切だけど、どちらかというとインプットを割合高めにした方が良い。
これは私の当時出した結論でして、個人的な体感です。

時期によってばらつきはあるものの、意識してインプットの量を増やせるように努めてきたつもりだったのですが、慌ただしい日々を送る中で、その決意も段々と薄れてきていたところでした。
教授の見え隠れする意図を感じながら、私がプロフェッショナルの森岡さんの回を観たのは。

ところで、みなさんご存知かと思いますが、プロフェッショナル〜仕事の流儀〜というものは、NHKが放送している様々な分野の第一線で活躍中の、「プロ」の仕事を掘り下げる、といったドキュメンタリー番組です。
プロジェクトXが主に企業や会社をクローズするのに対して、プロフェッショナルは個人をクローズします。

最近の番組で言うと、7ルールもプロフェッショナルと似ていますね。
(ちなみに話は逸れますが、私は7ルールがめちゃめちゃ好きで、最高の番組だと思っているので、7ルールをオマージュしたインタビュー記事を近々書くつもりでいます。ワハハ 書きました!)

今回観たプロフェッショナルのメインであった森岡さん。
森岡さんと聞いてもピンと来ないかと思いますが、「ユニバの」といった形容詞がつくとお分かりになられるのではないでしょうか?

USJの経営危機時にP&Gからヘッドハントされた、凄腕マーケターの森岡さん。
経営学部に在する方であれば一度は聞いたことがあるかと思います。

かく言う私も、USJの経営危機時にP&Gからヘッドハントされた、そして家族連れに着目してUSJを救った、といったことは知っていたものの、他は一切知りませんでした。
本当に聞いたことがあっただけの状態。

森岡さんは敏腕マーケターとして、統計学を用いて分析に分析を繰り返し、売れる仕組みを作るといった方で、番組の流れとしてはいつものプロフェッショナル通り、大変面白かったのですが、私が話題にしたいことはそんなことではありません。

もうお分かりかと思いますが、私は森岡さんの映像を見て、インプットの大切さを改めて思い知ったわけです。

森岡さんは敏腕マーケターと言われるだけあってかなりのアイデアマンで、その裏には緻密な計算があるものの、発想と分析は全く別。
一緒にしてしまうのはナンセンスです。

色んな人から羨望の眼差しを浴び、天才だ・アイデアマンだと持てはやされる森岡さん。
けれども、森岡さん自身は全くそうでないと思い、クリエイティブな才能がないとまでも思っている。

それならインプットの量を多くし積み重ねて、アイデアを生む確率を上げるしかない。
そう言って忙しい中でも一生懸命にインプットの量を増やすことだけ考えていて、私はそこに考えさせられたのです。

インプットしても本当に良いアウトプットが出来るのは、インプットに比べるとかなり少ない確率。
アウトプットはバットを振ることと似ていて、振れば振るほど球が当たってヒット・ホームランを打てるようになってくる。
とにかく数を打ってコツを掴む、それが一番大切だからこそ、その数を作るインプットを増やすことが、凡人ができる努力の全てだ。

なるほど、これはなかなか良い例えだとは思いませんか?

別にマーケターだからしなくちゃいけないだとか、そういったわけではないかと思います。
何事にしても、自身でアウトプットすることは自身の今までのインプットが試される時なわけです。

つまり、インプットもアウトプットも誰か特定の人物や職業に限らず、全員に必要なことであるのです。

皆さんはインプットってできていますか?
私は正直、あまりできていないなと、ここ最近を振り返って思います。

でも別に、インプットって別に難しいものでないと思うんです。
友達の話を聞くことも十分インプットになるでしょうし、ゲームをすることもインプットに勿論含まれます。
映画を観ることも、本を読むことも、偉いとされる人の話を聞くことも、旅行にいくことだってインプットでしょう。

現に、森岡さんはUSJのマーケターとして、新たなワクワクするサービスを企画するために、流行りのゲームや漫画・アニメといったサブカルチャーを徹底的にやり込み、流行っている理由を自分が体感することをインプットとしていました。

私は今まで、インプットはもっとお堅いものだと考えていただけに、少し面食らったのです。
だけど、なんらおかしなことはないと思わされました。
だって森岡さんは違う目で、どうして流行っているのかという点で見て・体感し、自分の中に入れ込んでいたのですから。

私たちは日常にありふれたサービスやモノを、インプットとは享受しています。
それらをインプットとするかどうかは、私たちの見方次第なのではないでしょうか。

インプットは思っているほど大層なものじゃないし、インプットを増やせば自然とアウトプットも増える。

授業で観たプロフェッショナルのビデオをまとめると、こんな感じです。

皆さんもIN/OUTプットを積極的にしませんか?

私もこのコラムを書くためにも、これからは視点を変えて、色々なことをインプットとして吸収できるように、そしてそれをアウトプットにできるように徐々に変わっていこうと思います。
というわけで翁に乞うご期待!(笑)

以上、竹取の翁でした!