ALPSCHOOL

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典型的な積読

本屋さんの雰囲気が好きで、月に一回は最低でもフラフラするようにしている。

というのも、大学入学前に課題図書として読んだ、大学教授みんな大好きちくま新書の本に、「大学生たるもの月1ほどのペースで絶対本屋に行け」と言ったことが書いてあったから。
というわけで、根が真面目な私は、言葉に倣って入学して2年経つ今でも月に1回は必ず本屋でフラフラするように心掛けているというわけだ。

本屋さんでフラフラするというのは、割と楽しい。

大きめ且つ立ち読みに寛容な本屋さんであれば、2時間程度は余裕で時間を潰すことができるし、周りのお客さんもみんなパラパラと本を静かに読んでいるので溶け込みやすい。

確か、私が読んだ某ちくま新書の本には、新作や売れ筋だとかのタイトルを見て、興味のある本を手に取り、パパッと流し読みしてみるだけでも良いと書いてあった。
私もそんな感じで何度も手に取って、読むのを辞めて、また手に取ってと繰り返しているうちに2時間が経つわけだけども、2時間もそれを繰り返していたら、きちんと買って手元に置きたい本が出てくる。
だから、月に1回に本屋でフラフラした際に、パラパラ読んだ中から家に帰ってしっかり読みたい本をピックアップして、私は大体月に1〜2冊くらいのペースで本を買っているのだ。

と、まあここまでは良いとして。
問題はその買った本だった。

元々別に本を読むことが好きでない私は、興味があって買った癖に、その本の処理にほんっっっとうに困っていた。
処理、つまり読むことだけれど、まあ読むことがない。

本を読む時間があっても、その時間で映画を観るし、iPhoneでネットサーフィンをしているし、ゲームをしているし、買った癖に何だかんだと言い訳をつけて本を読まなかった。
もう本当に根が真面目なだけで(2回目)、その他はダメ人間なことが丸わかりなんだけども、そんなことをしているうちに、ついに積んだ本の数が(Kindleも合わせて)20冊を超えた時、私はついに思った。

これ本読まないとやばいな、と。


(積んでいる本の一部 相当厳しい)

正直今までの自分を殴ってやりたいくらい、積んでいる本がある。
読まないといけない本があるのに、本屋に行ったら普通に本を買ってしまう。
実はそんなお茶目な私のこともなかなか好きなんだけど、流石に積んである本を前にしてそんなことは言ってられないし、何よりなんでこんなになるまで本を消化しないんだよという気持ちが強い。

本当に馬鹿かと。
私は典型的な、本を買って満足する一番ダメな人間やないかと。

そんな私も、此間の地震で積んであった本が雪崩れて、漸く決心がついた。

本を読もう。
そんな至極当たり前の気持ちだった。

私は本を読む際、スイッチが入るまでに時間がかかる。
いざ読もうと思っても座り心地が悪かったり、聞こえてくる音に意識を持っていかれてしまったり、たまたま呼ばれたり、スマートフォンの通知が来たり。
私の集中力が弱いのか、それとも一般的に本を読むスイッチが入るまで長いのかはわからない。
けれども確実に言えることは、私は本を集中して読むことが中々難しいということである。

ところで、私は映画館で映画を観ることが好きだ。
というのも、映画館という空間は想像通り、映画を観るためだけの場だからだ。

日常生活に置いて、何か一つをすることだけの時間を作ることは、スマートフォンといった電子機器の発展によって、なかなか難しくなってきている。
映画館という空間は映画を観る為だけの空間であるから、椅子はフカフカだし、真っ暗だし、スマートフォンだとかも禁止だして、映画を観るという一つにだけ集中できる。
そんな中、最近では映画館は、スマートフォンに一切振り回されない時間としての潜在価値が上がってきていて、私も専らその体験が好きで映画館をよく利用している。

つまり、私は映画を観ることというよりも、映画を観るという一つの物事に何も気にせず集中する、という行為が好きなわけだ。

ここで、本題の小説に話を戻す。
小説は先にも挙げた通り、集中のスイッチが入るまでに時間がかかる。

座って落ち着くことが出来れば、小説を読むことはどこでも可能であるけども、座り心地が気になったり、スマートフォンは何かあれば私に通知が入るし、ふとした時に気になって他のことをしてしまう。
映画館と違って、すぐに読むことをやめて他の行動が可能であるから、スイッチが入るまでが長く感じるし、なんなら日や場所によってはずっと入らないことだってある。

だから、本当をいうと、私は本を読むことがあまり得意でなかった。

本を読むこと自体は嫌いじゃないけど、集中するまでも長いし、ずっと集中して読めるわけでもないし。

小学生や中学生の頃には、気が狂ったように本ばっかり読んでいる時期があったから、読めないわけではないと思う。
きっと、読み続けたらスイッチが入るまでの時間も短くなるだろうし、集中できる時間も長くなるだろうけど、ずっと苦手意識があって避けてきたのだ。

だけれど、20冊を目の前にして苦手だとかなんだとかは言ってられない。
大体苦手であるのなら買うなと言う話なので、普通に私の頭が悪いだけではあるけど、読まないと始まらない。

それに私は基本的に消費が好きなので、これからもきっと本屋に行けば本を買うだろうし、そうしたら当たり前のように積まれる本の数は増える。
減らすには読むしかない。めちゃくちゃ当然すぎることだ。

ということでこの週末で早速3冊は消化した。
とても偉い。有言実行の女だ。
本当に偉い、流石すぎる、最高だ。(ここまで自分で上げておかないとまた本を読まなくなる)

その3冊というのはこれ。

・サピエンス全史(上)
・GRIT
・一番わかりやすいキリスト教入門

折角読んだので、ここで紹介でもしようと思う。
どうせ私の書くコラムなんて桁違いに長いんだし、今更ちょっと増えた程度で変わりない。

・サピエンス全史(上)

こんなことを言いたくないけれど、私は本を読むことが得意でないとか言う癖に、こういった上下に分かれる本が好きだ。
馬鹿なんじゃないかと思うだろうが、私もそうなんじゃないかと思うので、馬鹿なんだと思う。
大体、上下で分かれている本なんて、しんどいし、飽きるし、読むことが苦手な人は大人しく薄い一冊完結を読むべきだ。なんなら短編集でもいい。
なのに私ときたら、こんな上下に分かれる、しかも割と難しめの本を選んじゃって……。

というのは置いておいて。
これを買ったのは確か3月とかなので、割と最近に積んだ本だ。
実は発売された当初、蔦屋書店で立ち読みして面白かったからずっと欲しかったのだけども、何しろ上下で合わせて4,000円ちょっとという金額にビビっていた。
だってリップ一本買えるんだぜ…やっぱハードカバーは高いよな…文庫で出してくれ…。
でも丁度3月、「ウィンストン・チャーチル」という映画を観た私は、第二次世界大戦などを中心に世界史フィーバーだった。
元々「ダンケルク」を観ていたので、「ウィンストン・チャーチル」を機に「英国王のスピーチ」を観るなどして、第二次世界大戦にはロマンがあるな!と世界史にかなり興味がある時期だった。
今は文系な元理系なので、世界史をろくに勉強しておらず、兎に角、世界史勉強しようぜ!もう一度読む山川買ったら良いんだね!オッケー!といったノリだった。
その時に、世界史といえばとサピエンス全史を思い出し(サピエンス全史は正確に言うと人類学だ)、勇気を出して買ったというわけである。
そして私のことなので、もう一度読む山川もサピエンス全史も積まれたのは言うまでもない。

読んだら読んだで面白かった。
そりゃそうだ、立ち読みして面白かったから印象に残って買ったわけで、しかもこのサピエンス全史は著名人やメディアにもバカスカ取り上げられている本なのだ。
想像上の秩序の下りの、レイシズムやセクシズムの辺りが個人的にはすごく面白かったけど、多分こんな感想はみんなの求めるところでないので割愛する。

それから、著者であるユヴァル先生(略称)はエルサレムのヘブライ大学の方であるけども、聖地にある大学ってめちゃくちゃに格好いいなと純粋に思ったことと、
丁度並行して読んでいる「ファスト&スロー」の著者ダニエル・カーネマンさんもヘブライ大学での話が出てきていた(今は違う)ので、ヘブライ大学はすごいらしいということがわかった。

かなり余談だが、ヘブライ大学について調べると2016年大学ランキングでは26位で、身近なところで言うと日本の有名私大早稲田・慶応よりも抜群に良い。
イスラエル・中東でダントツに頭の良い大学である上に、アインシュタインも支持するわ(まあ先生もユダヤ人なので余計にかな)、ハーバード大学から留学生も来るわ、ナタリー・ポートマンも留学してたわとのことだった。
現ディオールのミューズ、レオンのヒロイン、最近でいうとジャッキーのナタリー・ポートマンが留学していた大学……。
(ナタリー・ポートマンはイスラエル出身なので、まあ留学していてもなんらおかしいことはなかった)
それは最早、大学がすごいのか、ナタリー・ポートマンの頭が良くてすごいのかわからないけれど、兎に角すごいらしいということはわかる。

サピエンス全史の上を読み終えたはいいけども、上を読んだからには下が待ち構えている。
山と来れば谷とくるし、空と来たら天とくるし、上ときたら下とくる。至極当然だ。
というわけで、上を読んだので下に手を出し始めないといけないのだけれど、出すまでが大変なんだよなと思っているところだ。
そんなこと言わないで早く読んで私。

・GRIT

読んでこうして書いて思ったけれど、そういえば丁度今、ALPSCHOOLではGRIT100 Projectをしているのだった。
本当に全然こんな宣伝なんてするつもりがあって書いているわけではなかったのに、いやはや偶然だ。
GRIT100は19卒、それから20卒向けに就活を個別に完全サポートするもので、勿論タダなので是非ご興味あれば話を聞きにくるだけでもおいで下さいませ。
リンクも貼っておきます。

★GRIT 100 PROJECT始動★

本の紹介に戻る。
この本は大学の教授に、是非今このタイミングで君に読んでほしいと熱く紹介されたもので、正直紹介されていなかったら見向きもしないだろう本だった。
中身が良い・良くないを別にして、基本的に小説や自己啓発本のようなものを私が好んで買わないからだ。

でも私は根が真面目なので(3回目)、個人的にオススメされた本は出来るだけ買うようにしている。
ので確か4月か5月頃、本当に最近買って積んでいた本だった。

GRITはやり抜く力という意味で、著者のアンジェラ・ダックワース先生は人気過ぎるが故、TEDという動画サイトに何度も出ている。
まだ私は見れていないけども、TEDでGRITと調べるとしっかり出てきたので、小説は読まずともこちらであれば手軽なので見てほしい。

この本にはグリッドを図る診断もあるのだけれど、私はそれで圧倒的低さを叩き出して笑ってしまった。
けれどもアンジェラ先生は優しいので、やり抜く力が弱い人を見捨てることはないし、何ならそれを伸ばす方法も纏められていている。

折角勧めていただいたこともあるし、この手の本は実践するまでが読了みたいなところがあるので、私も良い結果が出来るように意識しようと思う。
まあ根が真面目なので(4回目)。

それと、GRIT100と合わせて言うなら、恐らく今回の3冊の中で一番就活生向けの本だろうと思う。
というよりは一番取っつきやすいだろう本だ。
あまり有名な自己啓発本は知らないのだけれど、アマゾンのレビューだとかを見た感じ、多分この本はなかなか有名な部類に入るはずなので、機会があれば是非読んでみてください。

私は教授に紹介されたので読む前から良い本という体で読んでいるために、あまりフラットな判断ができていないのだけれど、恐らく良い本なんじゃないかな。

・一番わかりやすいキリスト教入門

始めに言っておくけれど、私は別にキリスト教に入信したいではない

私は無神論者だけれど、クリスマスも祝うし神社だとかに行けば手を合わせて願い事をするし、たまにオーマイゴッドとも言えばお天道様が見ているだとかも言う。
つまるところ、無神論者の癖に、いくつもの宗教の良いところだけを信じたりする、至って普通の日本人だ。

宗教、キリスト教に興味を持った理由は「ダ・ヴィンチ・コード」という映画、原作はダン・ブラウンの長編推理小説が始まりだった。

「ダ・ヴィンチ・コード」は私が小学生の頃に映画化されたもので、その時から観たい!とアピールしたものの、親にお前には難しいからと観させてもらえなかったものだ。
ずっと心残りにあったけれど、中高生の頃の私はわざわざ映画を借りてみるという経験がなく、
シリーズ三作目のインフェルノが上映される際に、地上波で一作目のダヴィンチコードが再放送され、そこで漸く観ることとなった。

「ダ・ヴィンチ・コード」はトムハンクス演じる、天才・スーパーイケメン宗教象徴学者ことラングドン教授が、殺人犯として疑われながらも、キリスト教の謎を追い求めて事件を解決するという話で、確かに小・中学生にはちょっと難しい映画だ。

簡単な話、私はこれを観て、「ダ・ヴィンチ・コード」のお陰でキリスト教ってエグいしすごいと興味を持った。
本当に単純で恥ずかしくなるけども、このダン・ブラウンの三部作観たら、割とどんな人でもキリスト教について知りたくなるだろうから、是非観てほしい。(因みに私は「天使と悪魔」が一番好き)
ラングドン教授はスーパー格好良いし、一石二鳥だ。

とまあ、ダヴィンチコードシリーズを観た私はキリスト教に興味を持って、それから宗教学に興味を持ったというわけで、キリスト教の本を買って積んでいたのだ。

1冊目のサピエンス全史にもあるのだけれど、人類は虚構(宗教)を信じているわけで、日本人である私にはそこがイマイチ理解できない。
ものの、サピエンス全史のような人類学だとか、世界史だとか、きっとフンワリとでも理解するにはいろんなアプローチが必要で、信じるに当たった要因は何も一つじゃないし、わからないことなんてこの世にはごまんとあるからなあと、読み物としてサラッと読んでいる。

キリスト教の本はまだ積んであるものがあるし、宗教はキリスト教以外にもかなり沢山あるので、これからもフラッと本屋へ行って、積むことになるんだろう。
想像に容易くて笑ってしまう。

これで週末に読んだ3冊の紹介をしたわけだけれど、本の紹介というよりも、本を買った経緯の紹介になっている。
でも、書き直しても似たようなことしか書けないだろうし、特別問題はないはずなので、このままにしておく。

3冊読んだ感想としては、やれば出来るじゃんといったところで、本を読むことに苦手意識を持ってはいたものの、そんなの気にせず買ったんだから読めよと改めて自分に呆れた。
でも良いんです、今回読もうと思ったら読めたので。
結果オーライというやつだ。

ところで昨日、学習能力が皆無な私は、また教授に個人的にお勧めされた本をアマゾンでポチった。
折角3冊を消費したのに、明日からまたもや本を読まないとという気持ちに追われる日々が始まることになったわけだ。

本当に学ばない。
そんなお茶目な自分を嫌いなわけじゃないけど、ただ馬鹿だな〜と思うのは別だ。

教授に本をお勧めしてもらった際に、私はそれとなく、本を買っても積んでしまう、積んでいる本が何十冊とあるということを漏らした。
私は狡い人間なので、遠回しに、お勧めされた本の感想をすぐには言えませんといったことを伝えたかったのだ。

教授は言った。
「僕みたいな大学の先生もみんなそうで、読んでないのに新しい本を買って積む。でも、興味のある本を手元に置いて、いつでも読める状態にしておくことが大切だから、あまり気にせず本を買うと良い」

なんだか許された気がした。
一生ついていくし絶対に優を取ってやるからな…という気持ちになった。

図書館だとかを活用しても良いね、と言った言葉には、図書館の本を1年間も返さずクレームが来た女としては曖昧に笑うことしかできなかったが、教授は大変に優しかった。

その晩、私は家に帰って、大学入学前の課題図書であった某ちくま新書の本を引っ張り出した。
書いてある中身をほとんど忘れてしまっていたので、もう一度サッと読み返そうと思ったのだ。

本にはなんと本には付箋が数枚ついていた。
本は読んでもそんなことを滅多にしない私が珍しくだ。
そして、その付箋が貼ってあったページには固い文章で以下のように書いてあった。

「とにかく本を買って、本を読まないと損をしてしまうという状況に自分を追い込む。追い込まれてはじめて、人は本を読むことがある。とにかくきっかけを掴むべく、買い過ぎることが大切だ」

めっっっっっっっっっっちゃ私やがな

びっくりして思わず一人で笑ってしまった。
しかも私はご丁寧にその部分にマーカーまで引いていて、過去の自分の勤勉さに少し引いたけども、このことをすっかり忘れていたにも関わらず、自然とこの状態になっていたことに感動した。

なるほど、この本が「学問の技法」という本の名前なだけある。

確かに私みたいな人間は追い込まれてはじめて、今回のように読書をするまでに至った。
積まれた本の数と、それから金額を数えて、無駄になっているお金に気が遠くなってはじめて、この金額を無駄にはできない・損にはできないと思ったのだ。

過去の勤勉で根が真面目な私は(5回目)、この「学問の技法」に書かれていた月に1回大きな本屋へ行く ということも、更には本を買い過ぎるということも、無意識のうちにしていたようだった。
過去の勤勉で根が真面目(6回目)な私を褒めたい。
びっくりするくらい偶然の産物だけども。

毎月、楽天マガジンに400円程、Kindle Unlimitedに1000円程引かれ、それから本も1〜2冊買っているんだから、冷静になって考えてみると5000円程はお金がかかっている計算になる。

本を積んで、その積まれた数にドン引きして、無駄になっているお金を計算しなければ、どうやら私は本を読めないようだ。
でも仕方ない。私には買った本を積み上げて、それに追い詰められて、漸く本を読むスタイルが合っている。

積まれた本を見ると学ばないなと思うし、無駄にした金額を計算すると気が遠くなる。
それでも、読むことに繋がるのあれば結果オーライだ。
私はそうまでしないと読まない、典型的な積ん読タイプなのだから。