24卒就活は厳しい!?数字から見る24卒就活の戦い方

「24卒就活生は厳しい!」という噂を耳にして自分の就職活動を心配している就活生は多いかもしれません。しかし、本当に24卒就活生の就活は厳しいのでしょうか。

今回は23卒就活生のデータを元に24卒就活生の就活は本当に厳しいのかについてお伝えします。また、24卒就活生が対処すべき問題への解決策についても紹介します。ぜひ最後までお読みいただき、一緒に就職活動を乗り越えましょう。

みなさんはそもそも24卒就活が厳しいと言われている理由をご存じでしょうか。24卒就活が厳しいと言われる理由は大きく分けて3つだと考えられます。1つ目は選考の超早期化です。2つ目は対面面接とWeb面接の対策が必須であることです。3つ目は学生時代に頑張ったことの作りにくさです。詳しくは後述しますのでここでは24卒就活が厳しいと言われる理由3つを覚えておいてください。

そうは言っても焦る必要はありません。しっかりとした対策をすることで就職活動を充実したものにすることができます。まずはこの記事を読んで現状を理解することから始めてください。

そもそもコロナは就活にどう影響を与えたのか?

コロナ前までは対面での面接が当たり前でしたが、2020年3月以降はWeb面接が主流になりました。対面での面接対策とWebでの面接対策には大きな違いがあります。例えば面接を受ける際の目線です。対面での面接では相手の目を見て話をするようにと言われますが、Zoomでは相手の目ではなく、カメラを見て話をすることが大切になってきます。

対面での面接対策を入念に行い、相手の目を見て話す癖がついている人はZoomでも相手の目を見て話してしまいます。結果的にどこを見ているのかわからず不信感を持たれてしまうこともなくはありません。

他にも部屋の明るさやカメラからの距離など注意すべきポイントは複数存在します。Zoom面接のコツについてはこちらの記事をご覧ください。こちらの記事を読むことでWeb面接で最低限気をつけなければならないことがわかります。

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コロナの影響が大きかったものとして、学生時代に頑張ったことを作りにくくなったこともあげられます。

24卒の就活生は大学入学時から常にコロナ禍の時間を過ごしてきました。コロナでなければサークル活動やアルバイトなど様々な活動に邁進できたかもしれません。コロナの影響を受け、サークルの新入生勧誘は対面で実施されていませんでした。コロナの影響で今後の見通しが不安定になった企業が求人を減らしたことでアルバイトの機会も減少したと言えます。参照:国内統計:有効求人倍率

コロナが就活に与えた影響として、Web面接が実施されるようになったことと24卒就活生が学生時代に頑張ったことを作りにくくなったことが挙げられます。

23卒の就活生たちの就活状況

この記事では24卒就活生に焦点を当ててお話をしていますが、1年前の23卒就活についても理解しておきましょう。1年前の就職活動がどのような状況だったのかを知ることで24卒就活が本当に厳しいのかを判断する際の材料になります。

23卒就活生内定率

まずは内定率について見ていきましょう。

就職内定率のグラフ

就職みらい研究所 就職プロセス調査(2023年卒)「2022年10月1日時点 内定状況」

2022年9月1日時点で23卒就活生の内定率は90.8%です。2021年9月1日時点で22卒就活生の内定率が90.0%だったことを考えると23卒就活はやばくはなかったということができそうです。さらに1年さかのぼった2020年9月1日時点での21卒就活生の内定率は85.0%ですので23卒就活生は21卒就活生と比較すると内定率が上がっていることになり、コロナが始まってからの数値では最高水準を記録しています。内定率を元に23卒就活を振り返るとやばくはないが過去最高に楽とは言えないといった状況だと言えます。

企業の採用者数増減

続いては企業が新卒を採用する数を増やしているのか減らしているのかについても見ていきます。

マイナビが実施している「2023年卒企業新卒採用活動調査」を元に企業の採用予定数を見ていきます。

23年卒の採用予定数について、「前年並み」が69.3%で最も高く、次いで「(前年より)増やした」の割合が前年比6.1pt増の22.1%となった。21年卒はコロナ禍で採用予定数を「(前年より)減らした」企業が2割を超えていたのに対し、22年卒以降は「増やした」が2年連続で増加しており、採用意欲が回復傾向にあることがわかる。

マイナビの調査によれば採用意欲が回復傾向にあることがわかります。前述の内定率の改善とも一致するデータであり、23卒就活は21卒、22卒と比較すると難易度が高かったわけではなさそうです。

24卒就活生は何をどのように対処すべきなのか?

23卒の就活データから推測すると24卒の就職活動の難易度が劇的に上がるということはなさそうです。しかし、24卒就活生には大きな3つの壁が存在します。1つ目は選考の超早期化です。2つ目は対面面接とWeb面接の対策が必須であることです。3つ目は学生時代に頑張ったことの作りにくさです。

選考の超早期化

24卒に存在する1つ目の壁は、選考の超早期化です。

選考の早期化とは、企業が事実上の内定を出す時期が早まっていることと学生の動き出しが早くなっていることを指しています。先ほど9月1日時点での内定率を元に23卒就活についてお話をしましたが、選考が早期化したことで4月1日時点での内定率が年を追うごとに高くなっているのです。

まずは選考の早期化に対しての対策をお伝えします。選考が早期化していても、焦らずに準備をすることです。魔法のような対策を期待していた方には拍子抜けかもしれませんが、自分のペースで焦らずに就職活動を進めていくことが一番の対策です。

そもそも、選考の早期化は本当に壁になるのでしょうか。もしもあなたのいきたい企業が早めに求人を終了してしまうのであればそれは大きな壁だと言えます。実際に早めに求人を終了している企業が多いのでしょうか。以外にもそんなことはありません。

採用枠の一部を早期の学生たちが獲得していることは事実です。しかし、それはあなたにとっては大きな問題ではありません。そもそも早期内定を獲得するような人たちは通常選考を受けても大体合格します。つまり選考が早期化してもあなたには関係ないのです。

焦らずに今から自分にできることを積み重ねることに集中することが一番の対策だと言えます。

対面面接とWeb面接の対策が必須

24卒に存在する2つ目の壁は、対面面接とWeb面接の対策が必須であることです。

企業規模別 最終面接の実施形式

HR総研:2023年&2024年採用動向調査(6月) 結果報告

HR総研の2023年&2024年採用動向調査(6月)によれば、最終面接は「対面形式のみ」で実施する企業が増加してるとのことです。コロナの感染拡大が落ち着いてきており、対面での面接が可能になったことで最終面接は対面で実施する企業が増えていると推定されます。

対面での面接が実施される流れが今後も増えていくのであれば、Web面接での対策はもちろん対面での面接の対策も必要になります。Web面接には存在しなかった入室時のマナーやカバンの置き方など対面ならではの勉強が必要になります。

また、対面独特の緊張感や間の作り方なども重要になってきます。社会人と対面で話す機会を作りたいという方はBwellが開催している対面でのイベントにご参加ください。イベントに参加する企業の人事さんが学生に求めるマナーや間の作り方についての質問にも答えてくれる貴重な機会です。いきなりかしこまった面接の場にいくのではなく社会人とのふれあいの機会を持っておくことで緊張の緩和にもつながります。

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学生時代に頑張ったことの作りにくさ

24卒に存在する3つ目の壁は、学生時代に頑張ったことの作りにくさです。

コロナ禍での学生生活を余儀なくされてきた24卒就活生は学生時代に頑張ったことを作ることに苦労すると思います。前述の通り、コロナ流行によりサークル活動やアルバイトを思うようにできなかった学生も多いと思います。

そもそもコロナの流行には関係なく、ガクチカを書くことに苦戦する学生は多く存在していました。理由の1つは、自分から見て頑張っていることを探そうとするからです。自分にとっては当たり前のことでも周りから見ればすごいことはたくさんあります。ガクチカを書くための1つのコツは1人で考え込むのではなく、人に相談することです。他の人から見て頑張っていると見えることはガクチカとして十分なのです。

具体例として、筆者がサポートをさせていただいた学生の話をさせていただきます。その学生さんはいつも学内での成績優秀者で返済義務なしの奨学金を受け取るほどの学生でした。しかし、本人にとっては学業を頑張ることは当たり前であり、ガクチカにはならないと考えていたのです。ガクチカを書くためにはサークルやアルバイトのことを書かなければならないと思っている人が多いように思いますが、学業でも趣味でもあなたが没頭できたことがあればガクチカとして十分なのです。

自分が頑張っていることがわからないという人はぜひ一度誰かに相談してみてください。ALPSCHOOLには就活生支援の実績豊富なサポーターが揃っています。もし悩みをかけているのであれば一度お話を聞かせてください。あなたの良さを見つけ出すお手伝いをさせていただきます。

どうしても頑張ったことが思い浮かばないのであれば今からガクチカを作りましょう。少しだけ意識を変えて学業に取り組むことでも良いです。3ヶ月間本気で何かに取り組むことができればそれは立派なガクチカになります。

ガクチカがかけないという方は周りの人に相談してみたり、今から何かに熱中することでこの壁を乗り越えましょう。

まとめ

本日は「24卒就活は厳しい」というテーマでお話をしてきました。

まずはそもそもコロナが就活に与えた影響として、Web面接が普及したことやガクチカが作りにくくなってしまったことについてお話をしました。その後、23卒就活のデータを元に24卒就活が厳しいのかをお伝えしました。23卒就活のデータを元に考えると24卒就活は厳しいと思いすぎる必要はなさそうです。

そして最後には24卒就活生の3つの壁とその壁の乗り越え方についてお伝えしています。選考が早期化していることで焦っていた就活生は焦らず自分のできることをしてほしいとお伝えし、対面での面接とWebでの面接の両方に対策が必要なことに対しては、対面でのマナーを学ぶことと社会人と触れ合う機会を作ることを解決策としてお伝えしました。学生時代に頑張ったことが作れないと悩んでいるのであればぜひALPSHOOLへ連絡してください。

この記事を読んでくださったあなたの就職活動が充実したものとなることを願っています。もしよければ、あなたの就職活動のサポートをさせていただけると非常に嬉しいです。